【仮面ライダーV3】5話「機関銃を持ったヘビ人間!」感想・考察〈まだまだ青い赤い戦士〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

日本理論物理学の最高権威であり「村山物理学研究所」所長の「村山博士」は原子力に代わる新しいエネルギーの理論を完成しつつあった。

まだ基礎段階だがこの理論が完成すれば原子力に代わる安全なエネルギーが誕生するという。

その基礎理論を助手の「西崎道子にしざきみちこ」に清書してもらうよう頼む。

道子は今日、息子である「西崎ツトム」の誕生日。

博士に許可をもらい先に終業する。

道子が去った後、博士の部屋に突然蛇が現れる。

そしてどこからともなくエネルギー理論の書類を要求する声が…

声の正体はデストロンの怪人「マシンガンスネーク」。

そう…デストロンは村山博士の画期的な理論を奪いに研究所を襲撃してきたのだ!

息子想いの母と頼れる近所のお兄ちゃん

村山物理学研究所」で助手をする「西崎道子」には1人息子の「西崎ツトム」がいる。

道子は早くに夫を亡くしたいわゆる未亡人だ。

そのためツトムは少し寂しい想いをしており、夜遅くまで母親の帰りを団地の下で待っているほどだ。

そんなシゲルを気にかけてよく声をかけてくれる新聞配達の青年「堀川守ほりかわまもる」がいる。

守は両親を亡くしておりツトムの寂しい気持ちがわかる良き理解者だ。

母親もツトムが寂しい想いをしていることは重々承知しているので誕生日を大切にしてくれている。

今日はツトム誕生日なので「野球グローブ」をプレゼントしてくれる。

特撮ユートピア

冒頭でツトムは友達たちと野球をやっているのだが自分だけグローブを所持しておらずいつも「ヤスオ」から借りている。

日が暮れて帰る時間となりツトムはグローブをヤスオに返すと「ちぇっ汚しちまって…しょうがねえなぁ」と不満を言う。

黙ってしまうツトムから申し訳ないという想いを感じたのかヤスオも「まあいいや!じゃあな!」と言う。

不満を言いながらもなんだかんだ毎回貸してくれるあたり悪い奴ではなさそうだ。

でもチクリを言われながら借りるのも気が重いんですよね…

これ子供あるあるですよね…友達が持っているものをなんでも買ってくれとは言わないが毎回友達に遊具を借りるのは気も使うし後ろめたさも感じるんですよね…

若くして「いつもごめん」のように申し訳なさが口癖になってしまう。

私もそれに近かったから気持ちがよくわかる…

グローブをプレゼントされたツトムの「僕これ欲しかったんだ!もうヤスオくんに借りなくていいや!」という言葉にはどれだけツトムが我慢してきたかが集約されている。

でも道子はそんなツトムの気持ちを察してピンポイントでグローブをプレゼントしてくれたり、仕事で疲れているだろうに誕生日にはご馳走を用意してくれるなんてええ母ちゃんや…

そんな慎ましくも幸せな家庭を怖そうと奴らがやってくる…

部屋には次々と蛇が現れ2人を取り囲む。

そしてデストロンの怪人「マシンガンスネーク」が姿を現し村山博士の研究資料を出すように要求する。

奴らは研究所で資料が見付からなかったためにその助手である道子の家を襲撃しにきたのだ。

特撮ユートピア

デストロンに襲われても果敢に立ち向かう道子は戦闘員の1人にビシッとチョップを放っていた。

普通は震えて身動きも取れないであろう場面だが息子を守るために戦う母ちゃん!母は強し!

早朝、守兄ちゃんが新聞配達で西崎家を訪れるとドアが開いている。不審に思った守が中を覗くと部屋が荒らされツトムが倒れていた!

道子の姿はなく目覚めたツトムは蛇人間に襲われたと訴える。

にわかに信じがたいが道子がいないのも事実。2人は一緒に道子を探しに団地を駆け出す。

そしてちょうど2人とすれ違うように志郎が団地を訪れる。

落とし主はデストロンが狙う研究所の助手!?

道子はツトムへの誕生日プレゼントをセントラルスポーツショップで購入する。

特撮ユートピア

このグローブはもしかして前回シゲルが純子にねだった2100円のグローブ!?

ここでまさかの伏線回収(笑)

夜も更けてきたので閉店することにした藤兵衛は表のバーベルを片付けようとするが重くて持てやしない。

すると本部にきていた志郎がバーベルを店内にしまってくれることに。

その姿に感心する藤兵衛だがそれもそのはず。そのバーベルは100㎏もあり、志郎はそれを片手で軽々と持ち上げていたのだ。

そう言われて「えっ!これ100㎏もあるの?軽っ!」みたいな表情をする志郎。

あらためて自分は普通の人間ではないことを思い知らされる。

特撮ユートピア

スポーツショップとはいえなぜわざわざ100㎏ものバーベルを表に展示していたのだろう?

閉店後店内にしまうの大変だろうに…

力自慢は試してみてねの宣伝展示用かな?

愕然としながら視線を下に向けると先ほどのお客さんである道子が社員証を落としていることに気がつく。

志郎と藤兵衛は彼女の勤務先の村山博士を知っているようで志郎はその研究をデストロンが狙っていることまで突き止めていた。

その件も含めて調査しようと志郎は明朝西崎家を訪れる。

だが住民は留守であり扉も開いている…中の様子をうかがうと住民は不在で部屋は荒らされていた。

すると待ち構えていたかのように蛇とマシンガンスネークが現れる。

村山博士だけではなく既にその助手にまでデストロンの魔の手は伸びていたようだ…

団地を抜け出し臨戦態勢に入るために志郎は変身しようとポーズをとる。

だがマシンガンスネークの右腕に内蔵された「機関銃」で左足を撃ち抜かれて変身を中断させられてしまう。

特撮ユートピア

変身が銃撃で中断されるなんて初めてのパターンですね!

何らかの大掛かりな作戦で変身を止められることはあったのですが、まさか銃撃程度で変身が止められるとは…

まあ普通に考えれば変身ポーズ中は「隙」だからね…

今まで猛と一文字は上手に距離をとり、隙を見て変身していたんだな…

やっぱり先輩の変身はひと味違うっすね!

なんとか間を取って変身するも左足の負傷で不利と判断したV3は撤退を余儀なくされる。

まだまだ青い風見志郎

マシンガンスネークの銃弾で負傷し撤退を余儀なくされた志郎は実家で治療を行っていた。

本部では志郎の連絡がないことを心配して通知を送っていたようでようやく志郎と無線が繋がり安堵する。

だが志郎は息が苦しそうだ。

志郎がデストロンとの戦いで負傷して衰弱していることを知った藤兵衛は志郎のもとに救援へ向かう。

そこで志郎は暗くした部屋で麻酔なしで左足から銃弾を取り出そうとしていた。

特撮ユートピア

藤兵衛は志郎の部屋に入るなり「なんでこんなに暗くしてるんだ」と疑問を投げかける。それに対する志郎からの回答はなかったがいくつか理由は想像することができる。

まずは敵の襲撃対策だ。

部屋を暗くすることで仮に自身がいる場合は侵入してきた敵の虚をつくことができ、敵が自身を狙って家にきた場合は不在であると思わせることで危機を回避できる可能性が上がる。

つまり防犯目的で部屋を暗くしていると考えられる。

もう1つは家族を失った志郎の心情を部屋を暗くすることで表しているのではないだろうかということだ。

部屋を明るくすれば嫌でも家族との思い出が目に入る。

それが辛いのかもしれないし、暗い部屋で沸々と復讐の炎を燃やしているのかもしれない。

現実世界では体質的に暗いところが落ち着くという理由で部屋を暗くしている人もいるでしょうが志郎は元々がそうだったわけではないので上記のことが理由ではないかと考察する。

猛、一文字、そして滝も部屋を暗くしている場面があるので防犯対策が有力かもしれないですね。

すぐにでも治療を終えてマシンガンスネークを追わないと西崎家が危ないと考えた志郎に病院に行く時間はない…

藤兵衛の手を借りてナイフを火で消毒して銃弾を取り出す作業に入る。

そこへ志郎の苦しい声を聴き居ても立っても居られなくなった純子が駆けつける。

純子はどうしても志郎の力になりたいと本部を飛び出してきたようだが、またしても志郎はそれを拒否する。

前回少しは純子を認めたのかなと思っていたがそれとこれとは話しが違うようで志郎は一貫して純子を巻き込みたくない姿勢を貫く。

だが藤兵衛はそんな純子の気持ちを汲み取り作業の助手を頼む。

特撮ユートピア

この辺は藤兵衛の年季の深さが感じられる。

志郎は家族の死を受け、もう誰も死なせたくない!巻き込みたくない!という思いやりを持つと同時に家族の死は自身の力だけでケリをつけるべきだという強情さも感じられる。

その決意・強情さが純子の申し出を拒み続ける理由ではないだろうか。

2話「ダブルライダーの遺言状」で純子に「あなたは何も気にすることはない…両親や妹の死はあなたには関係のないことです!」と言ったのもそのためだろう。

この問題は俺だけのもの…他人が口出すなとも取れる強い口調でだ…

だが藤兵衛のようにライダー少年隊のみんなで悪と戦ってきた経験があるものからすれば周りの助けがあったから戦うことができたと考えるはずだ。

猛が生死不明で不安な時も滝やみんながいたから立ち上がることができた。

だから仲間の支えを頑なに拒む志郎には「いつまで意固地になってる!相手の気持ちも考えろ!」と言いたいことだろう。

純子の申し出を断る志郎の気持ちも理解しつつ藤兵衛が純子の助けを借りたのは志郎に対して「自身の不幸に固執して周りからの支えを無下にするな!」、「お前だけで勝てる相手じゃない!」、「自分の力を過信するな!」、「俺たち常人を見損なうな!」、「もっと俺たちを頼れ!」と伝えたかったのではないだろうか。

藤兵衛の行動を観て私自身も「自身の力だけでどうにかなると考えているのはまだまだ青い」と叱咤激励されているような気分だった。

こんなに心配してくれる人が家族以外でいることを志郎に気づいてほしい。

志郎にとって純子は足手まといではなく心の拠り所で安心できる存在となってほしいものだ。

それにしてもナイフを火で炙って消毒して銃弾を取り出すなんてワイルドだがめちゃくちゃ痛そうだ…

さすがの改造人間でも気絶しそうな痛みを訴えていることが志郎の表情や汗から感じ取れる。

そんな痛ましい場面でも純子は目を背けないのが偉い!

自分で手伝いを申し出た以上、志郎が耐えているのだから目を背けるもんかという気概が伝わってくる。

藤兵衛はエンジニアなだけあって器用すぎ…銃弾除去もできんのか…

こういう自身の技術を即席で他に応用できる器用さは憧れるし頼もしく見えますね…

冷静馬鹿なデストロン

銃弾除去を急ぐ志郎たちだが、すでにデストロンアジトでは道子の拷問が始まっていた。

道子に電気ショックを流し、白状しなければ電力を上げていくという拷問だ。

だが道子はあくまで基礎理論の清書を頼まれただけであり理論は説明できないと訴える。

特撮ユートピア

マシンガンスネークいわく「村山博士と一緒に十数年研究してきたお前にこのエネルギー理論の説明できんはずがない」ということだ。

確かに博士自らではなく、あえて道子に清書を頼むということは整理して理解してまとめる(翻訳)ことができるということだ。

でもこのエネルギー理論の資料…そんなに箇条書きなんですかね?

デストロン科学陣で清書…は難しいのか…

なかなか白状しない道子にマシンガンスネークはさらに追い打ちをかけるように拷問しようとするがそれを首領が止める。

なぜならこのままでは道子の頭脳に影響を及ぼし複雑な物理学の解説ができなくなるためだ。

首領はマシンガンスネークに拷問せずに協力させる方法を考えるよう命令する。

一方、守とツトムは行方不明の道子を探して村山博士のもとを訪れていた。

ツトムの突拍子もない体験も今の博士になら信じられる。

なぜなら博士も同じ蛇人間に襲われたからだ。

だがこんなこと世間や警察は取り合ってくれない。

そのためどこに助けを求めてよいかもわからない。そんな時ツトムは仮面ライダーのことを思い浮かべる。

「ねえ?仮面ライダーって本当にいるのかな?こんな時仮面ライダーがいてくれたらな~」

だが助けを求めようにも連絡先も知らない状況だ。

しかしこうしている間にも道子に何があるかわからない…博士は取りあえず頼れそうなところに連絡をすることに。

するとまたしてもマシンガンスネークが襲撃してくる。

今度のターゲットは村山博士自身!

村山博士は守とツトムを逃がすためマシンガンスネークに必死で立ち向かうも殺されてしまう。

人類のエネルギー問題と安全性を守る立派な研究をして、ツトムの誕生日プレゼントまで用意してくれる人格者を…デストロン許すまじ…

特撮ユートピア

マシンガンスネーク…アホやろ…

まず首領は「道子に協力させる方法」と言ったのだから息子のツトムを誘拐して人質にして協力させるべきだった。

もう1つ、マシンガンスネークはそれよりも村山博士を誘拐して情報を聞き出したほうが早いと自発的に考えて研究所を襲ったのだろうが殺してどうする…

首領の意向に逆らった上に一番ほしい情報に近い人物を殺すなんてアホすぎる…

V3の26の秘密2つ目は銃弾が効かないマッスル筋肉?

守とツトムは必死に逃走するもマシンガンスネークと戦闘員に囲まれ逃げ場を失ってしまう。

ツトムは仮面ライダーの助けを必死に求めるがマシンガンスネークはこないと断言する(自分が負傷させたから)。

だがそこへ治療を終えて復活したV3が姿を現す!

本当に仮面ライダーはいたんだ!ピンチの時こそ駆けつける…それがヒーロー!(ピンチの前に予防で事前に駆けつけることはなんて言うんだろう?)

リベンジに燃えるV3はマシンガンスネークの銃弾をひらりひらりと回避し戦闘員を撃破していく。

だが戦闘の最中、マシンガンスネークは守とツトムを狙い機関銃を連射する。

ツトムを守ろうと守は茂みに身を伏せるが右肩に銃弾が命中してしまう。

罪もない子供に銃を向けるなど言語道断!V3は怒りをあらわにする。

その時、V3は自身の新たなる力に目覚める。

それはV3の26の秘密の2つ目。

ダブルタイフーンの力を解放するとV3の身体は「鋼鉄の銃弾をも跳ね返す強化された筋肉」となる。

特撮ユートピア

そもそも仮面ライダーの肉体、特に胸部は特別なことをしなくても銃弾ぐらい跳ね返せなかったっけ?

ダブルライダーは特にエネルギーを解放しなくても銃弾ぐらいははね返していたような…記憶違いならすいません…

これでもうマシンガンスネークの銃弾を警戒する必要はないとV3は一気に攻めに出る。

そして「V3反転キック」で見事マシンガンスネークを撃破する。

特撮ユートピア

仮面ライダーの認知度に世代差はあるのだろうか?

なぜこのような疑問を持ったかというと年上の守とツトム(小学生5年生)の仮面ライダーに対する認知度に差があるように思えたからだ。

ツトムは仮面ライダーの存在を期待していたが、年上の守は少し大人の考えで空想のヒーローに期待はしていなかったようだし、そういう存在が小学生で流行っているんだなといったような反応だった。

そのためマシンガンスネーク撃破後、守はツトムに「仮面ライダーって本当にいたんだな…」と言っている。

ライダー少年隊の隊員もほとんどが小学生で構成されていることから視聴者層も小学生であったことがうかがえ、中・高校生ぐらいの年齢差では仮面ライダーの認知度に差があるということを表していたのかもしれない。

守は仮面ライダーをあまり知らない、そしてV3もまだあまり世間に認知されていない中、2人の前にV3が現れた時に守が「V3!」って言っていることに違和感を感じた。

たぶんツトムが「仮面ライダー!」と言ったので合いの手として守に「V3!」と言わせたんだろうが、個人的には「1号、2号ならまだしも仮面ライダーをあまり知らない守がなんで新ライダーのV3を初見で認知できるねん!」と思いツッコミを入れてしまった(笑)

だがまだ安心はできない…なぜなら右肩に銃弾を受け負傷した守の治療を急がなければならない。

予断を許さない状況だがマシンガンスネークを倒した今、適切に治療すれば命に別状はないだろう。

だが突然地鳴りが起こり事態は急変する…新たな怪人が現れたのだ!

現れたのは怪人「ハンマークラゲ」。

まだ道子もデストロンに囚われている。安心するのはまだ早いようだ。

特撮ユートピア

ゲルショッカーと違ってデストロンは怪人の供給スピードが早い…

1体倒したぐらいじゃ安心できない…

ストーリーの転換点と考察

道子がセントラルで社員証を落としたこと

道子が偶然にもライダー少年隊本部があるセントラルスポーツショップで社員証を落としたことで風見志郎こと仮面ライダーV3に事件の起こりを感じさせるきっかけとなった。

志郎も村山博士の研究がデストロンに狙われていることを突き止めていたので後々事件は発覚しただろう。

だが社員証を届けるため西崎家を訪れたことでデストロンと早く接触でき結果、守とツトムを助けることができた。

マシンガンスネークが村山博士を殺害したこと

上記でも考察したが村山博士を誘拐してエネルギー理論を聞き出すつもりがついついうっかりなのか殺してしまうマシンガンスネーク。

守とツトムを追おうとするところを村山博士に止められてカッとなってやってしまったのかもしれないがそもそもマシンガンスネークの狙いは村山博士でしょ!?

なんでキレるんだよ…

注目の特撮表現

マシンガンスネークの機関銃攻撃表現

マシンガンスネークの機関銃の着弾を地面を小さく短い間隔で爆発させたり、その様子を事前に撮影した映像をはさむことで機関銃の連射性能の高さを表現している。

本物の蛇をキャスティング!?

今回マシンガンスネークが使役していた蛇。

あれは模型やおもちゃではなく本物?と思えるような不規則な間で規則的な動きをしていたように思う。

おもちゃであれば人間の力や重力などにより生物が醸し出す独特の間が生まれないと考えているからだ。

舌もペロペロしていたしたぶん本物だろう。

俳優さん…怖かっただろうな…

道子の拷問表現

俳優を拷問装置と思われる台に鎖で縛り付けフラッシュを焚くことで電気ショックによる拷問を表現している。

銃弾はね返し表現

V3に花火みたいなものを当てて銃弾のはね返しを表現している?

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★☆☆

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★★☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★★☆☆

第5話の名言・迷言・珍言・失言

立花藤兵衛「それは100㎏のバーベルだぞ!」、風見志郎「100㎏?」

このような日々の細かい出来事・変化が今の改造人間風見志郎から昔の風見志郎の面影を奪っていくように感じた。

立花藤兵衛「だがどうしても助手がいるな…」

志郎の助けになりたい純子とそれを頑なに拒否する志郎との間を取り持つ藤兵衛の大人な対応がこのセリフからにじみ出ている。

本当は助手を必要としないのに純子の気持ちを汲み取り、これぐらいならと最低限の手伝いを頼む。

これには志郎も反発するが危険なことではないため藤兵衛に押しきられてしまう。

危険な目にあわせたくない志郎の気持ちもわかるが、純子の気持ちを全て拒絶するのも違うと考えた藤兵衛が最低限の妥協点に着地させるようにフォローするセリフに感じた。

西崎シゲル「ねえ?仮面ライダーって本当にいるのかな?こんな時、仮面ライダーがいてくれたらな~」

このセリフは放送当時全国の子供たちが思っていたことだろう。

西崎シゲル「仮面ライダー!どこかにいるなら助けに来てくださ~い!

お腹が痛い!仮面ライダー助けて!

ヤンキーが怖い!仮面ライダー助けて!

テストがわからない!仮面ライダー助けて!

堀川守「仮面ライダーって本当にいたんだな…」

人生で1回は言ってみたいセリフの1つだ。だが本編のような仮面ライダーはいな…い…

いや…尊敬できる人や人生の師と呼べる人は自身のとって仮面ライダー(ヒーロー)だと思えば必ずしも非現実的なセリフではないのかもしれない…

ロケ地(執筆者の調べ)

・「不明」

次回予告より(第6話「ハンマークラゲ出現! 放て、V3の必殺わざ!!」)

次回のデストロンの刺客は怪人「ハンマークラゲ」。

クラゲ」と「ハンマー」の特性を持った怪人だ。

マシンガンスネーク」を撃破したものの直後、息つく間もなく襲い来る新怪人。

村山博士は殺されこの世に基礎理論を理解できる可能性があるのはツトムの母道子のみとなった。

あまりにも激しい拷問だと道子の脳が破壊され理論を聞き出せなくなることを危惧したデストロンは次なる手を打つ。

それは洗脳・自白剤あるいは別のなにか!?

次回は工事現場の骨組み上という危険な高所アクションにも注目だ!

感想・まとめ

今回は母子家庭、孤児、そして家族を殺されたものたちに焦点が当てられている回だと感じた。

片親を亡くし寂しい想いをするもの。

両親を失うがその痛みを知り、同じ境遇の人を励まし優しくできるもの。

家族を殺されて昔の自分を失いつつあるもの。

同じく親を亡くしていてもそれぞれの心情はバラバラだ。

愛があったからこそ空いた穴は大きく、愛があったからこそ痛みに共感し、愛があったからこそ復讐に燃える。

今回はきしくも似たような境遇にある三者が集う。

事件は次回も続くのでこれが何を意味しているのか、もしくはあくまで時代背景の演出でお話し的には特に意味などないのかもしれません。

個人的には何か伝えたいものがあるようでなりません。

今回の話しには現在を守るものと未来を守るもの、それを奪おうとする悪という構図を感じられる。

現在を守るために風見志郎はデストロンから守とツトムを守り、守はツトムを守る。

村山博士は安全安心に使えるエネルギーを未来に残し未来を守ろうとしていた。

そして現在を奪い未来を支配しようとするデストロンという悪。

今、その瀬戸際を守ろうと道子は戦っている…

デストロン許さん!頑張れ!仮面ライダーV3!

今回判明したこと

・シゲルが4話でおねだりした2100円のグローブがおそらく売れる(道子が購入?)

・改造人間風見志郎は片手で100㎏のバーベルを軽々と持ち上げることができる

・変身ポーズ中に攻撃を命中させれば変身を中断させることができる

・珠シゲルがライダー少年隊に正式に加入する(シゲルがいても藤兵衛が何も指摘していないため)

・志郎は意地っ張り

・V3の26の秘密の2つ目はエネルギーを全開にすると銃弾をはじくほど筋肉が硬くなる能力

・仮面ライダーは本当にいる(守兄ちゃん談)

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