【仮面ライダー(初代)】93話「8人の仮面ライダー」感想・考察〈お年玉はパチモンライダー〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

東映 1971年

あらすじ

前回、仮面ライダーを岩場に追い詰めたショッカーライダーとハエトリバチは遂に仮面ライダーに止めを刺そうとしていた。

その役目を買って出たハエトリバチ。だが、岩場から落とそうと仮面ライダーを足で踏みつける。

だがその足を仮面ライダー掴み一緒に海へ引きずりおろす。

1人残ったショッカーライダー。だがハエトリバチと一緒に海の藻屑と化した仮面ライダーを見て高らかに笑う。

仮面ライダーは俺だ!

そして満を持してデータを海に投げ捨てるが新怪人「エイドクガー」が現れそれを阻止。

理由は作戦の変更。本物(今処理しようとしたデータ)はアジトで解析、代わりに殺人音波が入ったデータをアンチショッカー同盟に渡しアンチショッカー同盟を全滅に追い込もうと企む。

そして2体は藤兵衛と滝が追いついたタイミングで一芝居打つ。

偽物のデータを滝たちに任せて、自身はエイドクガーとの戦闘を引き受けその隙に本物は回収。

かくしてアンチショッカー同盟とゲルショッカーはそれぞれ回収したデータの分析作業に取り掛かる。

勘が良いのか悪いのか…両者今のところ引き分け

せっかくデータを奪取して前回に引き続き海に投げ捨てようと思ったのに海から出てきた「エイドクガー」なる新怪人がキャッチしてそれを阻止。

私だったらなんだよ!どうしたいんだよ!捨てるのか捨てないのかどっちかにしろ!と言いそうだ。だがそこには首領なりの思惑というか直感が働いていた。

結果首領の勘は当たりデータの中身は偽物ではないが本物のデータでもなかった。

このデータはゲルショッカーを欺くために別の人物に本物のデータを託したことを知らせるメッセージだった。つまりはこのデータはアンチショッカー同盟のものだがダミーとして送られたものだったのだ。

アンチショッカー同盟の別支部の隊員の読み通り、ダミーデータにゲルショッカーが躍起になっている間に本物を運ぶ配達人はマークされずに安全にデータを届けられるというわけだ。

もし今「アンチショッカー同盟全滅作戦」を実行してしまえば配達人が警戒し同盟と接触しないかもしれない。

そしてその警戒を誘うものをすでに送ってしまっている。

それが殺人音波入りの偽データだ。

もしこの殺人音波で騒ぎとなれば本物のデータの在処がわからなくなると考えたであろう首領は作戦を一旦中止にして殺人音波入りデータの被害を食い止めさせ警戒を緩めようとショッカーライダーを出動させる。

勘が良いのか悪いのか念の為データを確認したおかげでアンチショッカー同盟のフェイクに気付くことができたゲルショッカー。

あのまま分析せずにデータを処理していたら消去に成功したと満足して本命のデータの存在を見過ごすところだった。

だがその結果アンチショッカー同盟全滅作戦も一時的に中止する必要があり、自分たちで仕掛けた罠を自分たちで回収する羽目になる。

こう語ると両者紙一重の心理戦を繰り広げており、どちらか一瞬でも気を緩めていたら大惨事となっていただろう。

正月休みで帰省中の伊達男

アンチショッカー同盟日本支部の隊員自身もゲルショッカーに渡ったデータが仲間のフェイクだとは知らないため1月6日午後12時に本物のデータを持った人物が現れることを知らない。

それを知るショッカーライダーは急いで同盟のアジトに駆けつけデータが爆発物であることを知らせる。

そして自らスイッチを作動して爆発してみせると隊員に避難を呼びかける。

一見ゲルショッカーがアンチショッカー同盟を助けてしまう形となるが、おそらくゲルショッカーの狙いは2つ。

1つ目はもしすでに本物のデータが届いてしまっていた場合、首領の正体がばれてしまうためデータは爆発物であると嘘をつき(結果的に嘘ではないが)隊員を外に退避させて万が一に音声を聞かせないようにすること。

2つ目はまだ本物のデータが届いていない場合、そのデータはショッカーライダー自身が渡した殺人音波入りデータなので当然爆発が起きる。

それらを未然に防ぐことで今この場にいる仮面ライダーは本物であると信用させることもでき本物のデータ配達人にも警戒されないようにするため。

当初同盟に渡ったデータは爆発物であるため本来爆発してしまえば真っ先に疑われるのはショッカーライダーだ。

だが今回に限ってはこれが功を奏して、殺人音波入りのデータであると気づいた仮面ライダーがそれを未然に防ぐために駆けつけたという大義名分が成立する。

急な作戦変更とはいえ逆にそれを利用して信用させる作戦に切り替えるとは首領やりますな~

だが本物のデータはどこだ?と気になるところ…同盟は運び人の情報は知らない…そして知ってはいるがその正体まで検討もつかないショッカーライダー。

そこへ定刻、その人物は現れた。

運び人は南米からの使者として選ばれたあの男。その正体は一文字隼人!

うおー!あの伊達男が帰ってきた!正月は生まれ故郷で過ごしたいとお馴染みのジョークも交えて登場。

92話「兇悪!にせ仮面ライダー」では仮面ライダー2号の存在を同盟は知っているのか疑問を唱えたが早計だったようだ。

アンチショッカー同盟日本支部が仮面ライダー1号を信用して依頼したように海外支部は2号を信用して本物のデータを預けていたのだ!

仮面ライダーはグローバルに信用を受けているようで、それだけ南米での一文字の活躍がすさまじかったことが容易に想像できる。

世界中に点在している同盟なのでおそらく猛のヨーロッパでの活躍把握していた可能性も高い。

そしてこの男…やはり洞察力が鋭い。

小暮にデータを渡す間に入り込む仮面ライダーを見てすぐに「ライダー…いつからそのマフラーを?」と疑問符を投げる。

案外誰も気付かなかった疑問に唯一異を唱えるその言葉に頼もしさを感じずにいられない。

滝隊長「そういえば…」じゃないよ!

複数ショッカーライダーの存在

本物のデータをショッカーライダーに奪われたため一文字は仮面ライダー2号に変身して追いかける。

その争いの最中、ショッカーライダーは気になることを2号に訴える。

それはここで争っている間にも本部にはショッカーライダー2号が乗り込んでいる情報だ。

確かに本物の仮面ライダーを消した後、全国、いや全世界で仮面ライダーの悪行を広めるなら複数ライダーいた方が効率的だ。

怪人がいくら暴れても怪人のせいだが、仮面ライダーに似たやつが現れるとアンチショッカー同盟やライダー少年隊の信用も失い、組織として機能しなくなってしまう。

怪人作成のリソースをショッカーライダー作成に割かれるのは厄介だ。

お年玉の落とし穴

39話「怪人狼男の殺人大パーティー」仮面ライダーのほっこりクリスマス回とは裏腹に正月回は子供たちを失意のどん底に陥れるお年玉が投入される。

黄色いマフラーのショッカーライダーが2号に警告した通り、本部には白いマフラーのショッカーライダーが隊員たちにお年玉と称したプレゼントを送っていた。

これを見て私はもう隊員たちに仮面ライダーの正体を教えた方が良いのではないだろうか?と思った。

本部に本郷猛及び一文字隼人状態(変身解除状態)で入室してこなかった場合は即、にせ仮面ライダーと認定しても良いぐらいだ。

仮面ライダー状態で本部にくる、それすなわち日本の家屋に土足で入るようなものであり、泥棒と同じく怪しい認定をするべきだ。

猛と一文字が仮面ライダーと分かっていればわざわざ仮面ライダーの格好して入室してくるのは怪しいと隊員たちも警戒を高めるはずだ。

前回も書いたがライダー少年隊のポスターにゲルショッカー戦闘員の特徴だけではなく、にせ仮面ライダーに騙されないために本物の特徴を記したポスターを貼り共有するべきだと思う。

上記で書いた通り、偽物だと一文字しか気付かない状況はちょっと危機管理を強めた方が良い。

ただチョコがお年玉を「私に開けさせてよ!」と言い出した時には「こいつ…中が食いものだと思って全然警戒していやしない…」ことが容易に想像できて笑えた。

さて、そんな怪しいお年玉中からは白い粉が噴き出す。

それに驚く隊員の目の前に怪人「エイドクガー」が現れ、隊員たちを毒粉で眠らせる。

毒粉は睡眠効果があり、吸うと三日三晩眠りついてしまうほど強力なものだ。

だが滝たちに人質を見せる際にみんな起きている。

それとも叩き起こしたのか…どんなにゆすっても起きないほど強力だから三日三晩眠りにつくと表現したと思ったのに言うほどでもないのか?

隊員たちを眠らせた目的は人質確保のためである。

なぜならゲルショッカーのコンピュータが海でハエトリバチと相打ちと見られた仮面ライダー1号本郷猛の生存率を90%と予測したためだ。

ハエトリバチの生存確率が気になるところだが、この確率だと仮面ライダーよりかは低そうだ。

やはりコンピュータは正直だ。ゲルショッカーのコンピュータといえども忖度なしに「う~んあの状況であのスペックだとハエトリバチは死んでますね!仮面ライダーは強いので生きてるっす!」と言ってくれる。

まあ分析で忖度されたら役立ちませんよね…白雪姫の鏡も魔女に忖度しないように変に「ハエトリバチ…生きてます(本当は死んでます!)!」と社内政治されても困りますもんね…

そして予測通り、猛は生きており一文字たちより早く本部に到着。

誘拐を阻止しようと奮闘するが1対2、そしてハエトリバチと落下した際のダメージもあるようで苦戦を強いられる。

そしてエイドクガーに投げられた後、1号の必殺技でいうところの「ライダーニーブロック」で腹部を蹴られ重傷を負い誘拐を許してしまう。

一文字が駆けつけた時には隊員は誘拐された後、そして猛が重傷で戻ってくる。

そして本部にはブラック将軍から人質解放の条件として本物のデータの引き換えを要求される。

5人の命か何千人の恨みか

ライダー少年隊員を人質に取ったゲルショッカーが要求するものは本物のデータ。

だがアンチショッカー同盟はそれを拒否。

これはリーダーの小暮個人の意見ではなく同盟の総意だという。

何百、何千の屍の上にようやく手に入れた首領の正体。

このデータを手に入れるために散っていった同胞たち、そしてこのデータによりこれから助かる何億人もの人々を天秤にかけた時に5人の命とは変えられないと決断したのだろう。

これは5人の命をないがしろにした発言ではない。どちらか絶対に選ばなければならない究極の二択であり、ないがしろにしていないからこそ同盟の多数決を取ったのだろう。

だがこれに滝は憤慨、藤兵衛も元々依頼してきたのは同盟のほうであるため無責任に感じたのだろう声を荒立てる。

一文字は本物のデータを預けられた身。同盟がどんな思いで自分に託したのか分かっているからこそデータは諦め自分たちでの救出を考える。

ただ滝は隊長として友人として家族として大切な隊員を想い「何がアンチショッカー同盟だ!エゴイストの塊め!」と批判するほど同盟に呆れかえる。

そんな中、千恵だけはそれを破り一文字たちにデータを託してくれる。

やはり組織は一枚岩ではない。多数決の中には5人の命を優先してくれた人々もいるだろう。

千恵も母を失った無念を仮面ライダーに託したいという想いが芽生えたのかもしれない。

あちらが1号、2号を揃えるならこちらも…NO.6?

千恵にデータを託された一文字と滝は指定された取引現場に向かう道中、猛も2人に追いつく。

重傷の猛だがあちらが1号、2号を揃えている以上こちらも同じ数で対抗せねばと無理をおして駆けつける。

本当は休ませたいところだが意外と頑固な猛を知る2人はやれやれと思いつつもやはり頼りになる男がいると心強い。

久しぶりにこの3人が並んでバイクを走らせる姿を見ていると何にも負けない頼もしさがある。

取引現場に着き、人質を確認。そして問題のデータの受け渡しなのだが、ヘリから縄をぶら下げそれに括り付けて回収するようだ。

それもそのはず、ゲルショッカーはデータを受け取り次第逃亡を企んでいたからだ。なんとなくわかってはいたがこの取引は最初から不利だったのだ。

データは奪い返されないようにヘリは空高く上昇。そして3人を始末するためにショッカーライダー1号、2号が出動…と思いきや「NO.3!」、「NO.4!」、「NO.5!」、「NO.6!」…はぁ?

ショッカーライダーが6体?

NO.4ぐらいまでは猛と一文字もまあまあゲルショッカーならこれぐらいという感じだったがNO.5、NO.6辺りから「えっ!」みたいな反応になっている。

そりゃそうだ…こちらは最大戦力である1号、2号両方揃えているのに更にその3倍!?

1人の仮面ライダーにつき3人のショッカーライダーで戦えるなど絶望的すぎる…

騙されたと感じた滝はヘリに完全にデータが回収される前に縄に飛びつき抵抗。

1号、2号は6体のショッカーライダーに囲まれ臨戦態勢に…

そして次回に続く…

今まで仮面ライダーは1話完結もしくは長期休みの特別編など大風呂敷を広げても2話で完結していたのだが3回目に突入する超大作!

それだけ首領を倒すことが物語の大きなというか最終目的なのでじっくり描いてくれるのは嬉しい。

ストーリーの転換点と考察

ゲルショッカーがアンチショッカー同盟壊滅のチャンスを中止してでも首領の正体を守ることを優先したこと

今後の展開次第ですが、はたして首領の正体の秘密は厄介な敵対勢力を壊滅に追い詰めるチャンスより大事なものなのだろうか?

せっかくアンチショッカー同盟とその場に居合わせた滝と藤兵衛を殺人音波で倒すチャンスだったのに本物のデータの所在を知るまで殺せないと自分たちで仕掛けた罠を自ら回収に急そぐほど首領の正体は重要な機密事項のようだ。

正体って言っても首領の裸や赤裸々な情報でもあるまい。

首領の正体を知るだけで首領が倒せるのか?ゲルショッカーは壊滅するのか?弱点など載っているのか?

そもそもそんなに見られたくない、そして自分以外が知る必要がないデータをデータベースに保存しとくな!

仮に元人間だとして人間辞める前に終活しとけ!ハードディスクの恥ずかしい情報は全て消しときなさいよ!

一文字隼人の鋭い勘と洞察力

鋭い勘というか見ればわかるのだが、ショッカーライダーを一目見た瞬間、一文字は仮面ライダーの違和感、特にマフラーが違うことを指摘する。

そこで滝は初めて「そういえば…」と呑気に反応する。

みんなが気づかない部分をしかもしばらく日本を離れた人間が気がつくのだから相変わらず一文字隼人の勘と洞察力は鋭い。

そのせいか一文字が日本で活躍していた時は滝兄ちゃんの鈍感さがもろ目立っていたしな…

FBIはこういうこと気づかないとダメなんじゃないの?滝兄ちゃんは結構天然なんだよな…

注目の特撮表現

海の中からエイドクガー登場表現

この表現は作中で何度も使われる場面が多い。

後ろ向きで海に落ちる映像を撮影し、それを逆再生することで水の中から勢いよく登場するというシーンを表現している。

それに加えて今回はショッカーライダーが海にデータを投げた際にそれをキャッチするという演出も加わるため映像を映す順番が工夫されている。

データをキャッチするシーン→後ろ向きに海に落ちるシーンの順番で撮影。

その一連のシーンを逆再生することでエイドクガーが海面からジャンプで勢いよく登場→ショッカーライダーが投げたデータをキャッチするというシーンが出来上がる。

ゲルショッカーとアンチショッカー同盟のコンピュータ

首領の正体が入ったデータと散々表現しましたが正式には「テープ」というようだ。

初期のコンピュータは「磁気テープ」でデータを取り扱っていたためだが、現代でも分かりやすいようにデータという表現で統一していました。

前回も話した通りこのテープはガラス管に配線のようなものが施されているが、これはデータの分析場面で中の電飾を光らせることで「現在データが読み込まれているよ」ということを表現するための仕掛けだと考えられる。

このテープがピッタリハマる端子?のコンピュータを敵味方両者とも所有しているのが少し笑えるというか面白い!

こんな独特で乾電池のような磁気テープはアンチショッカー同盟のコンピュータでしか読み込めなさそうだが、ゲルショッカーにも同じ端子がある。このテープ、規格でもあるんだろうか?

滝のぶら下がりアクション

ヘリを使ったぶら下がりアクションは仮面ライダーに限らずたくさん存在する。

今回は滝隊長がゲルショッカーとの取引で、ゲルショッカーのヘリで一方的にデータを奪われた形となった際にヘリから垂れたロープにしがみつき奪い返そうと抵抗する。

このロープアクションの凄いところは俳優もそうだが、滝のジャンプ力。

データが入ったトランクをロープで引き上げるのだが、もうヘリに乗っている戦闘員が腕を伸ばせば届きそうな位置まで引き上げられてから滝は助走なしの垂直跳びでロープに手が届いている。

目算だと滝の身長の3倍以上はあるであろう高さまでロープが引き上げられているのにだ。

5mはあるであろう高さを垂直跳びで届くんだから仮面ライダーの能力でかすんでいるけど滝もモンスタースペックですよね…もの凄いジャンプ力だ…

このシーンの最後で滝がヘリに乗った戦闘員(人形)を下に落とすのだが、仮面ライダーがショッカーライダーに囲まれている円陣に戦闘員が落ちてきたため8人の仮面ライダーが一斉に上を見上げるのがちょっとシュールだった(笑)。

ショッカーライダー6体の表現

今回ショッカーライダーが6体も登場したことでそれぞれに個性があることがわかった。

ショッカーライダー6体の見分け方

共通:基本的に新型仮面ライダーと見た目は同じだがマフラー、手袋、ブーツの色が違い、手袋、ブーツは共通して黄色いものになっている。そして複眼の周りもダークライダーらしく黒くなっているのも特徴だ。

マフラーは以下のようにNOによって色が違う

・NO.1:黄

・NO.2:白

・NO.3:緑

・NO.4:青

・NO.5:紫

・NO.6:ピンク

まるでスーパー戦隊シリーズのような5人+金銀白など特別色から1人のような構成だ。

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★★★

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★★☆

ロケーション:★★★★☆

仕掛け:★★★★☆

第93話の名言・迷言・珍言・失言

ショッカーライダーNO.1「俺が仮面ライダーとして悪事の限りを尽くしてやる!」

今でこそ当たり前のように登場する「ダークライダー」の祖はここからきているのだろう。

近年はダークライダーなりの正義という設定が多く、主人公の考えと相反するライダーや暴走状態のライダーのことをダークライダーと呼ぶ。

自身の正義を貫くライダーはダークライダーでも仮面ライダーと呼ばれるが、悪事の限りを尽くすショッカーライダーに正義もクソもないのでダークライダーとは呼ばず「にせ仮面ライダー」とはよく呼んだものだ。

滝和也「何がアンチショッカー同盟だ!エゴイストの塊め!」

人質となったライダー少年隊員との交換取引としてゲルショッカーは首領のデータを要求。

そのことアンチショッカー同盟に相談するも取引を拒否されてしまい、その怒りから出た言葉だ。

滝もFBIなのでアンチショッカー同盟の気持ちも少なくとも理解できるはずだ。

アンチショッカー同盟の何百、何千の同胞が命がけで手に入れたデータだ。5人の命のために簡単に渡すことができないのだろう。

それでも滝がこんなに憤慨しているのは隊員のことを隊員と思っておらず「家族」と思っているからだ。

FBIでも任務のために死んでいった仲間がたくさんいたはずだ。

ショッカーを許せないと思いつつ任務だからと割り切ってきた場面もあるだろう。

だがそんな滝が任務のためにライダー少年隊員を見捨てた同盟を「エゴイストの塊」と表現するのだから隊員たちのことを本当に大切に想っていることがわかる。

滝は天然だし情に熱いし実はFBIに向いていないのかもしれない。

一文字隼人「本物の強さを見せてやろうぜ!」

これはショッカーライダー6体に囲まれた一文字が猛に言った言葉だ。

かっこよすぎる…

いくら見た目とスペックが同じだろうとそれが仮面ライダーの強さではないことを思い知らせてやろうという力強さを感じる。

奴らは所詮スペックだけ、猛と一文字は心技体を兼ね備えた真の仮面ライダーなのだ!

ロケ地(執筆者の調べ)

・「不明」

次回予告より(第94話「ゲルショッカー首領の正体!!」)

次回のゲルショッカーからの刺客は引き続き「6人のショッカーライダー」と新怪人「ナメクジキノコ」。

ナメクジキノコは「ナメクジ」と「毒キノコ」の特性を持った怪人だ。

略してナメコ。ナメクジのようにヌルヌルしているキノコなのでナメコは自分で言うのもなんだが言い得て妙だろう。

45話「怪人ナメクジラのガス爆発作戦」で登場した「ナメクジラ」の特性と似ておりドアの隙間から侵入しているシーンが確認できる。

まるでボスラッシュのように次々と現れる強力な怪人。

一文字が駆けつけてくれたとはいえ、やはり分が悪い。

そして次回最注目なのがゲルショッカー首領の正体。

34話「日本危うし!ガマギラーの侵入」67話「ショッカー首領出現!! ライダー危し」などでも今度こそ判明すると思いきや阻止されたり、仮面ライダーを誘い出す罠だったこともあるため今回も油断は禁物だ。

だが本物のデータを解読出来れば自ずと首領の正体も見えてくるはず。

問題は正体が見えたとて首領対策ができるかということ。

戦闘集団のトップには2パターンある。非戦闘員か戦闘員かだ。

いわゆる軍師としてのみ優秀なのが非戦闘員タイプのトップ。

それにプラスして戦闘の実力もそこそこあるという戦闘員タイプのトップ

非戦闘員であれば周りの幹部を蹴散らせば首領の首は取ったも同然。

しかし、今までの傾向だと軍師だと思っていた大幹部はことごとく強力な怪人でもあった。

つまりこの組織のトップである首領は最大軍師でもあり、組織の最大戦力でもある可能性が高い。

そして66話「ショッカー墓場 よみがえる怪人たち」で首領が披露した悪魔の力には科学の力をも超越する何かを感じた。

そんな首領が頑なに隠したい正体なのだから弱点があることを期待したいが果たしてどうなることやら…

感想・まとめ

正義と悪が相反するのは想像に容易い。

一方、共通の敵がいる正義と正義は相反しないように思えてしまう。

だが敵が同じであるのに考えに違いがあると正義と悪が相反するよりヒートアップする可能性がある。

なぜなら目的が同じだからである。

俺たち志は同じなのになんでこんなに争うんだ?」という具合に目的で繋がっていた集団の中に目的達成の手段・考えが違うグループができてしまうからだ。

組織も一枚岩ではないとよくいわれるのはこのためだ。

今回のように仲間を見捨ててまで達成する目的ではない、もしくは優先度が低いライダー少年隊。

そして仲間を多少犠牲にしてでも正義を執行したい、それは今まで戦い、破れていった仲間の供養でもあるためなんとしてでもチャンスを見逃したくないと考えるアンチショッカー同盟。

どちらの言い分もわかるだけにどちらが正しいとは言い難い。

こうなるともうそれぞれの正義で活動を続けるしかない。

ただ敵が共通なだけに手を組みたいという残念な想いはある。

こうなれば敵の思うつぼである。

なぜなら大きな組織が考えが違うために内部分裂が発生すると小さい組織に分散してしまうため、1つ1つの力が弱まってしまうためだ。

考えてみたら社会もそうだ。会社で同じ目標を胸に競合他社としのぎを削っているのに社内でぶつかり合う。意見やアイデアのぶつけ合いは良いことだ。

だが私が危惧している悪いぶつかり合いの理由で最も多いと思うのが「目的のための手段」なように思う。

汚い手を使ってでも目的を達成しようとする人。目的達成のために努力をするが達成のために汚い手は使いたくなく正直に仕事したい人。

汚い手を使う人にとって正直な人は「自分可愛さに手を汚さず、目的意識が低い怠け者」と映るだろう。

正直な人にとって汚い手を使う人は「目的のためにならどんな方法でも良いと考える理性が欠けた愚か者」と映るだろう。

1度は相反してしまったライダー少年隊とアンチショッカー同盟が再び手を握ることができなければ勝機は薄い。

だがアンチショッカー同盟にも千恵のようにライダー少年隊の想いを組んでくれるものもいる…

その想いがもう1度両者を繋ぐ架け橋となってほしい!

今回判明したこと

・仮面ライダー2号のサイクロン号も1号と同じ新サイクロン号となっている

・首領は普段一人称は「わたし」だが「おれ」ということもある(今回だけ?)

・南米にもアンチショッカー同盟がある

・ゲルショッカーのコンピュータは対戦相手(今回だと本郷猛)が戦闘中に行方不明になってもその生存率を割り出してくれる

・ショッカーライダーはある程度仮面ライダーと同じ技が使える(まだ未知数)

・ショッカーライダーは6体おり、番号は号呼びではなくNO呼びとなっている

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