【仮面ライダーV3】26話「怪人ヒーターゼミのミイラ作戦!!」感想・考察〈潤いすぎたお肌にミイラ水が沁みる!デストロンハイパードライ東京で無料配布中!〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

前回、V3が怪人「カマキリメラン」を倒して解決かと思われた事件はまだ続いていた…

むしろこちらが本命であり、ドクトル・Gの2段作戦によりV3を足止めしている間に「デストロンレインジャー第2部隊」が一部東京の水道水に「人間ミイラ薬」を混入する。

この薬に含まれた「ミイラビールス」を体内に取り込んでしまったものは「ミイラ化」してしまうという恐ろしい薬品だ。

そして今まさにそのことを知らない純子がミイラビールス入りの水道水を口にしようとしていた…

純子が危ない!間に合うのか!風見志郎!

東京都民ミイラ化作戦

前回、怪人「カマキリメラン」を追い込んだV3はカマキリメランからデストロンの真の目的を聞かされる。

カマキリメランはあくまでV3の足止めであり、V3がこちらに集中している間に「デストロンレインジャー第2部隊」が東京に潜入し真の目的を遂行しようというわけだ。

東京ではすでに作戦が開始されており、手始めにライダー少年隊がある地域の水道に「人間ミイラ薬」を混入する作業が行われていた。

そしてこれを飲んだものが次々と「ミイラビールス」に侵され「ミイラ化」し始めていた。

明け方、本部に出勤していた純子も今まさにミイラビールス入りの水道水を口にするところだった。

だがここで純子はふと会社からなかなか帰らない夫に不満を漏らす妻のように昨日から志郎と藤兵衛が本部に戻らないのを愚痴りつつコップから口を離す。

おっここで運よく回避か!?と思わせてやっぱり水を口にしようとする純子。

もうダメだ!と思ったその時、背後から襲いかかるワッ!という叫び声。

それにびっくりした純子はコップから口を離し水をぶちまけてしまう。

声の主は珠シゲル。

シゲルは「もし僕がデストロンだったら危なかったよ」的なもっともらしい理由をつけて純子を驚かそうとしたのだ。

でも今回はそのいたずらっ子に救われる形となる。

純子がふと目線を正面に戻すと信じられない光景が目の前にあった。

そのこわばった表情を見てシゲルも「やべっ怒らせたか?」と身構えるが問題はそこではなかった。

純子が見た驚きの光景とは花の状態だ。

先ほどシゲルに脅かされ、こぼした水が花にかかったようなのだが、その花がみるみるうちに枯れてしぼんでいったのだ。

もしこの水を飲んでいたら…と恐怖に震える純子。

そこへ藤兵衛が戻ってきたので水の件を報告。

藤兵衛が水差しから花に水をやると花は煙を上げ溶けだした…

やはり水道水に何か仕込まれている…

デストロンの仕業であれば大変だと思っていた矢先に隊員ナンバー「7540」から緊急連絡が入る。

なんと「東山団地」に住む人々が水を飲んで次々とミイラになっていくという現象が発生。

隊員自身も水を飲んでしまっていたようで報告を終えると力尽きたように通信が終了してしまった。

純子が飲もうとした水の件と団地の水の件は関係がないというほうが無理があるほどタイムリーな事件だ…

報告を受けた藤兵衛と純子は東山団地に急行。

シゲルはまだ戻らない志郎との連絡係として本部に残る。

特撮ユートピア

大人でも飲めばたちまち苦しみながら何もできない状態に陥るミイラビールスを飲んでいるにもかかわらず冷静に詳しく状況を伝える隊員ナンバー「7540」は大変優秀な隊員のようだ。

しかもミイラビールスだと判明していない時点で自身の症状を見て「手足がミイラみたいに」と具体的に報告できる語彙力と実況力は素晴らしい。

こういう緊急事態こそ正確な報告は非常に助かりますよね。

私だったら慌てて「あー!なんか苦しい…手足もなんて言うの?白くてカサカサ?なんて言うんだっけ?あ~…ガクッ」とか比喩が思いつかずにまともな報告ができなさそうだ…

私はセミとTUBEで夏を感じます!人によってはサザン?恐ろしき脱水症状誘発ゼミ

この奇妙な「人間ミイラ化事件」は当然デストロンの仕業である。

この作戦は東京都民1000万人全てをミイラ化してしまおうという作戦で、首領いわくこの作戦は長い間入念に準備を進めてきた大作戦であるという。

いつもの戦闘員ではなく、レインジャー部隊なんて特殊部隊を結成し、2部隊に分けて2段作戦を仕掛けるなど今回はずいぶん手が込んでいるなと感じていたがそういうことだったか…

だがやはりその障壁となるのは仮面ライダーV3風見志郎。

デストロンも志郎が東京へ急行しているという情報をキャッチしたため足止め作戦を決行。

新怪人「ヒーターゼミ」が出動する。

ヒーターゼミはまずは志郎が通るであろう進路を走る運転手を狙う。

運転手の男性は陽気な音楽をかけながら運転しているのだが、そこに突如セミの鳴き声がノイズのように挿し込まれる。

運転席を見回すといつの間にか助手席の天井にセミが止まっていた。

うるさいセミを振り払おうとした瞬間、運転手は喉が焼けるような痛みに襲われ運転不良になり車外に飛び出す。

そのセミの正体こそ怪人ヒーターゼミ。

どうやら男性が苦しんでいる原因はヒーターゼミから発せられる鳴き声らしく、どうやら「ヒーターゼミの鳴き声を聞くと喉が渇く」という能力があるようだ。

特撮ユートピア

共感覚とは違いますが、例えば今回の怪人ヒーターゼミのようにセミ=夏=暑い=ヒーター→合体!ヒーターゼミ!みたいに比喩で例えられる感覚ってありますよね。

今回の怪人ヒーターゼミの「鳴き声を聞くと喉が渇く」という能力もそういった「セミの声を聞くと余計に暑さと夏を感じる」といった共感覚や条件反射のような感覚を増長させたようなものなのではないだろうか。

案外こういったあるあるって口で説明するのは難しいけど感覚的には視聴者に伝わりやすいのでヒーターゼミの設定も意外とスッと入ってきて良い設定ですよね。

ちなみにセミの鳴き声の場合、そういったあるある感覚ではなくマジでセミが鳴くことで周辺の気温が上がってるんですって!

どうやらセミが鳴く声で空気が振動することで熱が発生してるそうです。

知らなかった!じゃあ声が大きくて暑苦しいは比喩じゃなくてマジなのかもしれない…

高校野球の応援が盛り上がれば盛り上がるほど球児が苦しむという皮肉。

応援は嬉しいけど応援の影響で気温が何度上がるか実験したほうが良いかも?

そしてヒーターゼミは喉の渇きに苦しむ運転手に水筒で水を与える。

デストロンが神のお恵みを!…なわけはなくて当然水の正体は人間ミイラ薬が入った水だ。

そして水を飲み満たされたと思った男性は再度苦しみに回帰し、たちまち肌が砂漠化しミイラ状態となり干からびてしまった。

これぞヒーターゼミの能力で喉を乾かせ、能動的にミイラ水を飲ませる強力コンボ技だ!

特撮ユートピア

V3の世界観でも今は夏だし、季節がいつだろうと水道水は飲料、調理水として使用されるのだからデストロンが働きかけなくともいずれ水を口に含むであろう。

だがデストロンはそれに追い打ちをかけるようにヒーターゼミの能力で能動的に水を求めるようにして仕向けるとか恐ろしすぎる…

確かにある程度、ミイラ水事件が広がれば人間たちは水を口にしない、もしくはろ過など対策を打ってくるだろう。

そんな警戒心が高まった時、強制的に水を求めるよう仕向けられるのは確かに強い。

その後、ヒーターゼミの狙い通り、その道を志郎が通りがかると警官が現場検証を行っていた。

どうやら交通事故があったようだ。だが、奇妙なことに運転手がミイラのように干からびて死んでいるとのことだ。

志郎は亡骸を確認した後、警官に事情を詳しく聞きたい旨伝えると急に警官は強い口調へと変わり「この辺りの人間は全てこのようになっている!」と告げたのち4人の警官は志郎を拘束し手錠をはめる。

そう…警官の正体はデストロンレインジャー第2部隊の戦闘員。

彼らは拘束した志郎にミイラビールを飲ませようと先ほどの運転手と同じ水筒を押しつける。

ここで初めて志郎はデストロンが東京でやろうとしている作戦内容を知る。

戦闘員いわくこのビールスの血清を作れるのは世界で細菌学者の「田口博士」のみ。

だが博士はデストロンで抑えているので一度感染すれば治す手立てはないと言いたいようだ。

特撮ユートピア

細菌学者の田口博士しか作れないのか…

24話「怪奇! ゴキブリ屋敷!!」で登場した同じく細菌学者の「大里細菌研究所」所長「大里博士」ではダメっすかね?

分野が違うか~でも仮面ライダーシリーズに出てくる科学者ってかなり優秀で他分野にも精通・応用力がある人物が多い。

そのためデストロンに狙われ新たな科学力を生み出させられるわけだから大里博士に相談すれば協力してくれないかな~

だが良いことを聞いたと笑う志郎。

そうだよね…戦闘員、手錠ごときいつでも振り払える志郎にとってこんなおいしい情報をベラベラしゃべってくれるんだから助かります!

情報を得た志郎は血清のため田口博士を救い出すと宣言し手錠を引きちぎり臨戦態勢をとる。

だがそこで部隊は退散。

その代わりにシゲルからの無線報告で藤兵衛と純子が事件で東山団地に向かったことを知る。

早起きは三文の得は嘘!?早起きは一生の損…になりかねない!?

その頃、東山団地を訪れた藤兵衛と純子はそろそろ起床の時間にもかかわらず寝静まったままの団地にただならぬ雰囲気を感じていた。

特撮ユートピア

ということは純子の水騒動時はかなりの早朝だったということだ。

純子、そしてシゲルも早起きだな!

シゲルは夏休みだからかな?出勤雰囲気がもう「僕!早起きしてラジオ体操いったからバリバリ身体温めてきました!」みたいな元気さでしたからね。

団地から誰も出てこないのを見かねた藤兵衛は団地の一室を訪ねる。

リビングに入ると死角から人が倒れてきた。

その人物は隊員の報告通りミイラのように干からびていた…

そして部屋の中なのにやけにセミの声がはっきりと聞こえると思ったらセミが一匹、額縁に止まっていた。

だがそのセミの鳴き声がより大きくなった時、藤兵衛は身体に異変を感じる。

すぐにそのセミの仕業と気付き叩き落とそうと試みるが、喉が焼けるような痛みに襲われてそれどころではない。

水…とにかく水がほしい衝動が抑えられない藤兵衛は台所の水を口にしようとする。

そこへ志郎が駆けつけ間一髪で飲水を回避。水を求めて暴れる藤兵衛を気絶させる。

暴れながらも「セミ…セミが…」と訴える藤兵衛の言葉を受けてセミの鳴き声のするリビングへ向かうと今度は志郎も喉の痛みを訴える。

なんとかセミに雑誌をぶつけて牽制するとセミは怪人ヒーターゼミへと変化する。

志郎は団地外に退避しV3としてヒーターゼミに立ち向かう。

ヒーターゼミはその喉が渇く鳴き声以外に武器として「小型ロケット弾」を両手に備えており、ロケット弾にもかかわらず連射が可能という強力な武器を持っている。

それでもなんとかヒーターゼミを撤退させたV3。

だが息つく暇もなく藤兵衛から緊急連絡。

今度は純子がさらわれてしまう。どうやら純子をさらった車は白いセダンで房総方面に向かったようだ。

特撮ユートピア

デストロンの車は基本的には黒一色。

そのため白い車はめずらしいですね。

団地までの運転は藤兵衛、団地への訪問も藤兵衛なら純子はシゲルと本部に留守番のほうが安全だったかも。

もはやさらわれるお姫様の演出として連れ出したまである。

純子をさらわせれば志郎のやる気が出ると藤兵衛が思っていたらもう敵ですけどね(笑)。

科学者@WIKI?家族構成が事件の鍵?

純子をさらった白いセダンを追う志郎に戦闘員は車内から執拗に手榴弾を投げて牽制。

手榴弾の爆発をくぐり抜けセダンに追いついた志郎は車の天井に飛び移る。

車はジグザグとカーブして志郎を振り落とそうとするが運転手及び手榴弾役が撃破され停車。

しかし、中に乗っていた女性は純子ではなかった…

この女性の正体は「田口晴美たぐちはるみ」。

田口?というとまさかのまかさで現在志郎たちが探している細菌学者の田口博士の娘さん。

どうやら田口博士はデストロンアジトから脱出して他所に潜伏しており、晴美はそこへ向かう途中にデストロンに襲われてしまったということのようだ。

これは好都合と晴美に案内を頼む志郎。

そしてなぜか藤兵衛を本部に返し、シゲルを連れて博士の潜伏先だという「三戸浜みとはま」の別荘へ向かう。

特撮ユートピア

あまり地理的なものにツッコミを入れるな!と言われるかもしれませんが房総方面に向かってからの三戸浜ってダルっ!

東京湾でも渡ればすぐだけど、房総方面からぐるっと回って三戸浜いっているならダルっ!

シゲルは純子の救出を中止して三戸浜に向かうことに不安の色を示すが、それを志郎は励ます。志郎にはなにか考えがあるようだ。

しかし、別荘に田口博士の姿はない…まさかすでにデストロンに捕まってしまったのでは…

そして3人は博士の帰りを信じて別荘で待ち続けるが深夜になっても帰ってこない。

晴美はショックのせいか眠れない。

シゲルは純子が心配だが寝る子は育つと睡魔に襲われる。やはり子供は寝る時間だ。

晴美が寝室を用意してくれたので志郎とシゲルはお言葉に甘えて先に就寝。

だが2人が奥の部屋に消えると晴美は植物の裏に隠されたサソリマークの盗聴器?を回収。

暖炉を開くとそこはデストロンのアジトへ続く入口となっていた。

まさか晴美は裏切り者?そう裏切り者!だがなぜ娘が裏切る?洗脳か?それとも…

特撮ユートピア

でも確かに最初から怪しかった…

父親がデストロンに捕まっている割には覇気がなく、しゃべりにも感情が乗っておらず棒読み状態。

博士が別荘にいないことに悲しみを示すがその後がやはり冷静というか無関心というか落ち着きすぎている。

そしてドクトル・Gは晴美の報告を受け攻撃を開始。

まずは戦闘員が志郎とシゲルの寝込みを襲う。

だが気配を感じ取っていた志郎は飛び起き反撃。

たちまち別荘は戦場となる。だが廊下に出たところで志郎は鉄格子の罠にはまり閉じ込められてしまう。

天井にはトゲがあり、その天井が志郎を圧殺しようと徐々に迫る。

志郎は天井の降下を抑えようとするがこのままでは力負けしてしまうため一か八か残された空間で中腰となりながらもポーズを決め変身して鉄格子を破壊。

先ほどの応接室に戻ると晴美が人質となっていた。

だがV3は怯まない。なぜなら晴美がデストロンだと知っていたからだ!

なぜそんな確信が得られたのか?答えは明白で「田口博士に娘はいない」からだ。

そういうことか!娘が裏切った、洗脳された、もしくは娘になり代わったとかではなく、そもそも田口博士の娘なんて存在しなかったのだ!

それを知っていたからこそ志郎は罠と分かって誘いに乗った。

藤兵衛ではなく、あえてシゲルを連れてきたのも、そこにデストロンのアジトがあり、純子もそこに囚われているであろうことを見越していたからだ。

そしてその田口晴美を名乗る女性に変装していたのはヒーターゼミだった。

特撮ユートピア

志郎は科学者で記憶力抜群だから権威のある博士の名前と顔ぐらい覚えているだろう。

だが家族構成まで知っているのは記憶力だけの問題じゃないだろう…

しかも晴美を救出してから帰って調べましたとかじゃなくて、もう救出したその場で「あっ!田口博士の娘はいないからこいつ嘘ついてるデストロンだな…罠にかかったフリしよ!」となるのはどうかな…

昔の芸能人は結構雑誌に個人情報載ってたみたいだし、その科学者版とかで知っていた?

考えてみれば昔の芸能雑誌はWIKIより掘り下げすぎですよね…

ヒーターゼミは別荘から逃走。追ってきたV3にレインジャー第2部隊をぶつける。

そのレインジャー部隊を次々と蹴散らすV3。

だがシゲルと純子が人質とされていたために動きを止める。

しかし、今のV3にはこれがある!

スクランブルホッパー!

前回初登場した新武器「スクランブルホッパー」をシゲルに届ける。

事前にスクランブルホッパー講習を受講していたシゲルは使い方バッチリ!

スクランブルホッパーをブンブン振り回し高音波で戦闘員を威嚇する。

特撮ユートピア

仮面ライダーV3WITH湘南乃風のライブグッズを作るなら「スクランブルホッパー」を推しますね。

「純恋歌」のサビで伸ばして回せー!ってね!

ちなみに「湘南乃風」は「仮面ライダー鎧武」の主題歌を担当しているのでガッツリ仮面ライダー関係者である。

その間にV3はヒーターゼミとの戦闘に集中。

暑苦しいヒーターゼミを海に誘い込み殴り合い。

怯んだところで「V3回転フルキック」を放つ。

キックを受けたヒーターゼミは最後の力を振り絞ってV3を道連れにしようと両手の小型ロケットを連射するが回避され力尽き爆散。

かくしてV3はデストロンの「東京都民ミイラ化作戦」を阻止したのだ!

特撮ユートピア

結局この後、アジトから田口博士を救出して血清を作成してもらい解決したってことでいいのかな?

だが田口博士があのアジトに幽閉されていたかもわからないし、博士さえ確保されなければあのまま感染が拡大してデストロンの作戦は成功していただろう。

ドクトル・Gがいたのだから博士をアジトから移動させてライダー少年隊の手に渡らないようにすれば良かったのに…

ストーリーの転換点と考察

デストロンが田口博士の家族構成把握せず(把握していたけどライダー少年隊を騙せると思っていた?)、志郎が把握していたこと

田口博士にお嬢さんはいない」というウィキペディアに書いてありそうで書いてなさそう、だけど昭和ならギリギリ書いていそうなことを志郎が把握していたことによって「田口晴美という人物は存在しない」と看破することができた。

逆にデストロンは知ってか知らずか知らなきゃラッキーと思って偽装したんでしょうが記憶力抜群で研究者の志郎に研究者の情報を偽ることはできなかったようだ。

だけど家族構成まで知っているのはちょっと知りすぎで怖い?

まあ昭和は雑誌に有名人の住所や個人情報が色々載っていたほどの時代ですからね…

それにしても登場人物みんなちゃんと新聞を読んでいるせいか科学者とか文化人に詳しいよね!

志郎は研究者でもあるから有名な博士は把握しているのかもしれないが24話「怪奇! ゴキブリ屋敷!!」に登場した細菌学者「大里博士」なんて純子ですら顔を把握していたため、ゴキブリスパイクが別の顔で大里博士に変装していた時、純子に「本物の大里博士と顔が違う」と看破されている。

この前、本屋でスター名鑑なるものを見つけてパラパラめくって見たが特に文化人のコーナーはコメンテーターとかでちょいちょい見る人以外はあまり知らなかったな…

ノーベル賞受賞者でも正直怪しい…

私も世間に疎くなったというか興味関心が移ろいやすいというか…

注目の特撮表現

ミイラビールスで枯れる花の表現

事前に少し枯れた花を用意し、それに水をかけ後ろから少し煙を焚くことでミイラビールス水により花が枯れた・しぼんだ・溶けたというような毒性反応を表現をしている。

ヒーターゼミのヒーターな表現

ヒーターゼミの複眼にはヒーターコイルを表現したコイルが取り付けられている。

そして複眼を赤く光らせることでまるでヒーターを焚いているかのように見える。

今回のヒーターゼミの能力「鳴き声を聞くと喉が渇く」はヒーター点灯=暑い=夏=セミの鳴き声=暑苦しい→喉が渇くと連想しやすい能力ですよね。

ヒーターゼミの小型ロケット弾の表現

ヒーターゼミの両手の先端から花火を出すことで小型ロケット弾を表現しているそうなのだが…これはちょっといまいちだった。

初見では花火による火花とその連射力から「機関銃」かな?と思ったのだが小型ロケット弾と聞いて、え~ロケット弾にしてはいくら小型でも迫力がないし、着弾時も特に爆発するわけではないのでロケット弾にしては迫力に欠ける演出だと感じた。

迫力なら白いセダンに追いつこうとバイクで追いかけてくる志郎に戦闘員が投げた手榴弾の爆発のほうがよっぽど威力があって迫力があった。

そのしつこいまでの手榴弾攻撃に「くっそー!」と言いながら何度も何度も爆煙からバイクで現れる志郎…かっこよかったな~

連射できるロケット弾」という凄い武器を単体の怪人に組み込むことができるデストロンの凄さを主張したかったのだろうが、特撮表現上ロケット花火などをロケット弾に見立てて打つとなるとどうしても連射が表現しにくい。

だからといって連射してるよ~と見せたいとなると連射した分だけ着弾時の爆風を表現しなければならなくなってくる。

機関銃であれば5話「機関銃を持ったヘビ人間!」で登場した怪人「マシンガンスネーク」の「機関銃表現」を使えば再現可能、言い方は悪いけど使い回しが可能だった。

だが武器が被らないように配慮した結果、今回の表現は少し難題だったのかもしれない。

これで連射力は無くしてロケット弾だけにすると1話「ライダー3号 その名はV3!」の怪人「カメバズーカ」や16話「ミサイルを背おったヤモリ怪人!」の怪人「ミサイルヤモリ」とかと被ってしまうし…

今回は細菌戦なので毒液攻撃でも良かったかも?ほらセミが威嚇する時のおしっこを特性として液体武器を装備させるとか?

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★★☆

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★☆☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★☆☆☆

第26話の名言・迷言・珍言・失言

少年仮面ライダー隊員ナンバー「7540」 「手…手足がミイラみたいに!」

上記でも書きましたがこの一言に彼の観察力と語彙力、実況力の高さがうかがえます。

そしてこのセルフの前には自身もミイラ水を口にしてしまったにもかかわらず、現場からミイラ水による被害状況を冷静に伝えていて凄いと思った。

私ならパニックで何も分からず「なんじゃこりゃー!」が関の山ですかね…

ロケ地(執筆者の調べ)

・「不明」

次回予告より(第27話「生きかえったゾル・死神・地獄・ブラック」)

次回のデストロンからの刺客は怪人「ワナゲクワガタ」。

クワガタ」と「鉄輪かなわ」の特性を持った怪人だ。

クワガタの特性と合成する特性がハサミとかギロチンとか刃物系だと芸がない。

ということでまさかの相棒に鉄輪が選ばれる。

鉄輪って何?と思う方に説明すると最近IHなども増えてきましたが簡単に言うとコンロとかにある鍋を乗せるための鉄の輪。それが「鉄輪」もしくは「五徳ごとく」と言います。

ただここでいうところの鉄輪はワナゲに使う輪っかであるようだ。

最近の怪人は投擲や遠距離攻撃が多い印象だ。

前回の「カミキリメラン」のブーメランはV3の細胞強化装置に防がれたので、ただワナゲを投げつけるだけでは防がれてしまうだろう。

ではどのような攻撃を見せるのか。

ワナゲなのでV3に輪を入れてギュッと締め上げてクワガタ特性でガブリといったところでしょうか?

そして次回は今回長い間温めていたという大型作戦「東京都民ミイラ化作戦」が霞むほどの大作戦を実行。

なんと前作に登場したショッカー及びゲルショッカーの大幹部が全員復活するというのだ!

ゾル大佐」、「死神博士」、「地獄大使」、「ブラック将軍」これら最高幹部が一ヶ所に集まるなんて凄い面子だ…ある界隈にとってはスターだ!

日本を全力で潰すために最高幹部級をドクトル・G含め5人…非常に強力な体制だがそれぞれ個性が強すぎて逆に揉めそうではある。

だがこのクラスが相手となるとこちらもダブルライダーの協力がほしいところだ…というか必要不可欠だ。

まさかダブルライダーの日本復帰より歴代最高幹部復活のほうが先とは…

これは下手な最終戦より激戦になるぞ…

感想・まとめ

今回は最後がかなり急ぎ足だったため田口博士の救出劇は描かれず、怪人は倒し事件は終了したが解決した!という感じはない。

まさか田口博士が一度も姿を現さないのに田口博士のニセ娘(ニセというか本物もいないけど)だけが登場するというある意味変わった出演者の絞り方をする回だった。

ヒーターゼミの「鳴き声を聞くと喉が渇く」という能力は結構好きな設定だったのでもっともっとそれを活かしてライダー少年隊の脅威となってほしかった…

最近の回では遠距離武器が多いがそのほとんどがV3に命中しないのでどうしても怪人が弱く見えてしまうのが残念な傾向だ。

どうしてもV3の主戦場が近距離戦なので最終的にはそうなってしまうのだが、遠距離攻撃も多く出すならもうちょっとそれが脅威となれば展開も盛り上がるのになとは感じる。

ただそれだけV3が強くなってきた証拠でもある。最近は戦闘に苦しむ場面は少なく、相手の作戦、策略に苦しむ場面が多いように感じる。

まあそれはそれでありなんですけど、戦闘でもこう…絶望感があるヒリヒリする展開を期待してしまう…

だが次回はその欲しがりを叶えてくれそうな回であり、なんと前作合わせた全ての悪の大幹部が復活するという絶望回!

これは今から楽しみだ!

今回判明したこと

・デストロンの水筒は黒く、側面に赤いデストロンマークが入った黒い板がついている

・志郎は上半身さえちゃんと変身ポーズがとれればどこでも変身することができる

・改造人間である志郎だが案外変身前は細菌、特殊音波など状態異常攻撃が効く

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