ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。
あらすじ
深夜、寝静まった民家。
家屋の中に異音が響いていることに気づいた妻は夫を起こす。
娘もその異音に恐怖し両親の寝室に訪れる。
主人はその異音の正体を暴くため寝室を出て音のする方へゆっくりと歩を進める。
するとそこには「何か」がうずくまっていた。
その何かは人間のように、だが人間とは言えない異形の姿でゆっくりと立ち上がりこう名乗る。
「デストロンの怪人、カメラモスキートがお前の顔を盗む!」
そう言って怪人は顔の左半分をフラッシュさせる。
すると男はのっぺらぼうのように顔が真っ白くなる。その代わりに顔はカメラモスキートに移り、カメラモスキートは家の主人へと変貌する。
寝室に戻ってきた夫はどこか生気が抜けたようにぼんやりしている。
だが無事戻ってきたということは何事もなかったということ。
ホッとする妻はふいに部屋に立てられた姿見に目線を移す。するとそこには夫ではなく異形の怪人が映し出されていた。
そのあまりのショックに妻は気絶してしまう…
実験に成功したカメラモスキートは作戦失敗の責任を取るためドクトル・Gが全精力をかけて作り出した怪人だ。
ここからドクトル・Gの逆襲が始まる…
アンチデストロンチーム「デストロンハンター」
前回、アジトが崩壊した時、やはりドクトル・G以外の4大幹部は崩壊に巻き込まれて死んでしまったようだ。
う~ん…ドクトル・Gをしぶといと捉えるべきか、4大幹部が弱いと捉えるべきか…
やっぱドクトル・Gは盾を持っていたのが大きいのかな?あれで崩壊の瓦礫とか自分だけ受けて止めて回避している描写あったし…
その責任を取るべくドクトル・Gは命に変えてもV3を倒さなければならない。
そのためにドクトル・Gは自身の全精力を注いだ怪人を作り出した。
怪人の名は「カメラモスキート」。
「蚊」と「カメラ」の特性を持った怪人であり、冒頭のように人間の姿をそっくり奪うことができる能力がある。
この怪人を従えていざV3を倒さんとするドクトル・Gだが、そこへトラブルが舞い込む。
報告によるとアジトの「機密ロッカー」から「暗号書類」が消えたというのだ。
アジトは警戒態勢に入り戦闘員総出で周辺を調査。
そして2人1組の戦闘員が小屋を発見。調査に向かう。
だが2人組の内、片方が裏切り、もう片方の戦闘員を撃破してしまう。
裏切り者の正体は「インターポールデストロンハンター」に所属する「デストロンハンター4号」つまりデストロンの捜査官だ。
4号は小屋から「デストロンハンター5号」に向けて無線で暗号書類を入手したと報告。場所は「N3地点マイナス5」。
通信を受信した5号は3分でそちらに向かうと終話する。
「インターポール」とは14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」に登場した「ジョージ・カマモト」という人物も所属していたパリに本部を置く「国際警察」のことだ。
「デストロンハンター」はその国際警察内の1組織であり、デストロンの追跡専門の組織のようだ。
前作でいうところの「アンチショッカー同盟」のようなものであろうが、大きな組織(国際警察)の後ろ盾がある組織という意味では滝和也が所属していたFBIのほうが近いかもしれない。
FBI、非公式組織アンチショッカー同盟、そして今作は国際警察ですか…
それだけショッカー・ゲルショッカー・デストロンの悪事は世の中で無視ができない状態になってきたということで、いい傾向だ!
この怪しい通信はライダー少年隊本部にも届いており、もうかれこれ1週間に3回はこの通信を受信しているようだ。
今日も調布、練馬、城南、品川と各地で次々と謎の通信の報告が届く。
最初こそデストロンハンターなんてデストロンがライダー少年隊をおびき寄せる罠だと考え、接触を避けてきたが、さすがにこの頻度は無視できない。
確かにデストロンハンターとだけ聞いたら純子の言う通り「デストロンハンターなんているの?」と考えるが4号は通信を送る際にまず「インターポール(国際警察)」と名乗っているので、国際警察ありきのデストロンハンターということであれば、ある程度信用しても良かったかもしれない。
幸い14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」で一緒に戦った国際警察のジョージ・カマモトに連絡をとれば組織内部にデストロンハンターがいるのかすぐにわかったかもしれない(連絡先は交換してないのかも?)。人脈、人脈!
通信を終え、5号の到着を待つ4号。だが、小屋に突如不気味な声が鳴り響く。すると先ほど倒したはずの戦闘員の目が光り出したのだ!
そして戦闘員の姿はカメラモスキートに変化。やつは戦闘員に化けていたようだ。
4号は銃を取り出し応戦。それとほぼ同時に5号が小屋に到着。
5号が小屋に入ると戦闘は終わっていた。
4号の無事に安堵する5号は約束の暗号書類を要求。だが4号は暗号書類を出し渋る。
そうしていると5号は約束が違う!暗号書類の入ったマイクロフィルムは「靴のかかとに入れてあるんだろう?」と追求する。
そこで4号は「初めて」暗号書類の隠し場所を知る。自分で入手したのになぜ?
それは5号の目の前にいる4号が4号に化けたカメラモスキートだったからだ!
つまりそこにぐったりと横たわる戦闘員こそ本物の4号ということになる。
4号は先ほどの揉みあいでカメラモスキートに殺されてしまっていたのだ。
うっかりとマイクロフィルムの隠し場所を漏らしてしまった5号にもう用はないとカメラモスキートは5号に襲いかかる。
そこへ謎の通信の真意を確かめるべくマイクロフィルムの受け取り場所に訪れた志郎が小屋に突入してくる。
志郎がカメラモスキートの相手をしている隙に5号はマイクロフィルムを回収。2人で逃走する。
しかし、まだアジトの敷地内のため次々と湧いてくる戦闘員。
志郎はなんとか5号を逃がすため5号を守りながら逃走を指示。
だが、敵は多く守って逃げて捕まってを繰り返す。
志郎はV3へ変身しカメラモスキートを相手にするが、その間に戦闘員は5号に襲いかかる。
なんとかカメラモスキートを振り払い、5号を囲う戦闘員を蹴散らしなんとかアジトの包囲網を脱出する。
V3、返してほしいの迫真の演技
デストロンハンター5号。本名は「佐久間ケン」23歳。
こんなこと言うのはなんですが、佐久間ケンを演じている俳優さん、ちょっと優しいすぎるというか…声がかぼそくて捜査官にしては迫力に欠けるというか…
とても手足が長く、スタイルが良いので見栄えはするのですが、志郎と比べるからでしょうか、オラオラ感がなくって…惜しいな…
彼を逃がしたデストロンは何としてでもマイクロフィルムを回収しようと佐久間の素性を調べていた。
問題は佐久間が逃げた場所だが、カメラモスキートが佐久間にミニモスキートなる追跡道具を仕掛けて追跡中だ。
そんな追跡しなくても考えるまでもあるめえ…
V3が保護する場所といったらセントラルスポーツショップ内にあるライダー少年隊本部でしょ。
佐久間を保護したライダー少年隊の次なる目的は「マイクロフィルムの暗号書類を解読する」こと。
佐久間いわく、インターポール日本支局の「田所」という男が解読を担当する手はずのようだ。
しかし、今日は季節外れの蚊がうるさい…アジト内をプンプン飛び回る蚊を志郎は改造人間の超感覚でキャッチ!お見事!
その話しを聞いた志郎は佐久間と共に日本インターポールのアジトに向かう。
インターポールアジト周辺に到着した2人は周囲を警戒したあと、安全を確認しアジトに入る。
アジトに入るなり佐久間は爆発物、盗聴器がないかを確認。
だが志郎は冷静にここにはそういったものはないと断言する。
その理由として佐久間に先ほどキャッチして握りつぶした蚊を見せる。
佐久間がルーペで確認。なんとその蚊は機械製であった。
これはカメラモスキートが佐久間に仕掛けたミニモスキート。これで本部での会話が聞かれていたようなのだ。
ということはデストロンにはすでにアジトの場所が割れている。
作中ではインターポールアジトの場所がバレているということで進行していたが、本部での会話を聴く限りだと「日本インターポールのアジトで…」という会話内容までで志郎がミニモスキートを握りつぶしている。
アジトの場所がなぜわかった?単純に本部からつけてきたのか?
そのため志郎は佐久間に解読班の田所の到着を遅らせるよう指示。
自身はマイクロフィルムが入ったケースに細工を施す。
そしてすでに外ではインターポールアジトの見張りがデストロンの襲撃を受けていた。
一方、アジトでデストロン対策を行う2人の元に来客が…
扉を開けるとそこには見張りをしていたはずの6号がたたずんでいた。
そのまま6号は前のめりに倒れ込む。その背中には鋭利な刃物で刺されたような傷口があった。
2人が6号の負傷に驚く隙を見て一気にアジト内になだれ込むデストロン。
揉みあいの末、カメラモスキートにマイクロフィルムが入ったケースを奪われてしまう。
志郎はV3に変身して外に飛び出すカメラモスキートを迎え撃つ。
戦闘員を倒しつつカメラモスキートを追い詰めたV3。
だがカメラモスキートにうながされて後ろを見るとそこには藤兵衛、純子、シゲルが人質となっていた。
カメラモスキートを放置し急いで救出しようと3人に近づくV3。だが途端に3人は消えてしまう。
そう…これはカメラモスキートが映し出した立体映像。
まんまと虚像に騙されたV3はカメラモスキートにケースを奪われてしまう。
だがなぜか志郎は余裕そうだ。なぜなら先ほどケースに細工をすると述べた通り、志郎はケースに石を詰め込んだだけのニセモノを用意しており、それをカメラモスキートに奪わせたのだ。
V3迫真の演技!
V3がニセモノのケースを本気で奪い返そうとすればするほど、そのケースは本物を帯びてくる。
V3が返してよ~それ返してよ~と泣いて慌てれば慌てるほどデストロンは確信を得るため、ケースの中身も確認しないままカメラモスキートはそれをまんまとアジトに持ち帰ることになる。
ちょっとでも確認していればニセモノだと気がつくことができただろうが、そのちょっとをさせないほどV3の慌てる様に確信を得ていたのだろう。
そもそもケースにマイクロフィルムが入っているとは誰も言っていない。
なのにそれっぽいケースがアジトの机の上にあったもんだからと勘違いして持ち去ったカメラモスキートが悪い!
こうなると途端にケースを取ったあとソファに押しのけた志郎に向かって「うえぃ~取ったぞ」みたいなポーズをとったのが滑稽に思える…
これで安心して田所を呼び、解読を進めることができる。
父想いの娘が起こした奇跡の勝利
深夜、インターポールに呼び出された田所は自宅で暗号解読に必要な荷物をまとめ出発する準備を行っていた。
そんな父に娘の「田所ミミ」はおやすみの挨拶をする。
寝室に戻ったミミは父の準備を手伝おうと思い立つ。
どうやら田所家にお母さんはいないようだ。そのためミミは母親がわりに父の準備を手伝おうと思い立ったのだ。
なんていい子なんだと思いつつ、なぜ仮面ライダーシリーズに登場する科学者は片親世帯が多いのかと疑問にも思う。
今でこそ(2024年現在)片親世帯は1970年代と比べて倍近くはある。
しかし、当時は夫婦子供の4人世帯が当たり前と言われた時代。なのにあえてこういった境遇の子供たちが登場するのは、何か時代背景、社会問題的な意図でもあるのだろうか?と勘ぐってしまう。
それとも家族が少ないほうが俳優の出演料をカットできるから?だとしたら冒頭の家族は夫婦のみで子役は必要なかったということになる。
それかあくまで私の想像だが、研究者は仕事、研究にのめり込むタイプなので家庭を顧みずに離婚されるから片親のパターンが多いとか?
死別の場合は社会的な伝染病流行や環境汚染による弊害もあるかもしれない。
もしくはこの世界観では首領が牛耳る悪の組織による被害者が多いため、家族と死別しているという設定の家庭が多いとか?
ミミは再度、父の部屋を訪れると中から物音がする。
ミミは鍵穴から部屋を覗くとそこには化け物がいて父の姿を奪い、父に化けていたのだ。
驚いたミミは急いで自分の部屋に戻り、寝たふりをしてやり過ごす。
父に化けたカメラモスキートが出かけたタイミングを見計らってミミは父に化けた何者かの後をつける。
インターポールアジトについた田所は暗号書類の解読に難航。
すぐに解読は困難なため一晩家に持ち帰らせてほしいと申し出る。
だが田所がマイクロフィルムをカバンにしまうタイミングでミミがアジトの扉を開き、ここにいる父は本当の父ではなく、怪人だと訴える。
正体がバレてしまったカメラモスキートはマイクロフィルムを持ってアジト外へ逃げ、車で逃走する。
車を追うため急いで志郎と佐久間はバイクで追跡を開始する。
だが、車は発車しただけでカメラモスキートは乗っておらず、カメラモスキートはアジト周辺に隠れて2人の追跡をやり過ごす。
そしてアジトに残されたミミを始末するためミミにじわりじわりと近づく。
だがそんなことV3は許さない。
なんと出し抜いたと思っていたV3は出し抜かれたフリをしておりアジトに舞い戻ってきたのだ。
こうなったらV3を始末するほかないとカメラモスキートはその姿を現す。
季節外れのバッタと蚊が闇夜に舞う。
激闘が進む中でV3キックを食らったカメラモスキートはいよいよ追い詰められていた。いっそマイクロフィルムを奪われるぐらいなら自身で始末する!とカメラモスキートは逃走を図る。
だがV3の新必殺技「V3ボディアタック」の追撃を受けたカメラモスキートは爆散する。
かくしてマイクロフィルムは守られ、本物の田所により解読が開始された。
デストロンから盗み出した暗号書類の内容は一体どんな内容なのだろう?
そもそもデストロンハンターは暗号がどんな内容か、ある程度目星をつけてデータを盗みだしたのだろうか?
単に機密ロッカーに入っていて重要そうだから拝借したとか?
前作、アンチショッカー同盟が盗みだしたデータは「首領の正体」だった。
前作では最終的にニセモノのデータを掴まされたが、今回は無事に暗号解読を行いデストロンの重大秘密が明かされることを期待できそうだ。
それにしても今回の最後、なぜデストロンアジトのモニターで田所家にて解読を進める彼らの様子を覗き見できていたのか?屋外ならいざ知らず…これのほうがよっぽど謎だ。
田所たちは窓際ででも作業をしていたのだろうか?デストロンに狙撃されるぞ?
またも作戦が失敗したドクトル・Gはついに首領に見限られ、無視されてしまう。
追い詰められたドクトル・Gは最後の大攻撃を決意。
本当に「真の最後の挑戦」が幕を開ける。
ストーリーの転換点と考察
暗号書類の解読場所
ミニモスキートによりインターポールアジトがバレた時点、つまりライダー少年隊本部でミニモスキートを志郎が破壊した時点でマイクロフィルムも手元にあることだし田所をインターポールアジトではなく本部に呼んで解読してもらった方が安全だったかもしれない。
むしろインターポールアジトにデストロンがくるであろうことがわかっていたのなら、志郎と佐久間、もしくは志郎1人で囮となっている間に田所を本部に案内する手はずでも良かったかも?
その反省を活かしてなのかエンディングでは田所の自宅で志郎、佐久間警備のもと、暗号解読を行っているので結果オーライ?
カメラモスキートがマイクロフィルムを奪ってすぐに破壊しなかったこと
奪われたくない見られたくないデータを奪い合う。それなら奪い返した時点で早々に破壊しておくべきだった…
そう思い、撤退を判断するカメラモスキートだが間に合わず、V3に撃破されてしまう。
損切りができないデストロンはマイクロフィルムも取り戻したい、取り戻したならついでにV3も倒してこいと完璧がすぎるあまり結果、全て失敗に終わってしまう。
マイクロフィルムを確保したならまず破壊。それが無理なら逃げる。
データの内容にもよるけど敵の手に渡り解読されるよりいいでしょ?
注目の特撮表現
カメラモスキートが人間から姿を奪う表現
カメラモスキートがフラッシュを焚くとその人の姿を奪うことができる。
奪うという表現通り、奪われた人の顔はのっぺらぼうのように真っ白くなる。
冒頭の男はタオルで顔を隠し、田所は坊主頭のカツラ、そして顔には布を貼り付けることでのっぺらぼうを表現している?
カメラモスキートから出力される立体映像の表現
カメラモスキートの左目?のカメラレンズ部分に空中に投影したい人物の写真を合成する。こうすることで立体映像がカメラから出力されていることを表現。
その後、写真と同じ配置で空中投影を表現したい場所に実際に人物を置く。その映像を段々と透過させたりすることで、その立体物(人物)はカメラモスキートが作り出した虚像であることを表現している。
カメラモスキートの盗聴アイテム「ミニモスキート」の表現
蚊の模型の胴体部分を破って、そこから針金?を数本出すことでミニモスキートが機械の蚊であることを表現している。
V3の新必殺技「V3ボディアタック」の表現
V3が全身(ボディ)でぶつかる(アタック)する技。
特撮満足度(★で5段階評価)
特撮満足度
アクション:★★★☆☆
猛烈度:★★☆☆☆
敵の強さ:★★★☆☆
ロケーション:★★★☆☆
仕掛け:★★★★☆
第29話の名言・迷言・珍言・失言
ドクトル・G「首領…見ていてください。今や言い逃れはいたしません。」、首領「……」、ドクトル・G「首領!あのにっくきラーイダーV3をどうか今一度この私に!」、首領「…………」
無視!圧倒的無視!
なんだかんだ首領は失敗に対して理不尽とはいえ言葉で責め立てる。だが…今回ばかりは呆れてものも言えないようだ…こんな首領めずらしい。
普段怖くガミガミいう人ほど黙られると一層に怖い…
ロケ地(執筆者の調べ)
・「不明」
次回予告より(第30話「ドクトル・ゲー! 悪魔の正体は?」)
次回のデストロンからの刺客は怪人「????」。
4大幹部を死亡させ作戦失敗、その責任を取ると勇んだ今回の作戦も失敗したため、ついにデストロン首領から無視されるまでに至ったドクトル・Gは自らを改造人間として最後の大攻撃を決意する。
もともとドクトル・Gは怪人になるほどの改造はされておらず、あくまで強化人間程度の改造だったのだろうか?
それでなければ未改造だったにもかかわらずV3を圧倒していたことに説明がつかないだろう。
そんなドクトル・Gが怪人となれば、その実力は計り知れないだろう。
さあ…ドクトル・Gは見事V3を内倒し、首領からのシカトを終わらすことができるのか?
感想・まとめ
今回は最後の挑戦と気合いが入るが終始やられっぱなしのデストロン。なぜか?
それは普段であればまずデストロンが「やる側」だからです。何か作戦を立ててそれを実行、その過程でV3に食い止められるというパターンだったはずです。
だが今回はデストロンが何か作戦を実行できたわけでもなく、アジトから奪われた暗号書類を奪い返そうとすることしかできなかった。
冒頭、カメラモスキートが民家を襲ったのもこれから行う作戦のためのテストだったように思う。
しかし、作戦の実行前に暗号書類を取られるというトラブルが発生してしまう。
そしてカメラモスキートもドクトル・Gが最後の挑戦のためにつくった怪人にしては戦闘力が物足りない。
人に化けたり、虚像を映し出し相手を混乱させる能力は良かったが、それはあくまでデストロンの作戦に有用なのであって対V3戦では物足りない。
今回はあくまでV3を始末するということに注力した圧倒的戦闘力の怪人をこしらえたほうが良かっただろう。
だがそれは次回に持ち越しのようで、あくまで最強の怪人は自分だとドクトル・Gは自らに改造を施す。
今回入手した暗号書類の内容もまだ明かされていない。
次回は「その全て」に決着がつきそうだ。
今回判明したこと
・パリに本部を置く国際警察の中にはデストロンの追跡を専門とする「インターポールデストロンハンター」という組織がある
・V3の新必殺技「V3ボディアタック」