ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。
あらすじ
暗い洞窟の中、デストロン構成員が祈りを捧げるその先には白く「G」の印字がされた黒い棺が1つ。
そして祈りに呼応するように火花を上げ棺の蓋が開き、中から甲冑に身を包んだ男が起き上がる。
男の名は「ドクトル・G(ゲー)」。
彼は「G(ゲー)作戦」のおり日本に上陸したデストロン日本支部の新幹部。
Gが目覚めるとなぜかデストロン戦闘員がGを総攻撃!
だが、Gは複数の戦闘員をものともせずあっという間に全滅させてしまう。
一体、彼は何を企んでいるのだろうか…
その頃、ライダー少年隊本部には「国際警察」の「ジョージ・カマモト」を名乗る男から志郎宛に「V3に関する重大な秘密を手に入れた。その秘密を受け渡したいので今夜10時に三浦三崎に来てほしい」といった内容の無線通信が入る。
デストロン日本支部新幹部「ドクトル・G(ゲー)」
仮面ライダーV3によく登場するデストロンの「お祈り部隊?」が何やら黒い棺に祈りを捧げており、棺には白く「G」と印字されている。
棺は火花を上げながら蓋が開き男が1人姿を現す。
彼の名は「ドクトル・G(ゲー)」。デストロン日本支部の新幹部だ。
彼は目覚めるなり「古代戦士の精霊よ!さまよえる悪魔の魂よ!集まり来りて我に力を」と謎の呪文を唱える。
前回の最後に登場した際には花火とともに登場したのだが、今回は登場のやり直しなのか棺から登場(もしくは上陸前の出来事の回想?)。
もしかしてこの棺の中に入り、日本まで輸送されてきたってこと?
前作では「秘密の飛行場」やら「変装して来日」したりと怪人たちは案外気軽に来日していたような気もするが、ショッカー・ゲルショッカー事件を経て、日本政府に知られるようになってからはマークが厳しくなったのかもしれない。
棺から目覚めたGをデストロン戦闘員は味方にもかかわらず襲いかかる。
だが、Gは左手の盾で投擲された刃物を弾き、右手に持つ大きな斧で戦闘員を一掃する。
裏切りや暴走ということではなさそうなので、いつもの怪人性能テストの幹部版と言ったところだろう。
どうやら先ほどGが唱えていた「古代戦士の精霊よ!さまよえる悪魔の魂よ!集まり来りて我に力を」という呪文にはパワーアップ効果があるようだ。
この呪文を唱えることでGの身体に精霊が宿り、それにより無限の力が与えられるということだ。
精霊とは上述した「古代戦士」のことだろう。どおりでGの甲冑に古代感を感じるわけだ。
精霊の加護を受け、怪人体ではなく生身でこの力となればかなり厄介な敵だ…
そんなGによる一騎当千の戦闘力を影から見ていた1体の怪人が…
奴の名は怪人「ガマボイラー」。
ガマボイラーはGに「V3を倒すために命を使うなら本望」と意気込む。
そんなガマボイラーにGは「一生に一度しか使えない装置を使う覚悟はあるか?」と問う。
もちろんそのつもりであると答えるガマボイラー。
「一生に一度」つまり「使用するかわりに死が待っている装置」とは一体…
自分も知らない自分の秘密
その頃、ライダー少年隊本部では志郎宛に「国際警察」から無線連絡が入る。
なぜ国際警察が志郎に?怪しい通信ではあるが内容を聞いてみよう。
通信相手は国際警察の「ジョージ・カマモト」と名乗る人物。
なんと国際警察は「V3の重大な秘密を手に入れた」というのだ!
その秘密を受け渡したいので今夜10時「三浦三崎」に受け取りに来てほしいというのだ。
V3の重大な秘密!?V3本人をつかまえて秘密もくそも…と思うかもしれないが志郎本人もV3の秘密の全貌は解明しておらず、現時点で「V3の26の秘密」と言われているものの内、「8つ」しか解明していないのである。
怪しい…デストロンの罠かもしれない。いや…その可能性のほうが高い…
だが、藤兵衛いわく本部の無線通信の波長はデストロンに知られていないはずとのこと。
しかし、波長は分からずとも志郎たちの知らぬ間にこの通信はデストロンによって傍受されてしまっており、秘密の存在、そして受け渡し方法が筒抜けとなってしまう。
そして深夜10時、三浦三崎に1隻のボートから懐中電灯の光で上陸を知らせが入ると、それに応答するかたちで岸から懐中電灯の光が灯る。
国際警察のジョージ・カマモトが懐中電灯の灯る岸へ上がると、そこには黒づくめの男たちが3人。
当然、カマモトは風見志郎はいないかと尋ねるのだが、この3人は少年ライダー隊の「青年部」を名乗り秘密の受け渡しを要求。
青年部?少年部ならまだしも青年部など存在しない。
しかし、彼らは隊員の証であるV3のペンダントを持ち、それをカマモトに見せる…と次の瞬間、ペンダントの裏の鏡面から強い光が発せられ、カマモトの視界を奪う!
男たちはデストロン戦闘員へと変身しカマモトを襲う。
カマモトも国際警察官、なんとか抵抗するが常人がデストロン戦闘員3人を相手にするのは厳しく、すぐに拘束され連れ去られてしまう。
ライダー少年隊員の証であるV3のペンダント。
裏の鏡面に光を反射させ特殊なボーリングの球に当てることで本部の入口のセキュリティが解錠される仕掛けがある。
演出上てっきり鏡面に反射させた光を当てているものだと認識していたが、どうやら鏡面自体が光る仕組みだったようだ。
どっちかな~でも鏡になってるし光の反射かなと思っていたのですが、今回レプリカではあるが精巧なペンダントを持っていたデストロンが深夜の海で鏡面に反射させ目潰しできるほどの光はないはずなのに鏡面が発光していたため、鏡面自体が光る仕掛けになっていると思われる(デストロンのレプリカなので仕様は違うかもしれないが)。
でもペンダントの仕掛けを知っているということは、デストロンは本部への侵入も可能なのでは?と心配になってしまう。
その様子を影から見ていた志郎は一連の流れを見てジョージ・カマモトは本物の国際警察であると確信する。
であるならばV3の重大な秘密の真実味が帯びてくる。
少なくともデストロンの手に渡ってもよい代物ではない…
カマモトは洞窟に連れ去られ、ガマボイラー立会いのもと尋問を受ける。
だが国際警察の使命を全うするカマモトはガマボイラーの技「溶解ガス」の威力を見ても決して屈しない。
強情なカマモトに苛立ちを隠せないガマボイラーが溶解ガスを放出しながら尋問を続けているとV3が現れカマモトを救出する。
よかった…前作でもこういうエージェントって主人公と接触する前に敵に勘づかれて殺されるから…特にFBI捜査官とかね…
重大秘密は二段階認証?
ジョージ・カマモトを救出した志郎は本部に帰還しカマモトから例の重大秘密が記されたものを渡される。
いいね!エージェントっぽく秘密の隠し場所は靴の踵とは!
踵をスライド回転させた中に物が入っているというわけか…カッコイイ!
カマモトが通されたのは応接室かと思いきやガッツリ本部で驚き!
もしかして隊員以外に誰かが本部に入室するのは初めてでは?
デストロンのおかげで身元がはっきりしたのも要因の1つだろうね。
渡された四角い銀の入れ物の中には筒状の紙が入っており、開くとそれは「地図」だった。
地図にはバツ印が記されており、秩父の山奥を指していた。
まるで宝の地図と言わんばかりのバツ印。
カマモトいわく、そこには「V3の致命的な欠点が書かれたものが隠されている」というのだ。
驚愕の内容だが国際警察はバツ印だけの地図を見てなぜそこまで言い切れるのか?
その理由は地図の隅に数字の羅列「暗号文」にあり、それを国際警察が解読をしたからである。
そしてその暗号文にはさらに驚くべき事実が隠されていた。
それはこの暗号文が仮面ライダー1号と2号しか使えないものだったからだ。
つまりダブルライダーは生きていて、これを志郎に残したことになる。
カマモトは国際警察が「地図を拾ったのはあるいは偶然かもしれません」と発言している。
これはどういう意味だろうか?
本当に偶然なのか、いや…ダブルライダーが志郎の身を案じて残したとしたならそんなずさんな扱いはしないはずだ。
とするならば確かな信頼のもと国際警察に託したと考えるのが自然であろう。
滝の所属するFBIじゃダメだったのかな?
この秘密は仮面ライダーV3誕生の前に残したとは考えにくい。なぜなら誕生させていない戦士の情報など残す必要がないからだ。
しかし、この秘密が隠されているということは1話「ライダー3号 その名はV3!」で「仮面ライダーV3」を誕生させ、2話「ダブルライダーの遺言状」で「カメバズーカ」とともに太平洋に散ったと思われていたダブルライダーが生きていて、この秘密を残したということになる。
ここからは私の妄想だが、もともとダブルライダーの中にはV3誕生計画があったのではないかと考えている。
もちろんダブルライダーが一般人を被検体にしてヒーローを生み出そうとするわけもない上に致命的な欠点が見つかったため計画は「保留」となる。
もしくは自分たちのパワーアップのために日夜研究していた能力をV3に全て注ぎ込んだとも考えられる。
だがそんな時、自分たちを救ってくれた風見志郎という青年がデストロンにより命の危機にさらされる…
そして偶然にも彼はダブルライダーのように頭脳明晰、運動神経抜群な人物であったため改造手術にも耐えられそうだと判断。
致命的な欠点があるとはいえ志郎の命を救うために選択の余地はなかった。
志郎の改造手術がスムーズだったのも、もともとV3のアイデアがダブルライダーの中にあったためではないだろうかと今になって思う。
それでなければいくらIQ600の本郷猛がいるとはいえ即席であんな大手術を短時間で行えるとは思えない。
もし上記の妄想が外れているとすれば、ダブルライダーはV3の致命的な欠点をカメバズーカとの決戦の「後で気づいた」ことになる。
つまりカメバズーカの核爆発から生き残ったダブルライダーがなにかのタイミングでV3の性能を精査した時「やべっ!致命的なバグがあった!」と気づいて慌てて秘密の隠し場所をこしらえていることになる。
後で判明したなら仕方がないが、事前に知っていたのなら2話のチュートリアル中に教えてほしかった…
ダブルライダーは生きている!と藤兵衛も喜びそうなビックニュース。
だがその前に何としてでもデストロンより先に「V3の致命的な欠点が書かれた文書」を回収する必要がある。
志郎自身にとっては生死に関わる重要な問題。
志郎はデストロンに地図の秘密が漏れないよう内容を覚えた後ライターで燃やし隠滅する。
すぐに藤兵衛とともに秩父の山奥へ出発する。
だが、その動向を監視していたデストロンも志郎を尾行しガマボイラー率いるデストロン部隊も秩父へ出発する。
V3の秘密争奪戦と命の体液
秩父方面へ向かう道中、藤兵衛が運転する車のトランクから物音がする…
デストロンを警戒し確認すると中からシゲルが飛び出した。
シゲルもV3が心配でついてきてしまったのだ。
志郎を純子が心配してV3をシゲルが心配するとはこの2人やはり姉弟だ。
姉弟、だけど志郎はシゲルに優しい。シゲルがトランクから出てきた時、叱らずに「こいつ~しょ~がね~な~」みたいな笑顔を見せる。
これ絶対純子だったら「純子さん!?」からの「僕に近づくな!帰れ!」と怒り出すに違いない(笑)
仕方がないのでシゲルも同行し再び山奥を目指しているとシゲルが山影からこちらを監視する戦闘員を発見する(シゲル目良いな…)。
シゲルの視線に気づいた戦闘員を志郎が追うが山影に隠れてしまう。
とりあえずここからは林を進まなければならないので下車し徒歩で地図の場所へと向かう。
だが懸念点は戦闘員が山をうろついていること。
藤兵衛とシゲルを先に目的地に向かわせ、志郎は後から尾行してくる戦闘員を迎え撃つ。
そうすることで戦闘員は志郎に集中するため、藤兵衛とシゲルは安全に山道を進むことができた。
2人は志郎と落ち合う予定の滝を見つけて一休み。
2人で「V3の欠点はなんだろう?」と語り合う。だがその会話を岩陰に潜むガマボイラーに聞かれてしまう。
デストロンは「V3の重大な秘密がある」というところまでは把握している。
だがその内容が「V3の致命的な欠点」ということまでは知られていなかったため、思いがけないかたちで文書の内容がバレてしまう。
「V3の致命的な欠点」なんてデストロンは否応なしに知りたいはずだ。
シゲルはライダー少年隊員として果敢に立ち向かおうとするが藤兵衛はそれを拒みシゲルを逃がして自身はガマボイラーに立ち向かう。
シゲルは戦闘員に追われるながらも元きた道を戻り、志郎に藤兵衛がピンチであると報告する。
藤兵衛はガマボイラーがV3と戦うための人質として拘束される。
だがそんなガマボイラーに負けるV3ではないと藤兵衛が反論するのだが、ここでガマボイラーは奇妙なことを口走る。
「V3に負けてもいい、死んでもいいのだ!俺と戦ってV3は勝つ…その瞬間からライダーV3には死が訪れる!」
どういうことだ…?もしかして序盤でGと話していた「一生に一度しか使えない装置」に関係しているのだろうか?
志郎とシゲルが先ほどの滝に向かうとそこには木に縛りつけられた藤兵衛の姿が!
しかし、戦闘員がうじゃうじゃ沸くばかりで特段罠があるわけでもなく、難なく藤兵衛の拘束を解除。
そこへガマボイラーが登場。藤兵衛の命と引き換えに「V3に変身して俺と戦え!」と要求。
先ほどの奇妙な話を聞いた藤兵衛はなにか裏があると察知し志郎に変身を止めるよう訴える。
だが志郎はガマボイラーの挑発に乗りV3に変身。ガマボイラーとの戦闘を開始する。
ガマボイラーは得意技の「溶解ガス」を吐き出し牽制、それを見てV3は「盲滅法(やみくもな)の攻撃」と疑問を持つ。
つまり勝つ気の無い戦術ということだ。
ガマボイラーも「どうした?なぜ俺を殺さん?」と挑発、藤兵衛の聞いた通りであればガマボイラーを倒してはまずい。
しかし、倒さないのもまずい。
そうなると自ずと近接攻撃となるのだが、V3が距離を詰めた瞬間!ガマボイラーはV3にしがみつき口からマスク目がけて白い体液を噴射する。
噴射を終えたガマボイラーはよろめきながらも「やった!とうとう俺の作戦は成功したぞ!」と歓喜の雄叫びを上げ、そのまま爆死してしまった。
ガマボイラーの体液は溶解液のようにV3にダメージを与えるわけでもなく、今のところはV3の視界を塞ぐ程度で、それ以外に効果は見受けられない…
一体なにが成功したというのだ?
一生に一度のお願い!V3を弱体化させて!
ガマボイラーは爆死したがなんだか心にしこりが残る終わり方だ。
だが戦いはまだ終わっていなかった!
今度はデストロンの大幹部ドクトル・Gが日本上陸後初めてV3の前に姿を現す。
大幹部自ら戦場の前線に出てくるとは…
これは好機とV3は攻撃を開始。Gは得意の戦闘術と盾を使いV3の攻撃を防いでいく。
だがこれは決してGの戦闘術、盾による防御力が優れているだけではなかった。
なぜなら「V3が弱くなっている」ことも要因であるからだ。
その原因は明白で先ほどのガマボイラーの体液、あれを浴びると自然にエネルギーが身体から失われていく。
ガマボイラーが一生に一度しか使えない装置から体液を吐き出しV3に命中させ、自身は死ぬ。
だがそれと同時にリターンも大きく、「V3のエネルギーを身体から奪う=魂を抜き出す」ことでV3を道連れするというのが今回の作戦の肝だったようだ。
弱体化したV3はGの猛追に為す術もなく滝壺に落下。
滝壺の水はV3の死を知らせるかのように激しく爆発し水があふれ、やがて水蒸気となる。
V3は本当に死んでしまったのか?
ガマボイラーの体液は藤兵衛が滝で水浴びをしていたように、そこら中の水で洗い流すのはダメかな?
もしかして体液は油性?
ストーリーの転換点と考察
ダブルライダーによるV3への伝言方法が悪手であること
今回ダブルライダーが志郎に「V3の致命的な欠点」を知らせる方法として選んだのが、二重のお宝作戦。
国際警察に秘密が隠された地図を託し?国際警察から志郎に極秘で連絡。
国際警察の手で暗号解読、そしてしかるべき場所(ライダー少年隊)に地図は届けられた。
ダブルライダーしか使用できない暗号文を地図に乗せることで志郎か藤兵衛がそれを見た際にも文書が本物であるという証明にもなった。
だが、本当にこの伝達方法が最善だっただろうか?いや…最善ではなくてもよいから最悪ではないことだ。
万が一デストロンの手に渡ることを恐れて、地図→探索と二重の伝達方法を取ったのだろう。
だが仮にカマモトがデストロンにつかまり地図を奪われた場合、二重だろうが暗号文があろうが、地図のバツ印を見て、その場所に行けば何かがあると探索され、結果見つけ出したものが「V3の致命的な欠点が書かれた文書!?ラッキー!!」となってしまう。
どうせ奪われるリスクを考えるならオール暗号文で内容は「秩父の山奥の緯度○○にV3に関する重要な文書がある」。これだけでいいと思う。
変に「致命的な欠点」と書くとバレた時に大事になってしまう。もしくはライダー少年隊が使う隠語やワードを使うとか?
では結局、ダブルライダーはどんな方法を取るべきだったのか。
- そもそも生存していて文書を隠す余裕があるなら直接会いにきて教える
- 仮面ライダー同士であれば電子頭脳でどんな遠方でも通信ができるのでそれで知らせる
だがダブルライダーにも私が想像もつかない理由があるに違いない。
いつか再会を果たした時、その理由がわかるのだろうか?
会いに来るならついでにV3の26の秘密も全て指南してほしいものだ…
藤兵衛の意見を無視したこと
ガマボイラーから「俺と戦ってV3は勝つ…その瞬間からライダーV3には死が訪れる!」と聞いた藤兵衛は志郎に変身を止めるように訴える。
だが志郎はV3に変身し結果、ガマボイラーの体液でエネルギーを奪われ窮地に立たされてしまう。
志郎が変身してもしなくてもガマボイラーの体液を浴びればエネルギーが失われるという結果は同じことだったかもしれませんが、仲間のアドバイスは素直に聞いとくもんだ。
藤兵衛の命との交換条件がV3と戦うことというガマボイラーに心意気でも感じて判断を見誤ったようだ。正義は正々堂々に弱いからな~
注目の特撮表現
ドクトル・Gの登場表現2
前回最後は火花とともに歩きながら登場したが、今回はGと印字された棺が開くと同時に後ろで火花を焚き、棺の中からドクトル・Gを登場させることでGの底知れない雰囲気を演出している。
ガマボイラーの溶解ガス攻撃表現
ガマボイラーは身体の左下のバルブを回すと胸の穴からボイラーのように蒸気を思わせる煙が噴出。
その煙を「溶解ガス」として表現している。
ガマボイラーが放つエネルギーを奪う体液噴出表現
ガマボイラーの口は開いているのでそこから白い液を噴出。
その後にV3の全身に追加で白いクリームを塗ることで全身に体液を浴びせられる様を表現している。
V3が滝壺に落ちてやられる表現
滝壺に落ちたV3が見えなくなった後、水面を爆発させることでV3が物凄い衝撃で滝壺に落とされたことを表現。
このシーン凄かった…水がいつもの爆発のように飛び散り、せき止めていた岩から水が溢れ出し、しまいには飛び散った水が爆煙のように霧になってるんだから…今じゃ考えられねえ…
特撮満足度(★で5段階評価)
特撮満足度
アクション:★★★★☆
猛烈度:★★★★☆
敵の強さ:★★★★☆
ロケーション:★★★★☆
仕掛け:★★★☆☆
第14話の名言・迷言・珍言・失言
風見志郎「V3の秘密ってなんだろ?」
ジョージ・カマモトから「V3の重大な秘密を手に入れた」という通信を聞いた志郎が通信後に発言したセリフ。
この時の志郎はことの重大さより、単純な好奇心で子供のようにキョトンとしながら「V3の秘密ってなんだろ?」と興味津々に発言しているのが印象的だ。
ガマボイラー「V3に負けてもいい、死んでもいいのだ!」
いや…敵にこの気概で向かってこられたら苦戦するわ…
しかも上の命令ではなく怪人1体1体がこの心構えなのだから恐ろしい…
死ぬ気で向かってくる相手ほど怖いものはない。
デストロン戦闘員「見ろ!V3はもうすぐやられるぞ!」
大幹部に戦わせて自分は高見の見物。いいご身分だ!罰が当たるぞと思っていたら藤兵衛に後ろから殴打される。油断したな…
ロケ地(執筆者の調べ)
・「不明」
次回予告より(第15話「ライダーV3 死の弱点!!」)
次回のデストロンからの刺客は怪人「バーナーコウモリ」。
「コウモリ」と「バーナー」の特性を持った怪人だ。
コウモリとバーナーは一見、関係なさそうに思えますが実は関係あり!
それはかつて第二次世界大戦中にアメリカ合衆国が日本の木造建築に注目し、それらを火災被害にあわせるために「コウモリ爆弾」なるものを計画していたからです。
結局、コウモリに爆弾をつけながら上手く飛来させることが困難であったりと色々な失敗も重なり実用には至らなかったようだ。
だがコウモリとバーナー(火)が歴史上全くの無関係ではないことがわかる。
もしくはコウモリの飛行に対して高推力を得る「アフターバーナー」って意味の「バーナー」かな?
さらに忘れてはいけないのが今回の事件の行方、そしてV3の秘密はいかに!ということだ。
V3はガマボイラーの体液によりエネルギーを奪われ、Gによって滝壺から落とされ瀕死の重傷を負う。
果たしてここから逆転すること、そしてV3の秘密は守られるのだろうか!?
感想・まとめ
ダブルライダーやってくれたな!
急造とはいえチュートリアルが少しと説明及び説明書もないまま志郎にV3を運用させ、さらには致命的な欠点が判明するとは!
それだけは何よりも先に言ってほしかったところだが、事後報告なので仕方あるまい。
だがそれに関する情報の伝達はリスクがあるとはいえ回りくどく、後輩ライダーが大ピンチ!
地図を拾った国際警察も拾ったのは偶然かもわからん感じで重要な秘密なのに危なっかしい扱い方をしている。
このことでダブルライダーの生存を確信できたのはめでたい、嬉しい。
怪人も1話1体登場と物語も落ち着き、しっちゃかめっちゃかな展開はないかと思いきや、まさかライダー諸先輩方が物語をかき乱すとはある意味予想を超えた展開だ。
V3の致命的な欠点って「チュートリアル不足で能力の全容がわからない」に尽きると個人的には思っているのだが、その予想を吹き飛ばす欠点に期待しましょう(笑)。
今回判明したこと
・自身の呪文の効果で精霊を受けた時のドクトル・Gは無限の力が与えられる
・ドクトル・Gの「仮面ライダー」の発音は「仮面ラーイダー」と独特
・ライダー少年隊本部に初めて外部の人間を入室させる(国際警察:ジョージ・カマモト)
・仮面ライダーV3には本人も知らない致命的な欠点がある(現時点では不明)
・ダブルライダーにしか使えない暗号文がある
・ダブルライダーは生きている(生死不明の原因は2話「ダブルライダーの遺言状」参照)
・ガマボイラー特有かは不明だが、デストロンには相手のエネルギーを奪う液体を開発する技術がある