ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。
あらすじ
前回、ムカデタイガーと相打ちになった仮面ライダー。
仮面ライダーを撃破した今を好機としたゲルショッカーは着々と戦力強化を推し進めていた。
2人の囚人を実験体として新怪人「ハエトリバチ」の性能テストが行なわれていた。
そこへ黄色いマフラーの仮面ライダーが現れ、ハエトリバチと一戦交える。
にせ仮面ライダーが寝返ったのかと思いきやこれもテストの一環であり、テスト終了後は両者ガッチリと握手を交わす。
ゲルショッカー首領は次なる標的として「アンチショッカー同盟」を指名。
そのアンチショッカー同盟が今まさにゲルショッカーのコンピュータから首領の正体がわかるデータを盗み出していた。
それを危機とした首領はデータの消去を命令。直ちにショッカーライダーが出動する…
あれから1週間ライダー少年隊は生死不明の仮面ライダーの捜索を続けていた。
悲哀のライダー少年隊
ライダー少年隊結成後、80話「ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!!」以来仮面ライダーは2度目の生死不明状態。
前回同様仮面ライダーの正体を本郷猛と知る藤兵衛は他の隊員よりもショックが大きい。
残されたサイクロン号を整備し時折その車体を撫でるなど猛への想いがにじみ出ている。
見かねたヨッコとチョコも整備を手伝っている。普段は軽口を叩いている2人もやはり藤兵衛が元気がないと悲しいようだ。優しい…
ユリからの報告などにも敏感になっており「どうした?ライダーからの連絡か?」とか「早く言いなさい!」など少しでも生存確認ができるような情報に飢えているようだ。
まあ正体を知っているし付き合いが長いだけに辛いよね…
ライダー少年隊員は本郷猛ではなく、仮面ライダーだけがいなくなったと思っているわけだし滝隊長と隊員の温度差もありそうだ。
旧ショッカー時代から存在したレジスタンス「アンチショッカー同盟」
仮面ライダーからの連絡はないが「アンチショッカー同盟」なる組織から接触の依頼がくる。
藤兵衛は次の日午前10時に指定された「武山埠頭」で使者を待っていると車とともに黒いライダースーツを着た女性が現れる。
今は仮面ライダーに繋がる情報なら少しでもほしいと思う一方でこの女性がゲルショッカーの手先ではないかと疑う気持ちもある。
女性と接触した藤兵衛はゲルショッカーではない証拠を提示するよう求めると女性はブーツからナイフを取り出し藤兵衛に向かって投げる。
やはり敵かと警戒レベルを上げる藤兵衛だが、その女性が放ったナイフは藤兵衛の後ろで壁と同化していた戦闘員に向けてのものだった。
アンチショッカー同盟は冒頭でも首領が警戒していた通り、常に監視対象となっているようだ。
その行動に藤兵衛も心を開きアンチショッカー同盟に同行しアジトへ向かう。
アジトに着くとアンチショッカー同盟のリーダー「小暮精一郎」が藤兵衛を迎える。
アンチショッカー同盟は旧ショッカー時代から存在しており、旧ショッカー及びゲルショッカーの被害者で構成された組織で世界中に点在している。
小暮は1人息子を亡くしており、藤兵衛に接触した女性、おそらく偽名であろう「石神千恵」は母を亡くしている。
ライダー少年隊以外、それも世界的なアンチショッカー組織があっただなんて…
そんな世界的組織が味方となれば百人力だ。
だが同盟になくてライダー少年隊が持っている圧倒的アドバンテージがある。
それが仮面ライダーの存在だ。
同盟は首領の正体をゲルショッカーのコンピュータから盗み出すことに成功していた。
そのデータの受け取りに行きたいのだが、常に警戒されている同盟では動きを探られてしまうので別組織であるライダー少年隊の仮面ライダーに依頼したいというのだ。
ライダー少年隊及び仮面ライダーも常に警戒されてはいるけど…まあそこは置いといて世界的な組織なので日本の一団体よりかは警戒レベルが高いということだろう。
それに仮面ライダーは何かあった時でもデータを守る戦闘力がある。
そのことを加味してライダー少年隊に依頼をしたのだろう。
データの受け渡しは伊豆の下田にある「爪木崎燈台」で行い、その後同じく下田の「ホテルまさき 406号室」で「いしがみちえ」という名前で宿を取っているのでそこで同盟に受け渡すという算段だ。
上記で千恵が偽名と記述したのはこのためだ。おそらくみなゲルショッカーを警戒して偽名で活動しているのだと想像できる。
同盟はゲルショッカーのコンピュータに侵入できるほどのIT技術力、壁と同化した戦闘員を見抜く洞察力と戦闘力、そして危機管理と統率力とただのレジスタンスではなく、一流の組織であることがこの一連の出来事からわかる。
そんな組織に頼られたんだから力になりたいと思う藤兵衛だが肝心の仮面ライダーがいない…
さあどうする!?
帰ってきた仮面ライダー!!俺たちの…?
アンチショッカー同盟はデータの受け取りを仮面ライダーに依頼しているのだが困ったことにその仮面ライダーがいない。
同盟に正直に伝えても良かったのだが、その場合同盟の誰かが受け取りに行き被害にあうかもしれないことを危惧した藤兵衛はとりあえず依頼を引き受けてしまった。
とりあえず受け取りの合言葉を知らされているので代理で滝が指定の場所に行くことに。
そこへ本部の扉が開き仮面ライダーが現れる。生きていたのだ!
本部は一気に明るさを取り戻し希望で包まれる。
これで同盟の依頼をこなすことができると滝と共に爪木崎燈台へ向かう。
爪木崎燈台で滝はシスターの姿をした同盟構成員に合言葉「467」、そして「148」と返答するシスターは滝にアタッシュケースを渡す。
ケースの中身を確認するとガラス管の中に無数の配線がされた今でいうUSBメモリ?みたいなものが入っていた。
早速、データの中身を確認しようとすると「よせ滝!私たちは届けるだけでいい」と制止する仮面ライダー。
確かに受け取りをお願いされただけなのに勝手に中身を確認するのは良くないと言われれば確かにそうだ。
正論だけど届けるまでに何があるかわからない。リスク分散のために滝が首領の正体を把握しておくのも悪くない選択だ。
だが考えている余地はない。どこから嗅ぎつけたのかゲルショッカー戦闘員がデータを狙い襲い掛かってくる。
戦闘員を蹴散らしたあと仮面ライダーはアタッシュケース開けて信じられない行動にでる。
「これさえ処理すれば、ゲルショッカーの首領の正体は永久に謎となるんだ!」と言い放ちデータを海に投げ捨てようとする。
そう…奴はゲルショッカーが生み出したにせ仮面ライダー…「ショッカーライダー」だったのだ!
その時私は思った…そうか…我々は仮面ライダーに帰ってきてほしいのではない。
本郷猛に帰ってきてほしかったのだ!
ゲルショッカー最高機密事項「首領の正体」を奪取せよ!
一方、ホテルで待つ千恵はデータがなかなか届かず焦りを感じていた。
フロントで待っていると植物から声が聞こえる。
その正体は怪人「ハエトリバチ」。
ハエトリバチは仮面ライダーがこないこと、そしてこの件の情報を流したのは仮面ライダーであると発言する。
そんなはずはないと思いながらも事実仮面ライダーは現れない。
港に逃げ惑う千恵だがハエトリバチに捕まってしまう。
そこへ現れたのが本郷猛!我らが仮面ライダーだ!
あの状況からなぜ仮面ライダーだけ生還できたのか、この1週間何をしていたのか、そしてこの伊豆での出来事をどう嗅ぎつけたのかそれとも偶然か。
とにかく本郷猛が生きて帰ってきた!
猛は仮面ライダーに変身して戦闘員を蹴散らす。
ハエトリバチが言っていたことはまるっきり嘘。仮面ライダーは来てくれたんだと思い千恵はデータの所在を確認する。
だが受け取りの依頼を知らない猛は当然そのようなものは持っていない。
そのため千恵は仮面ライダーがやはり裏切り者であると警戒を強める。
だがIQ600の猛はすぐに状況を把握。ゲルショッカーが自分に似た何者かを差し向け仮面ライダーのふりをしてデータを奪おうとしていると。
そしてその仮面ライダーとはおそらくハエトリバチが言っていたショッカーライダーであること。
猛はデータを奪い返し身の潔白を晴らすため受け取り場所に急ぐ。
この感じ久しぶりだな…1話「怪奇蜘蛛男」でルリ子に疑われた時以来だ。違う!と必死に弁解する猛は久しぶりに見た。
今までは滝のFBI権限で警察の誤解を解き釈放される(一文字隼人だが)などある程度の便宜で誤解は回避してきたが、まさか自分と同じ型の仮面ライダーが登場されては弁解も難しいだろう。
そしてこちらの心配は今まさに現実になろうとしていた。
ショッカーライダーの元に藤兵衛と滝が駆けつけデータのことで揉めている。
本性を現したショッカーライダーは滝と藤兵衛を気絶させデータを処理するために海に投げ捨てる!
だが間一髪で駆けつけた仮面ライダーがジャンピングキャッチ!
ここから激しいデータの奪い合いが始まる…
仮面ライダーVSショッカーライダーWITH…
仮面ライダーVSショッカーライダー!同スペック同士の頂上決戦!
同スペックのため能力を最大限に活かす技術、機転が試される。
これに関しては猛が一日の長がある。
だが一見同スペックのように思えるショッカーライダーだが実はブーツに仕込み武器があり、それで不意を突こうとする。だがその程度では仮面ライダーを圧倒することはできない。
そこでハエトリバチの参戦だ。
序盤にショッカーライダーとハエトリバチは合同訓練を行っていたのでコンビネーションは抜群だ。
これで1対2と仮面ライダーが不利な状況に…
今回はロケーションも良く、東映の「荒磯に波」いわゆる東映のオープニング映像であるざっぱーんで出てくるような岩場での激闘を繰り広げられている。
ちなみに現在(2024年)の東映のざっぱーんは実写ではなくアニメーションなので自分的には残念…ちょっと他社に影響されてカッコつけてるなと…
善戦を繰り広げるもやはり分が悪く仮面ライダーは追い込まれる。
それを見下げるショッカーライダーとハエトリバチ。
このまま仮面ライダーはやられてしまうのか!次回に続く!
ストーリーの転換点と考察
仮面ライダー検定5級ぐらいを間違える隊員たち
本部に戻ってきた仮面ライダーに対して生存の喜びのあまりみな盲目となっているためショッカーライダーを見抜くことができなかった。
よくよく見たらいつもの仮面ライダーと明らかに違う。
赤いマフラーは黄色いものに。手袋、ブーツも銀色から黄色いものに。複眼の周りも黒い。
これだけ全体的に黄色くなっていたら誰か気づいてほしかった…特に伊豆に一緒に受け取りにいった滝は普段一緒に戦闘してるんだから違和感を持ってほしかったな…
本部には戦闘員の特徴が描かれたポスターが貼ってあるけど、今度からはショッカーライダー対策に本物の仮面ライダーの特徴も隊員間で共有したほうが良いかも。
あとライダー少年隊入団試験の問題にしても良いかも。どれが本物の仮面ライダーですか?みたな!
ちなみにショッカーライダーの乗るサイクロン号は新サイクロン号の前方と後方に黄色い線が追加されたものになっている。
首領のデータの消滅方法
首領のデータを奪うことに成功したショッカーライダー。
ライダーパワーで真っ二つにへし折るかパンチ、チョップで砕くか。そんな処分方法を予想していたらまさかの海に投げ捨て!
う~ん難しい問題ですね…データを物理的に破壊しても復元されるかもしれない。なら海に投げ捨てれば大海に消える可能性の方が高いのもわかる。
問題はこの両方を行った方が確実だったかな?ということ。
海に投げ捨てはボトルメールとして誰かに拾われる可能性があるし…確率はかなり低いけど…
まあまさか仮面ライダーが生きていると思わなかったから海に投げ捨てて正解といえば正解だが、そのちょっとした隙をものにしてデータを奪取するのだから仮面ライダー本郷猛はヒーローなのでしょう。
今回の特撮表現の面白さ
ライダー同士の浜辺の併走
浜辺で仮面ライダーとショッカーライダーは同時に走り出す。
走りだし方も一緒でまるで鏡の横を走っているようだ。
その姿は仮面ライダーとショッカーライダーが同スペックであること、そしてまるで自分自身と戦っているのかと錯覚させるようなシーンとなっています。
このシーンの併走がなんかカッコイイ。浜辺ってところもなんか良くて、変に背景やものに邪魔されないぐらい開けているので2人同時に撮影できるため凄く映える。
対ショッカーライダーとのバイクアクション
仮面ライダーとショッカーライダーがバイクアクションを繰り広げるシーンがある。
バイクですれ違いざまに殴る蹴るなどのアクションはないが、両者バイクでジャンプしてクロスに交差するアクションは打撃はなくとも今まさに両者激闘を繰り広げていることを感じさせるカッコイイシーンだ。
ちなみに一通りバイクアクションをこなした後に岩場に到着して両者バイクを降車する。
仮面ライダーはちゃんとバイクスタンドでバイクを止めているのに対してショッカーライダーはバイクスタンドを立てず?それとも上手く立てられず?にバイクを地面に横たわらせ、その勢いで地面に転がる。
このシーンはショッカーライダーださっ!と一瞬思いましたが、こうも考えました。
バイクを愛する仮面ライダー本郷猛とは違い、ショッカーライダーはバイクに愛着がないため雑に扱わせたのかもしれない。
こうすることで本物の仮面ライダーとの対比を表現したかったのかもしれない。
本郷猛にとってバイクは友達、相棒。ショッカーライダーにとってはただの道具ということだ。
仕込みナイフ?銛?
ショッカーライダーは仮面ライダーと同スペックなのだが、違う部分がある。
それがブーツに仕込み武器があることだ。
蹴りで刺突してきたのでナイフかと思いましたが、ブーツから取り出して銛のように使用することもできる。
特撮満足度(★で5段階評価)
特撮満足度
アクション:★★★★★
高所:★★★☆☆
火力:★☆☆☆☆
水場:★★★★★
仕掛け:★★★☆☆
第92話の名言・迷言・珍言・失言
ハエトリバチ「女のくせにゲルショッカーを敵に回す愚か者めが!」
言ってしまった…
いや…言いたいことはわかるよ…こういった肉弾戦、男の戦いに力が弱い女性が介入したことは愚かだと言いたいんだろう。
でもこの時代(1970年代)でもウーマンリブが叫ばれた時代でそれを言ったらハエトリバチさん…あんた死ぬよ…
石神千恵「仮面ライダーが2人いるなんて…」
揚げ足を取るわけではないが、アンチショッカー同盟は仮面ライダー2号一文字隼人の存在は知らないのだろうか?
仮面ライダーは作中に2人いる。何ら不思議ではない。そうは言ってもショッカーライダーのことを指しているのでこれは私の揚げ足取りと重箱の隅をつつく発言だ。
だが厄介なマニアなら「え…仮面ライダーは2人いるよ」とか純粋に答えそうなので(笑)
「にせの仮面ライダーがいるなんて…」のほうが誤解がなかったかな?
ショッカーライダー「私も首領の正体を1日でも早く知りたいと思って…」
ショッカーライダーが奪い取ったデータを海に投げ捨てる時に滝と藤兵衛が駆けつけたため言い訳として言ったセリフ。
先ほどは「よせ滝!私たちは届けるだけでいい」と言っていたため滝も「さっきは俺によせといっておいて…」と不貞腐れる。
さすがに苦し紛れの言い訳だったので藤兵衛が「とにかくそれをアンチショッカー同盟の人たちに渡してからだ」と提案してもイヤイヤ期に入り、その結果正体がばれてしまう。
仮面ライダー(本郷猛)「せっかくだが…仮面ライダーの名が穢れることはない!」
ハエトリバチが「正義の味方仮面ライダーは我々が消す!そしてショッカーライダーがとって変わる!仮面ライダーは汚い名前で呪われるのだ!」に対しての返し文句だ。
改造人間であることに劣等感を持っていた本郷猛だが仮面ライダーの活動を続けていく内に改造人間ではなく仮面ライダーということには誇りを持ち始めている。
そのため仮面ライダーの名を汚すようなまねはさせまいと必死だ。
本来、仮面ライダーはいわゆる汚れた活動をさせるために生み出されたが、それは今目の前にいるショッカーライダーのような存在のことであって仮面ライダーのことではない!
ショッカーライダーなんかに仮面ライダーの名を恥の上塗りにされてたまるか!
そして仮面ライダー名は猛だけのものではなく、一文字隼人のものでもある。
つまりこの名を守ることは一文字の尊厳、誇りも守ることになるのでこのセリフからは絶対に負けられないという強い想いが感じられる。
ロケ地(執筆者の調べ)
・「爪木崎燈台」
・「ホテルまさき(現:下田温泉 なぎさホテル)」
次回予告より(第93話「8人の仮面ライダー」)
次回のゲルショッカーからの刺客は引き続き怪人「ハエトリバチ」と黄色いマフラーの「ショッカーライダー」。
そして新たにショッカーライダーを5体追加したショッカーライダー軍団。
さらに仮面ライダー2号である一文字隼人も緊急帰国!
総勢8人もの仮面ライダーが繰り広げる大死闘!
2対6の圧倒的に不利な状況で本物の仮面ライダーはその尊厳を守ることができるのか!
そして仮面ライダー最大の謎である首領の正体とは!
さらにさらに新怪人「エイドクガー」という「エイ」と「毒蛾」の特性を持った怪人が登場する。
エイも毒蛾もひらひらしていて、毒がある。
ハエトリバチの消化液とエイドクガーの毒、そして6人のショッカーライダーの物理戦闘力…
これ勝てるの?今までの傾向的にお手上げなんだけど…
感想・まとめ
今までありそうでなかった「にせ仮面ライダー」の登場。
私が考えるに、にせライダーことショッカーライダーはおそらく妥協の産物だ。
今までも仮面ライダーよりパワーも強く、速くてトリッキーな怪人は数々登場した。
その度に仮面ライダーは知恵と工夫で格上に勝利してきた。
そのためわざわざ同スペックの敵を生み出すことは戦闘力においてはそれほど有利でもない。
むしろ仮面ライダーとしてのキャリアが違う猛にとっては今までの怪人より戦いやすいまである。
特に状態異常攻撃を警戒しなくても良いし格闘技のみで飛び道具もない(仕込み武器はあったが)。
むしろこんな不利な状況で良く戦ってきたよと相手を写し鏡にしみじみと思っているかもしれない。
では偽物を生み出す理由は何か?
それは仮面ライダーが正義の味方で世間からの信頼が抜群だということだ。
そのライダーがちょっとでも悪いことをしてみろ…途端に世間から総スカンくらうに決まっている。
それほど信頼を失うのは一瞬なのだ。
現実でもそうだ。いくら良い人でも逮捕されたら信用を失う。そしてそれが冤罪だとしても釈放された時に元の信用まで戻ってくることない。疑われる本人にも何か問題があるのではと少なからず腫れ物を見る目になる人も多い。
それは二度と立ち上がれないほど精神が落ち込むのに十分な仕打ちだ。
ショッカーライダーの活動機会が増えれば、いくら仮面ライダーが生きて善を積もうと、それと同じぐらい悪行を積まれたら段々と世間の目は疑心暗鬼にかられる。
仮面ライダーは善なのか悪なのか?
これは国家権力にも通ずるとかがあり、こいつらは良いことをして見せている裏で悪いことをしているのか?それともトップが悪いだけで地位が低い人は体制に憤りを感じている人もいるのか。
少なくとも完全に正義の味方なんて見れない。むしろ善な行いが嘘に見えて悪の行いが本音に思えてくる。
それと同じようなことをゲルショッカーは仮面ライダーに仕掛けているように思う。
これほどの精神的負傷は再生力の高い改造人間でも修復には本当の意味で人間力を試される。
それは何としてでも止めたいところ。
回またぎで繰り広げられるある意味真のライダー殺しとも言える恐ろしい作戦の行く末はいかに!
今回判明したこと
・にせ仮面ライダーの呼称は「ショッカーライダー」
・ゲルショッカーはコンピュータの信号を変化することで喋らせることができる
・ショッカーライダーは本郷猛に声色を似せることができる
・ライダー少年隊の自転車前方にはサイクロン号のライト付近をイメージしたカバーが付いている(前回自転車使用時(89話)ではまだなかったので今回が初)
・ショッカー及びゲルショッカーの被害者で構成された「アンチショッカー同盟」という組織があることが判明。構成員は世界中に存在している
・アンチショッカー同盟の隊員は黒い服装で素顔を隠すためにベネチアンマスクをしている