【仮面ライダーV3】23話「恐怖! 墓場から来た吸血男」感想・考察〈幸せを飲み込む狂気〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

湖畔の近くを「山男の歌」を歌いながら自転車でサイクリングする男女4人組。

彼らは帰りの道中、行きにはなかった工事の立て看板を発見。

だが4人は看板を無視して構わずに突き進もうする。

するとどこからともなくプロペラが飛んでくる。

プロペラはまるで生きているかのように4人を追尾しながら襲う。

そしてそのプロペラは怪人「プロペラカブト」へ変化。

デストロンの戦闘員も現れ4人を誘拐する。

誘拐された4人のうち男は戦闘員に作り変えられ、女の生血は戦うエネルギーとして使用されるようだ。

そしてそんな女性の生血を今か今かと待ちわびているパジャマ姿の男が1人。

彼に血を与えるとたちまち力が湧き、プロペラカブトへ変化する。

そう…この男こそプロペラカブトの正体だったのだ。

一方、風見志郎は水上スキーで藤兵衛、純子、シゲルと共に久しぶりの休日を満喫していた…

懐かしい顔だが別の顔

志郎は藤兵衛、純子、シゲルと共に湖畔で久しぶりの休日を過ごしていた。

藤兵衛の運転するモーターボートに引っ張られながら水上スキーを楽しむ志郎は普段の激戦からの解放感も相まって子供のように無邪気に「おやっさん!もっとスピードアップ!アップ!」とはしゃいでいる。

その証拠にすれ違った他の水上スキーヤーがバランスを崩してひっくり返った際も「はっはっはっは!まだ新米らしいな!おおっ!おまけに金づちときたな!」と煽りモードマックス!

だがそのスキーヤーがガチで助けを求めるものだからボートをUターンさせ、溺れた地点へ向かう。

特撮ユートピア

関係ないけど純子が「志郎さ~ん」て呼ぶ声、「のび太さ~ん」っていうドラミちゃんに似ててかわいい…

だが志郎たちが駆け付けた時にはスキーヤーはおろかモーターボートの運転手も姿を消していた。

不思議に思って辺りを見回すと純子が先ほどのスキーヤーたちを担いで船着き場から退散するデストロンの戦闘員を発見する。

志郎は空となったモーターボートを拝借し陸に急ぐ。

船着き場では戦闘員が待ち構えており、志郎を妨害する。

志郎は行く手を阻む戦闘員を払いのけスキーヤーを追いかけようとするが、謎のプロペラが回転しながらこちらに向かっており、それはまるで志郎を狙っているかのような挙動を見せる。

そしてそのプロペラは怪人「プロペラカブト」へと変化する。

なぜ罪もない人を連れ去るのか?その問いにプロペラカブトはこう答える。

「男は戦闘員に女の生血は自分(プロペラカブト)のエネルギーとなる」

そしてプロペラカブトは右腕に装着した武器「プロペラ」を回転させ志郎に襲いかかる。

その激しい回転に少しでも触れればその部位は真っ二つとなる恐ろしい武器だ。

志郎はV3に変身しプロペラカブトへ立ち向かう。

だがどうしてもプロペラの回転が気になり、得意の近接戦に持ち込むことができない。

そして地面に抑えつけられたV3にその鋭利なプロペラが迫る!とその時!女性の「お兄さ~ん」と言う声が湖畔にこだまする。

その声を聞いたプロペラカブトは攻撃の手を止め撤退する。

なぜだ?一般人に作戦を見られたくないということか?

しかし、次々と人を誘拐することが目的の今回の作戦に置いて、一般人が邪魔であるとはどういう意味だ?

その女性もプロペラカブトのエネルギーになるのだからさらってしまえば良いのに…

そう思う私とV3の意見は同じであり疑問が残る。

志郎はその女性に何かあるのではと女性の声がする方へ進むとそこには懐かしい顔がいた。

彼女の名前は「黒田幸子くろださちこ」。

その兄の「黒田狂一くろだきょういち」とは友人関係にあるが、狂一はノイローゼになってしまい、それ以来疎遠だったようで久しぶりの再会を果たす。

どうやら狂一はこの湖畔の近くで療養中のようだ。

特撮ユートピア

親(製作陣)の名づけにとやかく言いたくないがノイローゼの男性で狂った長男「狂一」という名前はあまりにもドストレートすぎる…

幸子の案内で志郎と狂一は久しぶりの再会を果たすが狂一はなぜか無反応である。

その様子を見て志郎は狂一にただならぬ異変を感じていた。

本当にノイローゼで生気がなく反応する気力がないなら仕方ないのだが、狂一の態度は明らかにわざと志郎を無視した態度だった。

反応がない狂一を怪しいと思いつつ志郎は部屋を後にする。

その瞬間、狂一は不気味な笑みを浮かべるのだった…

特撮ユートピア

志郎が幸子を藤兵衛、純子、シゲルに紹介する時の純子の顔!

なあに志郎さんこのきれいな人は?みたいな顔!

ところで全然関係ないかもしれないが、黒田兄妹、そして湖畔での事件…

湖畔で黒田といえば「湖畔」という絵画を描いた洋画家「黒田清輝」がいる。

彼の苗字から取った…というのはないか…

狂一の狂気

その夜、狂一は1人パジャマ姿のままフラフラと外出する。

それを見て心配になった幸子が後をつけると狂一は金突き堂の下に姿を消す。

幸子も金突き堂の下へ入るとそこは不気味な装飾が施された洞窟であった。

そして幸子は洞窟内を進み、たどり着いた先の部屋の入口の窓からとんでもない光景を目にする。

その部屋では黒と白のスーツの着た謎の集団が女性を台に縛り付けて強引に採血を行っていた。

そしてなんとその血を狂一が過剰なまでに欲しており、それを飲んで瞬間、幸子の兄は異形の姿へと変貌する。

兄の異形の姿と生血を欲するその狂気を見て幸子はたまらず洞窟を後にする。

特撮ユートピア

ノイローゼ、狂気の吸血男への変貌…いくら名前が狂一だからって名前通りの運命は残酷すぎる…

そしてこう言ってはなんだが、この程度のスペックの怪人で定期的に生血が必要なのはコスパが悪すぎる…

狂一の様子がおかしいと夜の監視をしていた志郎と藤兵衛はこんな夜更けに出歩く幸子の様子に違和感を覚える。

幸子が願う幸福

狂一の姿に動揺した幸子は1人夜を泣き明かし、そして朝に決意する。

こんなことは誰にも相談できない、でもいつか必ず兄を元の身体に戻すと…

そしてその手がかりを探りに幸子はまたあの洞窟を訪れる。

だが、そこはデストロンが蔓延るアジト。幸子はすぐに戦闘員に捕まってしまう。

幸子は連れてこられた作戦室にいるドクトル・Gに兄の身体を元に戻してほしいと懇願する。

だが兄の狂一はデストロンに忠誠を誓った身。大人しくお前も協力しろと拒否されてしまう。

その頃、志郎と藤兵衛は昨夜から様子がおかしい幸子の後をつけ金突き堂下の洞窟に潜入。

2人はそこで奇妙な石棺を見つけたのでこじ開けるとその中にはさらに地下へ続く階段があった。

しかし潜入しようとした矢先にシゲルから無線連絡が入る。

なんとシゲルと純子がデストロンに襲われているのだ!

2人は洞窟の調査は後回しに襲撃現場に急行する。そして志郎と藤兵衛は黒田兄妹が住んでいる家の前で純子の靴を発見する。

…ということはやはり黒田兄妹とデストロンには何か関係が?

だがそれは早計だと志郎はまず先ほど潜入したデストロンアジトではないかと思われる金突き堂下の調査に乗り出す。

天国の兄、地獄の怪人

アジトではシゲルと純子を連れ帰ったプロペラカブトにドクトル・Gから非情な命令を下す。

それはここにいる妹である幸子の血を吸うこと。その命令を下されたプロペラカブトは驚く。

どうやらプロペラカブト(狂一)は幸子にバレないようにデストロンの活動をしていたようで妹に正体がバレたことに動揺している。

だが、生血を欲するという欲が抑えられないプロペラカブトは吸血しようと幸子に近づく。

特撮ユートピア

ここが今回の注目ポイント!

デストロンに忠誠を誓いながらも若干自我が残っているようにも思える兄の狂一。

なぜそう思うかというと、吸血男となった狂一は生血が欲しいという欲望を真っ先に妹で解消しなかったからだ。

完全にデストロンに洗脳されていたのなら妹だろうがなんだろうが見境なく吸血していたことだろう。

そしてV3と対峙した湖畔でも幸子の呼び声に身を隠し、アジトに幸子がいた時には自分の正体を幸子に知られていることを承知の上でデストロンの活動を続けていたとはいえ「お前はどうしてここへ!?」と動揺している。

これは少なくとも妹だけはデストロンに献上する人間から外したいという兄心ではないかと感じた。

一方でドクトル・Gの命令とはいえ、案外あっさり妹を吸血しようと動き出したのは少しあっけなく思った。

もっとこう…葛藤とかあれば良かったのだが、それだけ生血を欲するという吸血鬼の本能には勝てなかったということなのかもしれない。

そもそも狂一はなぜ怪人に選ばれたのか?理由を本編で語られることはないが、やはり妹絡みか?

妹の命は保証するという条件でデストロンに忠誠を誓ったのであれば理由としては一番しっくりくる。

だからこそドクトル・Gも幸子に「やっとわかったようだな…お前の兄の正体が…」と発言したのだろう。

つまりデストロンは一応、狂一との約束通り妹を人さらいの対象からは外していたということだろう。

狂一はノイローゼでおかしくなったところをデストロンにつけ込まれたのかも?とも思いましたが、妹に活動を悟られないようにしている姿を見ると違うのかなと。

そしてもう1つ、志郎を無視したのはなぜだろう?

適当に「おおっ!久しぶり!」と言っておけば怪しまれずに済んだのに、無視することで逆に幸子と志郎に怪しまれ、アジトまで発見されてしまうという結果となる。

もしかしたら志郎を無視することでわざと怪しまれるように仕向け、デストロンを打ち倒し妹をこの呪縛から救ってくれという狂一の小さくなりつつある精一杯の自我がそうさせたのかも?

考えてみれば怪人になったことで友人である志郎がV3だと知っているわけだから助けを求めてもなんら不思議ではない。

ただそれならば志郎が部屋を去ったあとに見せた不気味な微笑みはどっちの狂一だ?

あの悪い笑みを見ちゃうと志郎(V3)にボロを出さないためかな?とも考え直してしまう。

このように考察したくなるのも妹の幸子には曖昧な態度をとるから「あれ?もしかしてまだ兄としての自我がある?」というどうにかこちらに連れ戻せそうな希望を抱いてしまうんですよね…

そこへ志郎が突入し事態を阻止。

だが志郎は落とし穴に落とされてしまう。

志郎はドクトル・Gの「変身してみろ」の煽りを受けて変身しようとするがなぜか身体がしびれて動かない。

なぜなら落とされた部屋にはどんな改造人間の頭脳でも痺れさせることのできる「デルタ光線」が設置されており、それを照射されていたからだ。

特撮ユートピア

凄く強力な兵器であるデルタ光線ですが「どんな改造人間でも」と前置きがあることからアジト内で発動すると怪人、戦闘員まで影響が及ぶため使用には注意が必要だ。

そのためドクトル・Gは志郎を自分たちがいる部屋とは別の部屋に移動させ(落として)そこにデルタ光線を集中放射できるようにしたのだろう。

それにしても改造人間の頭脳が痺れるってどうな感じなんでしょうか?

常人の脳の痺れというと「神経痛」を思い浮かべますが、改造人間だと電子頭脳なので回路が痺れる?もしくは神経は生きているだろうからやっぱり神経痛?

このままでは変身どころか動くこともできない。

しかしここで志郎と藤兵衛が別行動を取っていたことが幸いする。

藤兵衛は志郎とは別行動をとっており、アジトの電気室に侵入し電気系統を停止。

停電おかげでデルタ光線も停止したため志郎はV3へと変身する。

落とし穴から飛び出したV3は戦闘員を蹴散らしていくが、すでにそこには幸子、シゲル、純子の姿はなかった。

3人は別室に連れて行かれたようで、そこではプロペラカブトの力を発揮させるための採血が行われようとしていた。

特撮ユートピア

幸子の血を吸おうとした時は直に吸おうとしていたので直吸いもできるようだから採血必要か?と思ってしまった。

確かに人さらいの後だとドクトル・Gのステイで採決を待ち、飲めで血を頂くという許可が必要な流れがある(犬みたい)。

だけど今はV3襲撃の緊急事態。すぐにでも吸血したほうが良いので採血している暇はないだろう!

それとも直だと欲望に任せて必要量以上に吸血してしまうからかな?

手術台に縛られた純子に採血の針が近づく中で幸子は純子ではなく自分の血を吸うよう懇願する。

もう妹だろうが欲望を抑えられなくなったプロペラカブトは幸子を吸血しようとするが、またもV3に阻止される。

藤兵衛は3人を連れてアジトを脱出。

V3もアジトの外へ出て戦闘員の追跡から4人を守る。

そこへプロペラカブトのプロペラがV3を襲う!

プロペラはその鋭利な威力を見せつけるように次から次へと木を切り倒してはV3を執拗に追尾する。

だがプロペラを飛ばした後のプロペラカブトはただのカブト。

プロペラをかわしきったV3は近距離戦でプロペラカブトを追い込みV3反転キックで撃破する。

かくして湖畔で起きた悲しい事件は解決。

藤兵衛も怪人が幸子の兄、狂一であると知りながらも倒さざる負えなかった状況に悔しさをにじませる。

だが幸子は「あれはあたしの兄じゃありません…本当の兄は今頃天国で微笑んでいるでしょう」と言ってくれる。

その言葉に友人を救うことができなかった志郎の心がどんなに救われたか…

狂一が名前の通り狂ってしまったのなら、せめて幸子も名前のように兄の分まで幸せになってほしい。

特撮ユートピア

幸子の女優さん、どこかで見たことあるなと思っていたら石ノ森章太郎氏が登場する【仮面ライダー(初代)】84話「危うしライダー! イソギンジャガーの地獄罠」で怪人となってしまった男性の娘さん「桂木マキ」の役をやっていた女優さんだ。

【仮面ライダー(初代)】84話、今回と両方家族が怪人にされてしまうという境遇を持つキャラクターを演じている。

【仮面ライダー(初代)】84話では最後、怪人は死に父親は元の人間に戻ってハッピーエンドなのだが、今回は元には戻らないというバッドエンドだ。

確かにこの女優さんは黒髪ロングで色白、そしてたれ目と幸薄そうな役柄がピッタリではある。

ストーリーの転換点と考察

志郎のバカンスと同じ土地でデストロンが活動しており、なおかつ怪人(狂一)とその妹が志郎の知り合いだったこと

まずデストロンが志郎のバカンスと同じ土地で活動していたため、人さらい事件を知られてしまったこと。

そしてその実行犯(怪人)が志郎の友人(狂一)であり、その怪人が友人の妹の呼びかけに過剰反応してしまったため志郎に怪しまれてしまったこと。

あの場面、プロペラカブトはV3を追い込んでいた場面でもあるので、プロペラカブトが幸子の声に反応して撤退を選択してしまったことでデストロンにとっては色々とチャンスを失い、逆にV3側にチャンスや事件調査のきっかけを与えてしまう結果となった。

注目の特撮表現

プロペラカブトのプロペラ武器の表現

まるで生きているかのように動くプロペラの表現は最初、プロペラをフリスビーのように投げて撮影しているのかなとも思いましたが、軌道が一方通行ではなく、回転しながらUターンするように戻ってくる挙動を見るとただ投げているわけではなさそうだ。

プロペラの中心に釣り糸など透明な糸ををつけて回転させながら投げ、糸を釣竿などでコントロールすることで、まるで生きているかのように見える演出となっている?

またプロペラの羽は折りたたみ式になっており、普段はプロペラカブトの右腕に密着するように羽はしまわれ、プロペラを回転させる時に腕に密着した羽は展開しプロペラ状となるような仕組みとなっている。

石棺の下に続く階段の表現

金突き堂の下にある石棺の中にはデストロンのアジトへ続く階段があった。

この階段はおそらく模型である。

なぜそう思うかというと素材の質感もありますが、階段の角度の割には入口が狭すぎると感じたからでしょうか…地下へ続く階段に詳しいわけではありませんので実際のものもこれぐらいなのかもしれませんが…

デルタ光線の表現

どんな改造人間の頭脳でも痺れさせるというデルタ光線は役者に赤い光を浴びせながら動けなくなる演技をしてもらうことで表現している。

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★☆☆

猛烈度:★★☆☆☆

敵の強さ:★★★☆☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★★☆☆

第23話の名言・迷言・珍言・失言

立花藤兵衛「幸子さん…あの怪人があなたの兄さんだと知っていても、私たちはあの怪人を倒さないわけにはいかなかった」、黒田幸子「いいえ…あれはあたしの兄じゃありません…本当の兄は今頃天国で微笑んでいるでしょう」

世のため人のため、怪人から元に戻す方法がわからない以上、被害がこれ以上広がらないようプロペラカブトを倒さなければいけなかったというV3(志郎)の想いを代弁する藤兵衛。

しかし、幸子の心を傷つけたことは事実。人として、そしてライダー少年隊会長として断腸の思いだっただろう。

だが上記の幸子の発言にはライダー少年隊に対する恨みは一切ない。

あれは私の兄ではないから気に病まないで、そして本当の兄をあの苦しみから解放してくれてありがとうと言ってくれているようだった。

その証拠に「本当の兄は今頃天国で微笑んでいるでしょう」とライダー少年隊、そしてV3の選択が狂一に、そして幸子に報いる選択だったと言ってくれているようだ。

それを聞いた藤兵衛、そして仕方なくとはいえ友人を殺めてしまったという罪悪感がある志郎にとってどれほど救われる言葉か…

ありがとう幸子さん。

ロケ地(執筆者の調べ)

・「不明」

次回予告より(第24話「怪奇! ゴキブリ屋敷!!」)

次回のデストロンからの刺客は怪人「ゴキブリスパイク」。

ゴキブリ」と「」の特性を持った怪人だ。

次回は【仮面ライダー】55話「ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン」のようなゴキブリ回である…

虫嫌いの私は正気を保っていられるだろうか…

本来、作品の表現を規制するのはあまり好きではないが虫に関しては自主規制がほしいと思ってしまう身勝手な私。

もう「怪奇! ゴキブリ屋敷!!」っていうタイトルだけでゾワゾワする。

ゴキブリ屋敷といってもあくまで怪人ゴキブリスパイクが潜むアジトということであってくれ~

次回のデストロンは上記でも述べた55話のようにまたも細菌をばら撒く作戦を企んでいるようだ。

55話で登場した怪人「ゴキブリ男」回でも「老化細菌」というものをばら撒く作戦を企んでいた。

次回は一体どんな細菌で人類を恐怖に陥れるつもりなのだろうか?

感想・まとめ

狂気キャラクターを仕立て上げたいからといってノイローゼで苦しんでいるという人物に「狂一」はドストレートすぎるやろ!と思ってしまった今回の設定。

その名前通りの運命を辿ってしまったため事件解決はしたけど何となく後味の悪い最後となってしまいました。

もちろん他の人間が怪人となってしまうのも不幸だが、やはり知り合いが怪人になり、戻す手立てもないまま倒さなければならない状況は志郎にとってかなり辛い出来事であろう。

ショッカー、ゲルショッカー、デストロンが怪人を生み出す際には様々な適正条件があったりする。

仮面ライダーのように元となる人間が常人離れしたスペックであることや悪事を働くための凶暴性(受刑者や凶悪犯などをスカウト)だったり、その怪人の特性に合った人間(サボテン怪人だったらサボテンの有識者など)など組織の科学力が向上するほど必要条件は緩和されていった。

条件も含めて改造可能な人間も多種多様となり、手術に耐えうる人選を厳選しなくてもよくなったのは悪の組織にとってこれほどの成果はないだろう。

その結果、今回はノイローゼとなって弱り切った人間すら強力な怪人へ改造することに成功している。

もし改造人間手術の条件の中に「健康体であること」があったなら狂一が被害にあうことはなかっただろう。

もはやどんな人間、どんな状態でも怪人化させられる可能性があるほどデストロンの科学力が進歩してきたということだ。

それはつまり不幸の対象となる人類も増えたことを意味する…

許すまじデストロン!

今回判明したこと

・志郎は水上スキーが上手い

・デストロンの怪人は改造前の自我が残っていることがある?

・デストロンはどんな改造人間の頭脳でも痺れさせることのできる装置「デルタ光線」を持っている

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