【仮面ライダーV3】27話「生きかえったゾル・死神・地獄・ブラック」感想・考察〈死に訪れる大佐・博士・大使・将軍〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

ある晴れた日、湖のほとりで「伊藤正一いとうしょういち」と息子でライダー少年隊員の「伊藤正太郎いとうしょうたろう」が釣りを楽しんでいた。

だが正太郎は現在地での釣果が悪いため釣り場所を移動する。

釣り場所を決めた正太郎がほとりに座り込むと、どこからか何とも例えがたい奇妙な異音が響いてきた。

周囲を見回すと洞窟があり、そこから例の異音が響いてきているようだ。

洞窟に入ると黒い棺桶がズラリと4つ並んでいる。

そしてなんと棺桶にはデストロンのマークが刻まれていた。

正太郎は中身が気になり棺桶を開けてみるとそこには「ショッカー怪人の死体」が入っていた。

正太郎は心配で様子を見に来た父、正一に見張りを頼み洞窟の外でライダー少年隊本部に無線連絡をする。

報告を聞いた本部はデストロンではなく、なぜ今さらショッカーの怪人が?と半信半疑な空気に包まれる。

だが今さらだからこそ、その存在がまた顔を表したことに嫌の予感が拭い去れない…

復活したショッカー怪人!そしてデストロンはまだ何かを隠しているようだ…

復活ショッカー怪人!?

ライダー少年隊員「伊藤正太郎」により「精進湖しょうじこ」の洞窟で見つかったデストロンの棺桶。

だがその棺桶にはなぜかショッカーの怪人が納められていた。

棺桶の数は全部で4つ、そして怪人も各棺桶に1体ずつで合計4体。

ドクダリアン」、「シオマネキング」、「イモリゲス」、「ウニドグマ」といずれもショッカー時代の怪人だ。

そんな奇妙な連絡を受けた本部からは志郎が出動。精進湖に急行する。

だがその道中デストロン戦闘員のレーサー部隊の妨害にあう。

しかし、レーサー部隊はある程度、志郎をかく乱したあとすぐさま退散する。

もしこれがデストロンによる時間稼ぎだとしたら伊藤親子が危ない!

そしてその頃、洞窟内でショッカー怪人の入った棺桶を見張りをしていた隊員の父「伊藤正一」はいつ目覚めるかもわからない怪人に先手を打って始末してしまおうと大岩を持ち上げ、怪人に叩きつける作業を開始していた。

だが全ての怪人に大岩を叩きつけたところでショッカー怪人が復活し正一を襲う。

特撮ユートピア

どういった選定方法かは不明だが、ゲルショッカーの怪人ではなく、あえてショッカー怪人を復活させたことに意味はあるのだろうか?

ドクダリアンはゾル大佐時代、他の怪人はいずれも地獄大使時代の怪人だ。

死神博士時代の怪人は未復活。

特に怪人であること、仮面ライダーに恨みがあること以外は共通する項目や特筆すべき復活理由は今のところ不明だ。

そして棺桶の死体がどういった技術で復活したのかも不明だ。

正太郎の聞いた奇妙な異音が復活と関係しているのではあれば、シリーズを見てきた視聴者が思い浮かべるとしたら【仮面ライダー(初代)】66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」で復活の儀式として使用された「悪魔祭り」だろう。

あの儀式では復活の呪文があったので異音の正体はその儀式の音だった!?

だが儀式場となるはずの洞窟には誰もいない…

志郎が現場へ到着、洞窟の前で待機していた正太郎は無事であった。

だが洞窟内の棺桶はもぬけの殻となっており、正一が壁に力なく横たわっていた…

そして今度は証拠隠滅でも図るように洞窟は崩壊を始める。

志郎は急いで正一を抱え、正太郎と共に洞窟を脱出。

外にはデストロン戦闘員が待ち構えていた。

志郎はデストロンの目的を聞き出そうと戦闘員を尋問する。

だがそこへどこからともなく鉄輪が飛んできて志郎の首を絞め上がる。

そして現れたのがデストロンの新怪人「ワナゲクワガタ」。

鉄輪の正体はワナゲクワガタの武器であり、一度はまると締め上げて離さない。

徐々に鉄輪に締め上げられ苦悶の表情を浮かべる志郎はたまらず湖に落下。

そして次にワナゲクワガタが狙うはそれを目撃していた正太郎。

だがワナゲクワガタが正太郎めがけて鉄輪を投げると、どこからともなく現れた鉄輪がワナゲクワガタの鉄輪を弾き飛ばす。

何奴!と鉄輪が現れた方向を振り返るとそこにはV3の姿が!

なんと志郎はV3に変身して鉄輪を解除し、それを投げてワナゲクワガタの鉄輪を弾き飛ばしたのだ。

ワナゲクワガタは再度鉄輪をはめようと2つ鉄輪を放ち、V3の首と左腕を締め上げる。

だがV3のパワーを持ってすればこんなちゃちな拘束具など無意味と2つの鉄輪を簡単に引きちぎってしまう。

早々に鉄輪を破られたワナゲクワガタはV3に苦戦を強いられるが振り向きざまに左腕の「ガス弾」を発射。

煙幕を張った隙にワナゲクワガタは撤退する。

特撮ユートピア

この鉄輪の武器、似たような「殺人リング」という武器を【仮面ライダー(初代)】59話「底なし沼の怪人ミミズ男!」で「ミミズ男」という怪人が使用している。

その時、1号は殺人リングの解除にかなりの苦戦を強いられる。

結果、エナージコンバーターを全開にすることでライダーパワーを増強し、リングを引きちぎることに成功している。

だが今回V3はそういった特殊能力を使わずに素のパワーのみで鉄輪を引きちぎることに成功している。

当然、ミミズ男とワナゲクワガタの武器の威力を比べることはできないが、デストロン怪人のほうがショッカー怪人よりパワーアップしていることを考えるとデストロン怪人、つまりワナゲクワガタの鉄輪のほうが締め付けるパワーは強いはずだ。

だがV3はパワーアップしたはずの締めつけ攻撃をレッドランプパワーなども使用せずに引きちぎることができる。

これはV3の元々ある基礎スペックが凄まじいことを物語っている。

ただもしかしたらミミズ男のリングの解除に手こずったのは1号だからかもしれない。

なぜならV3は1号・2号のスペックを合体させたような仮面ライダーなので鉄輪の引きちぎりは2号の力の能力を使った可能性があるからだ。

力の2号ならもしかしたら基本スペックでもリングを引きちぎることができたかも?

V3は正太郎に本部に連絡して正一を病院に運ぶよう指示。

自身はV3ホッパーでワナゲクワガタを乗せた車を追跡する。

そして追跡の末、車が停車したのはさびれた工場だった。

復活の最高幹部

工場内の入るとV3を取り囲むショッカー怪人。

V3とは初めましてなショッカー怪人は新たなる強敵を確認すると自己紹介もせずに襲いかかる。

そしてその様子をアジトから観戦しているドクトル・Gと…

ゾル大佐…えっ!死神博士…ん?地獄大使…もしかして?ブラック将軍…やっぱり!でもなんで?

いや…「ショッカー」怪人が復活した時点でゾル大佐、死神博士、地獄大使復活の線はあったけどまさかブラック将軍も復活しているとは…ということで前作歴代日本支部最高幹部がデストロンアジトに全員集合ということか!

果たしてこの5人の大幹部を復活させて何が行われようとしているのか?

特撮ユートピア

地獄大使は有言実行!というか自分の意志で成就したわけではないですが、執念?怨念?で復活を成就させている。

地獄大使は【仮面ライダー(初代)】79話「地獄大使!! 恐怖の正体!」で1号に撃破された時、捨て台詞として「きっと蘇って必ず貴様を倒してやる!ショッカー軍団…バンザーイ!」と発言している。

いやいやそんな馬鹿な…でも悪の大幹部の最後っぽいよねと思っていたらマジで復活してくるとは…

しかし首領が行ったゲルショッカー結成のために行ったショッカー切り及び地獄大使切りなどの冷徹な仕打ちを考えたら復活させられても地獄大使に首領への忠誠心はあるのだろうか?

これは79話でも考察したような気がしますが、あるんでしょうね…

どんな雑に扱われても揺るぎない忠誠心。

首領に対するその忠誠心と勇敢さには仮面ライダー1号本郷猛も認めるところであり、ブラック将軍との最終決戦を終え振り返った時に全最高幹部を称賛していたほどだ。

それは4体のショッカー怪人にV3の相手を任せ自身は「お前の相手をしている暇はない」と吐き捨てるワナゲクワガタの発言に関係がある。

今回デストロンは科学陣が開発した新毒ガス兵器「ギラードガンマー」を日本中にばら撒き、人間を皆殺しにする「日本全滅作戦」を企んでいる。

そしてこの作戦が行われる各地方の指揮を最高幹部5人で配分するために4人の最高幹部を復活させたのだ。

東京はドクトル・G、北海道はゾル大佐、九州は地獄大使、大阪は死神博士、中国地方はブラック将軍が担当。

そして毒ガスをばら撒く決行日は今日…今日?いきなり出張で地方にいっていきなり作戦?と急な決行だが、V3をいつまでも足止めはできない状況で悠長なことは言ってはいられない。

特撮ユートピア

各地方に悪の最高幹部が会い来る!

東北、中部、沖縄の人は悪の最高幹部に会えないのか…残念…

じゃなくて!日本全国のみなさん疎開の候補地は上記地方へ!

こういう攻撃自体を防げない場面ではせめて敵の攻撃目標を知っておくといざという時に役に立つ。

このままではライダー少年隊員らも早急に拠点を移さなければギラードガンマーの餌食になってしまう!

手始めは首都東京!マスク貫通毒ガス「ギラードガンマー」!

早速、都内ではギラードガンマーを撒く作業が開始される。

今回使用する毒ガス「ギラードガンマー」は防毒マスクも効かないという恐ろしい毒ガスで、城東地区では屋内外問わず次々と人が倒れていく。

特撮ユートピア

どうやってギラードガンマーをばら撒くのかな?と思っていたら、どうやらトラックを走らせながら荷台に積まれたタンクに保管されたギラードガンマーをホースからばら撒くようだ。

これ、ホースを持つ役の戦闘員、風上だったら最悪やん…

防毒マスクはつけてるけどギラードガンマーには無意味って話しだし天候によっては全然進捗しなさそうな作戦だ。

だからこそ首領は急に今日やるって言ってるのかな?今日が天候風向きともに作戦に最適なのかもしれない。

思い立ったが吉日、明日やろうは馬鹿野郎ってことですかね?

その頃、病院ではライダー少年隊員の父、正一の容態が発覚。

幸い心音は正常で死んではいないが呼吸がない。医者の見立てだと未知のガスを吸ったのでは?という見解だ。

そこに看護婦が「城東地区の人々が全て呼吸困難で苦しんでいる」と報告。なんと現在進行形で正一と同様の症状を訴える人々が都内に広まりつつあるようだ。

特撮ユートピア

ということは正一は洞窟でショッカー怪人に襲われた際にギラードガンマーを吸わされたということだ。

怪人の誰かが持ってたんだね…

工場からワナゲクワガタを追って都内に戻った志郎も同様の症状に苦しみ息絶えている都民を目の当たりにする…

誰か生き残りはいないかと周囲を調べているとある家からうめき声が聞こえる。

そこで苦しみ悶える男性を保護。病院に連れて行こうと抱え込んだその時!男性は志郎の首を締め上げる。

なんと男性の正体は志郎が追跡していたワナゲクワガタ!

奴の罠にハマった志郎はまたも鉄輪をはめられてしまう。

また変身して鉄輪を解除しようとポーズを決めるがワナゲクワガタのガス弾でそれを中断され、志郎は気絶してしまう。

まずは東京担当であるドクトル・G指揮のもと実行された作戦でギラードガンマーの威力を見た最高幹部たちは大盛り上がり。

しかしもし、最高幹部である自分たちが指揮途中にこのガスに侵されたら?という地獄大使の質問にもドクトル・Gは用意周到であり、解毒剤の準備も万全だ。

そしてドクトル・Gがその解毒剤を戦闘員に取りに行かせるのと入れ替わりでワナゲクワガタが帰還。

風見志郎を捕らえてきたというのだ。

最高幹部はダブルライダーの後継者であるV3を拝みたくてしょうがないようで戦闘員がせっかく解毒剤を持ってきても、それを後回しに志郎の顔を拝もうとタンカにかぶせられた白いスーツを勢い良く剥がす。

特撮ユートピア

もう病気ですね…

解毒剤よりヒーローの悲惨な顔が見たい!これが悪のご馳走なんですよね…

だがそこにいたのは風見志郎ではなくデストロン戦闘員!?

一体どこで入れ替わったのだと周囲がざわつく中、1人の戦闘員が他の戦闘員が持ってきたギラードガンマーの解毒剤を奪う。

そう…この戦闘員こそ最高幹部が会いたがっていた仮面ライダーV3風見志郎だったのだ!

志郎はマスクを外し最高幹部たちに自己紹介。

挨拶も早々に解毒剤を持って退散する志郎だが、脱出を許さないショッカー怪人が襲いかかる。

志郎はV3に変身して対抗するがショッカー怪人4体に最高幹部5人に囲まれ、まさに袋のネズミ状態。

果たしてV3は無事脱出して解毒剤を人々に届けることができるのか?

そして始まりのゴングが鳴った最高幹部5人との戦いの行方はいかに!?

ストーリーの転換点と考察

気絶した(ふり)志郎の運搬方法

展開的にまだどうなるかわからないので展開の良し悪しは次回以降の考察となるだろう。

だが強いて今回の転換点があるとすれば志郎の死んだふりと戦闘員との入れ替わりですかね。

志郎はワナゲクワガタの罠にわざとハマり気絶したフリをしつつアジトまで運ばれるように仕向けている。

だがここまでの潜入方法は今までも実行してきた実績がある。

だが、今回はそれに加えて志郎の護送中、どのタイミングかわからないが戦闘員と入れ替わるという芸当を見せた。

考えられる理由としてはトラックの荷台など、ワナゲクワガタが見ていない空間で志郎は目覚め、見張りとして同乗している戦闘員を蹴散らし入れ替わっていたという説が濃厚だろう。

仮にいつものように軽自動車で運んでいたとしたら、いくら志郎でもあの狭い車内でバレずに入れ替わるのは不可能だ。

つまり今回は運搬方法を軽自動車以外とし、加えてワナゲクワガタの監視下から外したのがミスだったかなと感じた。

結果、そのせいで志郎にギラードガンマーの解毒剤の存在を知られ、奪われることになる。

そもそもV3にギラードガンマー使わないってどうよ?

防毒マスク貫通のギラードガンマーであれば、当然V3のマスクも貫通するはず(むしろ仮面ライダーもマスクっていうほど防毒していないと思う)なので使用すればいいのにな~と思って観ていた。

洞窟内で襲われた正一がギラードガンマーに侵されていた=ショッカー怪人の誰かが携帯していたということなのでタンクでギラードガンマーをばら撒く以外にも持ち歩ける方法はあったはず。

ワナゲクワガタは「ガス弾」攻撃があるので、ワナゲクワガタにギラードガンマーの解毒剤を飲ませつつ、ガス弾の中身をギラードガンマーにしておけば2回もチャンスがあったのに…

注目の特撮表現

ワナゲクワガタの武器「鉄輪」の表現

ワナゲクワガタの武器「鉄輪」は赤色の鉄輪に2つ、トゲみたいに鋭いものがついている。

このトゲが鉄輪の伸縮で相手を締め上げる際に身体に刺さるようになっているのだろう。

そしてこの鉄輪をV3が引きちぎるシーンではおそらく鉄輪の材質を発泡スチロールみたいなものに変更して引きちぎりやすいような強度にして鉄輪を引きちぎるシーンを表現していると思われる。

デストロンの新毒ガス兵器「ギラードガンマー」の表現

防毒マスクも貫通する毒ガス兵器「ギラードガンマー」はトラックの荷台に積まれた黄色いデストロン印のタンクから放出される。

マークの色と関係しているかは不明だがガスの色も黄色で表現されている。

仮にこのガスがドライアイスで表現されているとすれば、指示薬の1つである「BTB溶液」にドライアイスを入れることで二酸化炭素から酸性に変化させ黄色い煙になるという化学変化を利用して表現している?

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★☆☆

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★☆☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★★☆☆

第27話の名言・迷言・珍言・失言

地獄大使「しかし、我々悪魔の大幹部5人が力をあわせてライダーV3を倒せというほどのことはないぞ」、死神博士「地獄大使の言う通りだ…わしの誇りが許さん!」

やっぱり個性的で我が強い最高幹部は幹部同士が協力して、もしくは他の幹部の力を借りながら仮面ライダーと戦うことはプライドが許さないようだ。

自分の部隊のみで仮面ライダーを打ち倒したいと…そういうことだ。

やはり最高幹部に登り詰めただけあって「誰の手柄になるか」はかなり重要なようだ。

協力して組織の手柄とするのではなく、首領の寵愛を受けるためには「自分の手柄」にする必要がある。

出世争いするサラリーマンみたいだが、令和ではこんな争いあまり見ないだろうな…

そう考えると首領の部下は昔のサラリーマンのように会社に忠誠を誓い、昇進のために周りを出し抜くために社内政治に命をかけるという時代の風習が垣間見える組織ですよね。

デストロン首領「なぜデストロンの再生技術を使って諸君を生き返らせたかわかるか?」、地獄大使「ドクトル・Gに代わってデストロンの指揮をとれとのご命令かな?」、ドクトル・G「なにをバカなことを!」、死神博士「あり得る話だ…」、デストロン首領「内輪揉めはやめろ!」

あんなに【仮面ライダー(初代)】61話「怪人ナマズギラーの電気地獄」で煽り合っていた死神博士と地獄大使の意見が上記と合わせて2度も合うとは…

さすがは交代でショッカー中後期に日本支部を支え、指揮を取っていただけあって世代感覚が同じなのかな?

風見志郎「ショッカーならびにゲルショッカーの大幹部諸君!私が風見志郎だ!」

旧幹部が散々してやられたダブルライダーの後継者「新仮面ライダー3号風見志郎」の顔を拝んでおきたいのと同様に志郎もかつて尊敬する本郷猛、一文字隼人両先輩と死闘を繰り広げた最高幹部には少しは興味があったはず。

僕、風見志郎!このあと全員まとめて僕にやられるだろうから短い間だけどよろしくね!」なんて(笑)

ロケ地(執筆者の調べ)

・「精進湖」

次回予告より(第28話「5大幹部の総攻撃!!」)

次回のデストロンからの刺客は引き続き怪人「ワナゲクワガタ」とショッカー怪人4体。

そしてショッカー・ゲルショッカー・デストロンの最高幹部を歴任した5大幹部だ。

正直ショッカー怪人4体とショッカー最高幹部3人個々の戦闘能力はV3の足元にも及ばないだろう。

なぜなら歴代組織の戦闘員のスペックを参照すればわかる通り、基本的にショッカー→ゲルショッカー→デストロンと組織を再編するごとに構成員、怪人のスペックはグレードアップしている。

つまりショッカー時代の怪人ではV3の相手にもならない。

だがそんなことは百も承知。首領が求められている、そしてV3、ライダー少年隊の脅威となるのは最高幹部の指揮能力だ。

このまま5大幹部がそれぞれの担当地方に散らばってしまったらV3、1人では収拾がつかなくなってしまう。

仮にダブルライダーがいてもカバーできる地域は3つ。

それに対して作戦が行われる地域は5つ。とてもじゃないけどカバーしきれない。

そのため今回、最高幹部、ショッカー怪人全員がアジトに集結してV3を囲んでいる状況はある意味好都合。ここで奴らを一網打尽にして作戦を阻止するチャンスでもある。

だがV3にはギラードガンマーの解毒剤を都民に届ける使命もある。

二兎を追う者は一兎をも得ずを五兎ぐらい追っている状況で果たしてV3はどのように戦うのか?

個人的には、予告で今回の作戦名「日本全滅作戦」がなぜか「日本皆殺し作戦」とより具体的に物騒な名前に変更されているのを見て「はよきてダブルライダー!」という気持ちです。

感想・まとめ

今回なんの前触れもなく(秘密計画だから前触れもクソもないが)前作最高幹部たちが一斉に復活。

多少揉めはしたが、生前成就できなかった首領のもと世界征服を達成するという夢の続きを追えるのは前作幹部にとっては願ってもない機会だろう。

憎きダブルライダーはおそらくデストロンの中ではカメバズーカと共に爆死したことになっているようだから気分も良く、忘れ形見のV3に興味津々な様子だ。

だがV3にとってはこれほどダブルライダーをオーストラリアから呼び戻したい機会もないだろう。

旧幹部の弱点などあるなら聞きたい…いや…いっそのこと弱点を教えてくれなくてもいいから、その経験を活かして奴らをほふってくれ…

だがこういう時に限って本郷先輩、一文字先輩の声は聞こえてこない…

なんだかいい機会だから「私たち(ダブルライダー)がくぐり抜けてきた死線(最高幹部との戦い)を挑戦してみよう!これを突破してこそ真の後継者だ」と見守っているのか?

それにしてもダブルライダー…ボスラッシュはきついって…

と妄想を垂れ流す私ですが、逆にいえばこの事件をV3単独で解決できれば、V3の能力がダブルライダー2人の能力が掛け合わさった理想の形態、1人で2人力、いや…百人力の能力であることが証明される。

このことでより一層V3はデストロンの脅威となり、日本の防衛が任せられる。

そしてダブルライダーはオーストラリアでデストロンとの戦いに注力できる。

ここはV3の成長を見守るのが吉か?それとも凶と出るか?

今回判明したこと

・ライダー少年隊員はV3シリーズになってもちゃんと前作の敵、ショッカー・ゲルショッカー怪人の特徴を把握している

・首領はショッカーを見限り、組織を再編成した時に幹部含めた構成員を全員始末していたのに怪人や幹部の死体は保管していたようだ

・デストロンは幹部や怪人、構成員を死から再生させる科学力を持つ

・最高幹部が一手に集まると揉める

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