【仮面ライダーV3】4話「V3の26の秘密!?」感想・レビュー・考察(ネタバレ有) 隠された秘密、解き放て秘密!

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

イカファイアに破れた仮面ライダーV3こと風見志郎。

志郎は木棺に入れられ火葬炉の中でイカファイアの火炎放射器から放たれる3000度もの高温で焼き尽くされようとしていた。

そして数分の後、志郎は骨も残らず焼き尽くされてしまった…

デストロンの勝利だー!」とイカファイアが勝どきを上げる。

だがそれに横槍を入れるように外から笑い声が響く…

イカファイア部隊は一斉に外に駆け出し声の主を探す。

そしてなんと声の主は火葬場の高煙突に立っているV3だった。

確かに志郎は木棺の中で絶体絶命のピンチだったはずだ。

しかし燃える炎が火風となりダブルタイフーンが回転しV3に変身、そして火葬炉から煙突を通って脱出に成功していたのだ!

さあ!ここから反撃開始だ!

そういえば…藤兵衛はどこいったんだろ?

火葬場で燃やし尽くされそうになった志郎だが偶然にもV3へと変身して脱出に成功しイカファイアも追い払う。

特撮ユートピア

火薬系変身は仮面ライダーでよくみかける光景だ。

ダブルライダーも爆風で風車が回り変身できたため危機を脱したことが何度もある。

だが今回のように火風で風車が回り変身するパターンは初めてだ。

基本的に仮面ライダーにとって風は味方であり地球が大地が空気があるからこその力だ。

さすがは志郎!1度受けた攻撃は2度通じずイカスミ攻撃も華麗に回避する。

逃走したイカファイアをV3ホッパーで索敵するが索敵範囲内から脱しており見失ってしまう。

さて…藤兵衛をどうやって助けるか…ってそういえば藤兵衛がテレビバエに洗脳されていたのをすっかり忘れていた。

V3の敗北、火炙り刑とインパクトが強かったから危機を脱して終わりだと勘違いして忘れていました…

だけど忘れていたのは私だけではなかったようだ…

その頃、藤兵衛はどこかの道路をウロウロと廃人のように徘徊していた。

その足取りは重くついつい車道に飛び出し車を止めてしまう。

車の主が注意するがなんともおぼつかない様子だ。

どうやら藤兵衛は名前も住所もそして自身が何者であるかも覚えていない、いわゆる「記憶喪失」になっていた。

すると車の主の弟がライダー少年隊員であることを明かす。

特撮ユートピア

ライダー少年隊員は全国各地に存在するが、みな東京にいる会長のご尊顔を知っているようだ。

会報誌でも出ているのかな?「ライダー少年隊通信」みたいな。

それにしても記憶喪失の藤兵衛はギャップがあって見応えがある。

もちろん何も覚えていないという恐怖からだろうが少年にも怯えて、一人称も「わし」から「わたし」になって弱々しい。

藤兵衛イズムが抜けるとここまで頼りなく見えるのが不思議だ。

藤兵衛も商売の時は「わたくし」など低姿勢で対応するが声にはハリがあって自信に満ちあふれている。

このシーンを観ると「低姿勢」と「弱々しい」は全然違うなと感じますね。

少年はライダー少年隊の結成式にも出席したことのある超古参メンバーだ。

そして余談だがこの少年の役者さんは【仮面ライダー(初代)】78話「恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人!」でウニドグマに両親を殺され滝にライダー少年隊員として保護された「池田邦夫いけだくにお」隊員と同じだが、同一人物ではないだろう。

理由はライダー少年隊結成式は【仮面ライダー】74話「死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊」で78話はその後だからだ。

話しを戻すと途方に暮れる藤兵衛のポケットから「伊東温泉かめや」に宿泊していたと思われるアメニティグッズのマッチ箱が出てきた。

あてもない藤兵衛はこの兄弟に車でかめやまで送迎してもらうことに。

どうやらホテルには藤兵衛の名前が台帳にあるようで「702号室」に泊まっていたようだ。

なにか思い出せないかと藤兵衛はフロントで702号室の鍵を借りる。

ここで気を利かせたライダー少年隊員の少年は本部に藤兵衛についての報告を行う。

特撮ユートピア

ライダー少年隊本部は破壊され、新本部もできたばかりなのによく本部の電話番号がわかったな…

伝書バトか上記でも書いた会報誌かなにかで電話番号更新連絡がきたのかな?

それより前作本部にいたライダー少年隊員はどこに行っちゃったんだろう?

命知らずな珠純子

ライダー少年隊本部の通信係を担当する純子のもとに少年から藤兵衛の行方と記憶喪失である状況が報告される。

志郎にも連絡が取れない今どうしよう…そうだ!自分でいっちゃおう!

そうくるか!純子!テレビバエに連れ去られる藤兵衛を目にした純子がテレビバエも一緒にいる可能性がある敵地に単身乗り込むか!?

そりゃ志郎も戦いに巻き込みたくないわな…危なっかしいもん…

特撮ユートピア

だが元々純子だけではなく「スナックアミーゴ」時代から藤兵衛のもとには不思議と無鉄砲で命知らずが集まってくる。

というか藤兵衛の店にたむろする人々に藤兵衛イズムが伝染していっているような気もする。

やっぱカリスマ性?指導者向いてるのかな?支配者じゃなくて本当に良かった…

伊東温泉へ向かうため表へ駆け出す純子だが店の商品の影に怪しい人物が!ほらきた!早速襲われる!と思ったが出てきたのは純子と同じサラサラヘアーの少年だった。

この少年は「たまシゲル」。純子の弟さんだ。

姉の秘密を目撃したシゲルは両親に秘密にしておく代わりにベネフィットを要求。

グローブの値段2100円を読み上げるシゲル。どうやらグローブをご所望のようだ。

そんなシゲルに純子は世の少年が今(1970年代のこの世界で)一番喜ぶであろうものを提案する。

それが「ライダー少年隊への推薦」だ。

少年というよりかは弟の扱いが上手い!シゲルもまんまと乗せられてしまう。

その流れで早速シゲルを通信係に任命して留守番と言づけを任せ純子は伊東温泉に出発する。

特撮ユートピア

なんか純子のように信頼して人を立てるようなまるめ込まれかたならされてみたい…

催眠光線の恐怖は波及して続いていた!?

伊東温泉に到着した純子はかめやのフロントで藤兵衛の宿泊先を「602号室」と案内される。

…?602号室?藤兵衛は702号室では?

602号室は照明が落とされ真っ暗だ。

ベットに盛り上がりがあるので藤兵衛が寝ていると思い純子は布団を広げるとその下にはテレビバエが横たわっていた!

やっぱりフロントは嘘の部屋番号を教えていたのだ!

ということはまさか…?

そのまさかである。このホテルは前回「第一綜合病院」がテレビバエの洗脳により病院全体が支配され「デストロン付属病院」となったようにスタッフ、宿泊客が全員洗脳され「デストロンホテル」となっていた。

そう…藤兵衛が記憶喪失しているように見えたのは記憶喪失ではなく洗脳による意識の書き換えによるものだったのだ。

特撮ユートピア

ならなぜ藤兵衛はホテル外を歩いていたんだ?考えられる理由は2つ。

1つ目はデストロンがV3、もしくはライダー少年隊員をおびき出すためのエサとして記憶を操作して放出した。

2つ目は藤兵衛の心が洗脳にあらがっていたという可能性だ。

1つ目の可能性は大いにあり結果、純子と志郎を誘い出すことに成功している。だがこの状況はライダー少年隊員を乗せた車が偶然通りかからなければ成立しなかったと考えると狙って行ったかは怪しい。

2つ目の藤兵衛が洗脳にあらがっていた説。1つ目は偶然が出来過ぎていると考えた時にならなぜあそこに藤兵衛が?という疑問が残る。これは藤兵衛の潜在意識が洗脳にあらがって「ここから逃げないと」と無意識身体が動いた結果ではないだろうか?

過去に【仮面ライダー(初代)】83話「怪人イノカブトン 発狂ガスでライダーを倒せ」で藤兵衛は怪人「イノカブトン」の「発狂ガス」を浴びるもそれにあらがい正気を取り戻すシーンがあり、常人離れした精神力の強さを発揮している。

その後ホテルに戻った藤兵衛に風見志郎を殺すようにテレビバエが命令するシーンがある。

このシーンも2つ目の説を前提に観ると洗脳が解けかけていると判断したテレビバエが藤兵衛を再度洗脳し直したとも捉えられる。

そして純子もテレビバエに洗脳されかけたその時!シゲルの言づけを聞いて駆けつけたV3(志郎)に救出される。

救出後ホテルから少し離れた港で純子は現在の状況を報告。

それを聞いた志郎はホテルに取り残された藤兵衛を救出するために再度潜入を試みる。

覚醒途中・発展途上のV3

藤兵衛救出のため志郎はホテルの屋上から潜入。

2人の戦闘員を倒し無線を奪い「こちら屋上監視班!ライダーV3を発見!」と虚偽報告を流しホテル内の戦闘員を外に誘導する。

その間に戦闘員に変装してホテル内に潜入。

藤兵衛がいるであろう部屋の見張りを外の応援に行かせて志郎は「504号室」へ入る。

特撮ユートピア

志郎は見張りに話しかける時、デストロンの敬礼である「ギー!」という挨拶をされびっくりしてとっさに「イッ…ギィーー!」と慣れてない感じで返すのが人間味があってなんか良い。

そこで気絶している藤兵衛を発見。揺れ起こすも志郎を認知していない。

ただただ「風見…志郎…?」と呟くばかりだ。

だが呟けば呟くほどあの命令が頭を駆け巡る…「風見志郎を殺せ!

その声がスイッチとなり藤兵衛は志郎の首を絞める。

驚き振り払うが騒ぎを聞きつけた、もしくは志郎の潜入は想定内だったのかテレビバエとイカファイアが駆けつけ志郎を拘束し催眠光線を浴びせる。

催眠光線を浴びた志郎はデストロンアジトに連れ去られ手術台に縛られる。

前回デストロンはテレビバエから送られてきた映像をもとにコンピュータでV3の分析を行ったがあまりにもV3のテクノロジーが高度だったためか分析に失敗。

そのため今度は直接身体を切り開き肉体組織を分析しようと試みたのだ。

だが手術開始直後、志郎の身体から風の音が聞こえる…

原因を探ろうとテレビバエが志郎の身体を透視しようと覆いかぶさると志郎は目を覚ます。

なんと志郎は催眠光線で洗脳されておらず、直前に自己催眠をかけることで催眠光線を回避していたのだ。

特撮ユートピア

志郎が行った自己催眠は【仮面ライダー(初代)】82話「怪人クラゲウルフ 恐怖のラッシュアワー」で本郷猛が披露した「仮死状態」に似ている?

ただ猛の時はゲルショッカーが死亡を確認しているのでまさに仮死だった。

今回は死んでいたら(仮死であっても)不自然なので志郎が行った自己催眠はあくまで催眠光線から自身の意識を守ったというほうが正確でしょう。

それにしても志郎もよく自己催眠を30分に設定したな…

時間間隔をミスっていたら手術開始後に目覚めていたかもしれない…

身体を切り開かれている時に目覚めてしまう…ひぃ~想像しただけで恐ろしい!

志郎は手術台の鎖を解きV3に変身する。

再度テレビバエは催眠光線で催眠を試みるがV3は純子を救出した時同様に「2㎞四方に妨害電波を放つ能力」で光線を封じる。

それではとテレビバエが「殺人電波」を放つと激しいフラッシュがたかれてV3は目に痛みを訴える。

特撮ユートピア

殺人電波も電波だからV3の能力で防げないのかな?

光も電波も同じ電磁波なので「光線」が防げて「電波」が防げないのはなんかちょっと変だ。

一体V3は何が防げてるんだ?

とにかく太陽光のもとであればテレビバエの光線・電波の威力が低下するので外に退避するV3。

だが外にはイカファイアが待ち構えており火炎放射器で目くらましをした後に逃亡されてしまう。

このままではまたチャンスを失うとV3はハリケーンを走らせる。

そしてテレビバエ、イカファイアに近づいてきた時、マスクの「Oシグナル」が点滅する。

特撮ユートピア

「Oシグナル」はダブルライダーにも搭載された機能で半径2㎞以内に怪人が近づくと点滅して通知してくれるという優れものだ。

これ半径だから方向はわからないのかな?

戦闘員を蹴散らし次はテレビバエとイカファイアだ!と思った時…不測の事態が起きる。

純子のヒロイン力がV3をピンチに追い込む…チャンスは一瞬!放て!秘密の1つ!

不測の事態…それは湖上に浮かぶ小舟にあった…

なんと小舟の上には藤兵衛にナイフを突きつけられた純子がいた!

特撮ユートピア

純子がなぜデストロンに捕まっている!?

志郎が純子をホテルから救出した後、ホテルから結構離れた港で待機させていたのにいつデストロンに捕まっていたんだ?最終決戦の人質演出のために脚本を捻じ曲げたのか?

いや…1つだけ捕まる可能性があった…

それは志郎が藤兵衛救出のためにホテル内の戦闘員を無線の虚偽報告で外におびきだした時だ。

もしあの時、志郎がおびきだした場所の近くに純子がいたら…

「あっ!V3はいないけど純子はいたから誘拐しとこー!」という展開もありうる…

うん…テレビバエとイカファイアは潜入した志郎のもとに集結していたし、それ以外でつじつまが合う出来事はないように思う。

それか…それかね?純子は志郎が心配で言いつけを破りホテルに近づいた。そしたら催眠光線で眠る志郎が運び出されるのを目撃したため突っかかったら捕まった。

うん…この考察も悪くない…純子の行動力ならあり得る…

これではV3は手が出せない。

テレビバエとイカファイアに為す術もなくボコボコにされ絶体絶命のピンチに陥るV3。

だがV3は一瞬に全てをかけることを決意しそのチャンスをうかがっていた…

テレビバエとイカファイアがV3の弱々しい姿を見て楽しいね~と共感し合うようにお互いを見つめ合ったその瞬間を見逃さない!

V3はダブルタイフーンを全開にジャンプし空で旋回を始める。

そしてその勢いで両足を開き2体めがけて新必殺技「ライダー遠心キック」を放つ!

イチかバチかの必殺技に不安と失敗もよぎるV3だったが2体を見事撃破!

ダブルライダーのいない今、2体の怪人を見事1人で撃破する。

湖上では藤兵衛の催眠は解け、嬉しさのあまり純子が藤兵衛に抱きついていた。

うらやま…いやいや!

そして志郎の行方を心配する純子はアルプス山々に響きそうな声量で「しろうさ~ん!」と叫ぶも返事はなし。

いや本当に純子の「しろうさ~ん!」のイントネーションがハイジの「おじいさ~ん」なんですよね(笑)

特撮ユートピア

主人公のクセなのだろうか…

猛も仲間の無事を確認したらサッサとバイクで帰るし志郎も湖上の2人の無事を確認後にサッサと帰る。

純子には港で待ってろと言ったのだから迎えに行ってあげればいいのに…

まあ孤独なヒーローは孤独に去る!そういうことですかね!

どれが26の秘密にカウントして良いのか分かりにくい!

今回、タイトルにもある通り「V3の26の秘密」のうちの1つとして「ライダー遠心キック」が紹介される。

…それ!?

もっと「V3ホッパー」とか「2㎞四方に妨害電波を放つ能力」とか「自己催眠できる」とか「Oシグナル」とかが秘密の1つとしてカウントしていると思っていたが、まさか必殺技が1つ目!?

いやいや…秘密のうちの1つなので1つ目とは言っていないと言われれば確かにそうだろう。

だけどわざわざ最後にこれが秘密の能力ですと紹介しているのだから1つ目はこれだと思うでしょ!

これってV3に内蔵された能力なのか?

どちらかというと志郎の発想力で生み出した技だと思うんだがどうだろう…

むしろ遠心キック前に空を飛んでグルグル旋回していた能力のほうが隠された能力感があった。

仮面ライダーって飛べるの?驚き!みたいな…

技を秘密の1つとカウントすると1号の技を全て引き継ぐV3が1号の技を全部出したらそれだけで26個ぐらいすぐに埋まってしまいそうだ…

もしかして26の秘密ってV3固有の能力が26個あるのではなく、ダブルライダーも使える既存の能力が26個内蔵されているけど志郎がまだ気づていないだけというパターン?

だからダブルライダーはあえて説明しなかったとか?

V3ホッパー」とかV3のオリジナル感があったのでこういった固有の能力が26個あると思っていたのだがそうじゃないのかな?

いや…まだそうと決まったわけではない!まだ4話だ!今後のV3がもっと強くなるための製作の焦らしだろうきっと!

もう純子は知ってるよね?志郎の正体…

今回純子はV3にホテルから救出された後、退避した先の港で変身前の志郎と会話している。

ということはV3の正体が志郎であることを知っているのでは?と考えてしまう。

ダブルライダーは秘密主義で一般人には正体を明かさないように配慮して変身をしている手前志郎はそうではないのかと疑問に思ったしだいだ。

純子を救出する際に先に逃げるよう指示したのでもしかしたらV3でデストロンを追い払った後にしれっと志郎状態で合流してV3と僕(志郎)は別々だよと振る舞っていたのかもしれない。

だが3話「死刑台のV3」で純子は志郎の持つライダー少年隊のペンダントに「V3!V3!」と無線連絡を入れているので志郎さんの連絡先=V3と認識していると思う。

それにV3がテレビバエとイカファイアを撃破した後「そういえば志郎さんは?」と言っていたのでV3が消えた=志郎さんが消えたという認識なのでは?とも感じた。

でも本当に正体を知っているかはまだ曖昧なんだよね~

ストーリーの転換点と考察

ライダー少年隊員と偶然の遭遇

藤兵衛が記憶喪失(実はテレビバエの洗脳)で車道をさまよっている時、偶然にもライダー少年隊員が乗る車に保護される。

この出来事があったことでライダー少年隊本部、さらには志郎にデストロンの活動拠点がバレてしまう。

上記で書いた「藤兵衛が洗脳にあらがっていたからホテル外をさまよっていた」という考察が合っているのなら藤兵衛の精神力の強さも今回の転換点と言えるだろう。

志郎が自身の能力に目覚め始める

「妨害電波を発する能力でテレビバエの催眠光線を無効化」、「自己催眠で狸寝入り」、「Oシグナルで怪人の探索」、「新必殺技で怪人2体同時撃破」など新能力を活用し窮地を脱している。

これらの能力を発揮できたかできなかったで今回の勝敗は大きく変わっていただろう。

今回の特撮表現の面白さ

高煙突立ちスタント

火葬場の高煙突に立つV3。

この高煙突は「川崎市北部斎苑」のもので高さは「52メートル」もある…

マンション15階ぐらいの高さに…それも足場が狭く風が吹いたら落下してしまうかと思うと足がすくみ上がる高さだ。

今回のロケ地であるホテル「かめや」は7階なのでその倍の高さに立っていたことになる。

風は仮面ライダーの味方だがここでばかりは吹いてほしくないシーンだ。

もうここまでいくとカッコイイと感じるより動悸がする…申し訳ないけど言葉を選ばずにいうと凄いのか単に馬鹿なのかと思うほどだ。

これはリスペクトを込めての言葉だがトムクルーズもこれぐらい馬鹿…もうね…凄い馬鹿…ただただ凄い…

このシーンは呆れるほどの馬鹿さと凄さを同時に感じることできる名シーンだ!

テレビバエの洗脳表現(風見志郎を殺せ編)

テレビバエの洗脳表現(催眠光線)は基本的にテレビの青い光に渦巻きグルグルを合成した表現だ。

だが藤兵衛への再洗脳表現はホテルのテレビが赤く点滅し、その中に志郎の顔を合成することで「こいつを殺せ!」と暗示をかけているような演出となっている。

V3の電波妨害表現

テレビバエの催眠光線発射を渦巻きをグルグル回すことで表現していたが、その回転を止めることでV3が電波妨害に成功し光線が無力化されたことを表現している。

またV3の超触覚アンテナの先を光らすことでも妨害電波を発していることを表現している。

デストロン手術台表現

デストロンの手術台の近くに複数色のコードを天井から垂らすことで様々なコードが繋がった凄い手術室感を演出している。

テレビバエの「殺人電波」表現

テレビバエは「催眠光線」の他に「殺人電波」という攻撃がある。

その殺人電波は催眠光線のように青い点滅とは違い、普通の電球の色(黄色っぽい光)を点滅させることで表現している。

新必殺技「ライダー遠心キック」表現

V3の模型を空中で円を描くように旋回させる(遠心力をためている?)。

その後、空中前回りからのライダーキック(今回は敵が2体なので両足を広げて2体を同時に蹴るような表現になっている)を放つ。

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★★☆

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★☆☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★★☆☆

第4話の名言・迷言・珍言・失言

珠シゲル「どうしよう…触ったら止まらなくなっちゃった…姉さんに叱られる…ライダー隊はクビか…」

ライダー少年隊に通信係として入隊したシゲル(まだ純子の推薦前だが)は張り切って本部の通信機器をガチャガチャ触る。

子供はこういった操縦席とか基地のよくわからないボタンとか触ってみたくなりますよね~

だがいざいじりだすと機械が止まらなくなってしまう。

そんな時シゲルが覚悟を決めたように上記のセリフを呟いた。

クビになる覚悟が早い!どっしりしていて潔いよい!失敗を隠したりせず怒られることを覚悟で構えている。こうありたいね~

風見志郎「純子さんのおかげでその秘密がわかった…大丈夫だよ」

純子をホテルから救出した後、藤兵衛を救出するために再度ホテルに潜入を決めた志郎。

そんな志郎を心配した純子に志郎が言ったセリフだ。

あれだけ純子を関わらせたがらなかった志郎だが認めるところは認め始めたようだ。

そしてここの「大丈夫だよ」がカッコイイんだ!余裕のある大人って感じもするし、純子の手柄を褒めつつ安心させる優しい大丈夫だよが最高にカッコイイ!

ロケ地(執筆者の調べ)

・「川崎市北部斎苑」

・「伊東温泉 湯あみの宿 かめや楽寛」

次回予告より(第5話「機関銃を持ったヘビ人間!」)

次回のデストロンからの刺客は怪人「マシンガンスネーク」。

ヘビ」と「マシンガン」の特性を持った怪人だ。

いやまさに「寺沢武一」氏の漫画作品「コブラ」のようだ。

もしくは「メタルギアソリッド」の「スネーク」?

どちらにせよヘビと戦場・銃火器ってなんか相性良いですよね。

【仮面ライダー】9話「恐怖コブラ男」の「コブラ男」もその類でしたがマシンガンスネークは銃火器を腕に装着することでよりコブラ感やランボー感が増してますね!

だがマシンガンスネークの機関銃は銃口が3つあり、どちらかというとショットガンに見えますね。

次回はこのマシンガンの雨が団地を襲うという想像しただけで恐ろしい話しだ。

4話まではライダー少年隊や病院、ホテルなどの施設を狙った作戦だったが、次回はついに一般市民にデストロンの魔の手が迫る。

これ現代だったら銃乱射事件を連想させるので止められそうな話しだな…

感想・まとめ

V3の26の秘密が明かされつつある4話だがまさかのびっくり!必殺技がその1つ目だったとは意外というか…

その…V3の能力を上手く使って編み出した技だからV3に内蔵された能力ではないような気がするのだが…

まあ秘密の能力にはついては今後に期待ですね!

今回は普段の藤兵衛と記憶喪失時の藤兵衛とで物凄くギャップを感じる回でした。

もちろんこれは俳優さんの演技力に他ならないのですが、ここまで洗脳や記憶喪失表現に強弱を付けた回も珍しいですね。

敵に洗脳されると基本的にはぼ~っと目が死んだようになってセリフを棒読みすることで洗脳されていることを表現していた。

だが今回は洗脳とそれにあらがう狭間のせめぎ合いのショック?によって記憶喪失となっているようなので「自分って何者?」という不安とそれによる疲労感や気持の浮き沈みが表現されており非常に見応えを感じた。

高煙突にたたずむスタントも初見ではあまりの煙突の長さから「いつV3が映るの?まだ?えっ!そんな高いの!?」と驚きを隠せませんでした。

画面前で「はぁ~」って言ってしまいましたからね…そして感心と馬鹿さ加減とが入り混じった感情が沸き立つ。

それと同時に今ではなかなか見れないであろうスタントに時代を遡っているのにもかかわらず新鮮味を感じました。

大爆発・危険スタントなど出し惜しみせず色々な試みがドンドン投入されていくので先が楽しみで仕方がない!

今回判明したこと

・純子はライダー少年隊本部で通信係を担う

・純子の弟「珠シゲル」も通信係としてライダー少年隊に仮加入?

・V3は2㎞四方の電波を妨害することができる能力を持つ

・改造人間である風見志郎は自身に自己催眠をかけることができる

・V3は少し空を飛べる?(ライダー遠心キック時に空を旋回していたので)

・V3の26の秘密の1つ目は新必殺技「ライダー遠心キック」

・純子はV3の正体が志郎であることを知っている?

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