【仮面ライダー】2話「恐怖蝙蝠男」感想・考察(後半ネタバレ有)

第2話「恐怖蝙蝠男」
ストーリーのネタバレがあります。

特に後半のストーリーはネタバレ防止のためタブで隠しています。

本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

第2話「恐怖蝙蝠男」ストーリー

前半ストーリー

深夜、仕事を終え車から降車し帰路につく1人の女性にスポットライトが当たる。

女性の名は「山野美穂」。職業はモデル。

明日は仕事が早いことをもう1人の女性(マネージャーかな?)から伝えられる。

帰路につく美穂の周囲に不気味な笑い声がこだまする。

何者か問いかけても返事はない。気のせいだろうか?

すると今度は頭の中に突然声が流れてくる。

美穂はショッカーの一員に選ばれたというものだ。

美穂は恐怖で自分の住むマンションに急ぐ。

自室に駆け込む美穂。

空耳であることを自分に言い聞かせる。

だが違和感は続く。

閉めたはずの窓が開いていたり、奇妙な影を目撃する。

疲れているのだろう。今日の自分はどうかしている。

だが違和感は現実の恐怖となって現れる。

ショッカーの改造人間「蝙蝠男(こうもりおとこ)」が天井からぶら下がっている。

蝙蝠男は美穂に何かをやらせたいようだ。

美穂はそのまま襲われ、蝙蝠男に首筋を嚙まれてしまう。

コウモリは現実世界でも体内に人間に免疫のないウィルスを宿しており嚙まれるともの凄く危険だ。

いったい美穂はどうなってしまうのか!

社会に忍び寄る悪

場面は変わり、「全日本選手権選抜レース東京地区予選」会場。

出場選手の先頭に本郷猛もおり、快調な走りをみせている。

ここで美穂じゃないけど空耳アワー。

第1話のブログで猛の通う大学を「城北大学」と書いたのだが第2話では「城南大学」と紹介されている。

あれ間違えたかな?と思い1話を見直したのですがやはり「城北大学」でした。

公式設定を調べるとどうも2話から「城南大学」に変わったそうです。

ミスではなかった…でもなんで変更になったんだろう?

これは宿題ですね。今度調べておきます。

ちなみに本郷猛は城南大学の「生化学研究所」所属と判明しました。

応援席では猛の師匠である立花藤兵衛もストップウォッチを片手に声援を送る。

猛は悠々1位でゴールイン。

ラップタイムは映像ではわかりませんが藤兵衛が興奮し、猛がヨーロッパレース狙えると大きく出るということは相当良いタイムがでたのでしょう。

猛と藤兵衛の目標は「ヨーロッパレース」。

ヨーロッパはレースの本場と言われているそうで、世界三大バイクレースと言われる「ジロ・デ・イタリア(イタリア)」、「ツール・ド・フランス(フランス)」、「ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン)」が全てヨーロッパなのでやはり世界トップクラスのレースを目指しているのだと思います。

そこへ予選1位の猛に花束を贈呈しにくる女性。

あれ?この女性どこかで?

そうだ!山野美穂だ!明日朝早い仕事とはこれだったのか。

レースクイーンというやつかな。

でも昨日、蝙蝠男は美穂に何かやらせる気でいた。

何かあるぞ…

花束を渡した後、美穂からご褒美のキス。

藤兵衛も思わず「ひゅ~」と何とも昭和らしい反応。

でもこの角度もしかして…

とバイクのミラーには猛の首筋を嚙みつくために牙を向いた美穂の姿が反射する。

危険を察知し猛は間一髪振りほどく。

暴走する美穂を藤兵衛と猛が止めようとするも必死の抵抗。

いくら猛が変身していないとはいえ、女性でここまで力が強いとは。

これもショッカーの恐ろしい実験の賜物なのか。

ここで猛の裏拳ビンタが命中!

反撃してくるかと思いきや、そのまま倒れて絶命してしまう。

猛は一般人を殺してしまったのか!?

美穂の顔には死相と言うべきかショッカー戦闘員のような奇妙な模様が浮かび上がる。

このシーンは偶然か狙ってなのか…ちょっと恐ろしいシーンです

美穂の倒れた横に猛に渡した花束があるカットになっているのが少しゾッとした。

猛への勝利の花束が一転、美穂の死を弔うように添えられているように見えるからだ。

猛は美穂が不思議な死に方をしたと言っているので死因は裏拳ビンタではないようだ。

猛のような強靭な肉体でなければ改造手術後の副作用のようなものに耐えられないからだろうか。

事件の真相を探るため猛は美穂の住んでいたマンションへと向かう。

マンションまるごと○○

このマンションでは美穂以外にもショッカーの被害が広がりつつあるようだ。

マンションの一室で夫婦二人。

妻の顔に謎の痣がではじめて苦しんでいるようだ。

夫が病院に行こうと促すが妻は自分から夫を遠ざけようとしている。

おそらく夫が仕事に行っている間に妻が蝙蝠男に襲われてしまったのだろう。

美穂のように自我が保てなくなり妻は夫に襲い掛かる。

どうやら蜘蛛男の噛みつきでウィルスが伝染するようで、ウィルスに感染したものも別のものに嚙みついてウィルスを伝染させるようだ。

騒ぎを聞きつけた猛が部屋に飛び込み夫を逃がす。

しかし、外で夫は蝙蝠男の襲撃を受けてしまう。

急いで後を追う猛。

そして一斉に同じ階の住人が扉を開き覗き見ている。

その顔は痣ができており、少なくともこの階の住人は全員ウィルスに感染してしまったようだ。

夫の後を追い別の部屋に駆け込むとそこはもぬけの殻。

辺りを見回す猛の背後から蝙蝠男が襲い掛かる。

辛うじて払いのける猛に蝙蝠男は衝撃の事実を告げる。

ようこそショッカーの人体実験場へ

このマンション全てがショッカーの人体実験場となってしまっていたのだ。

実験対象はマンションの住人。

ショッカーが新たに開発したウィルスが人間にどれほどの効果があるかデータを取っているようだ。

美穂の暴走の理由はショッカーの新ウィルスによって引き起こされたものだった。

蝙蝠男は「実験の成果を身をもって知るがいい」逃走する。

追いかける猛の目の前にウィルスに感染してしまった住人が立ちはだかる。

猛は住人と戦えば己のパワーでまた美穂のように一般人に犠牲者が出てしまうことを恐れ窓から外に飛び出す。

その際の落下による風を受け仮面ライダーに変身する。

いいですね!アクションと絡めて変身をする演出!

色んな作品でも使われていますが、ビルから飛び降りて着地する前に変身をすませ変身した姿のパワーで無傷で着地する。

ベタだけど最高にカッコイイ!!

外に逃げた蝙蝠男と激突。

やはり特殊能力以外の格闘戦闘になると仮面ライダーが圧倒的に強い。

蝙蝠男を直ぐに追い込み逆さで高所から一緒に落下。

その瞬間ショッカー基地では蝙蝠男の生体反応は消えたかに思われた。

しかし、どうやら秘密保持のため一時的に自己催眠で休眠状態となっていたため生体反応が消えたようだ。

いわゆる「死んだふり」だ。

それに合わせて感染者も休眠状態となり尋問もできない状態となる。

うまくできてんな。

探偵ルリ子

そして次の日…藤兵衛はルリ子にしらばっくれていた。

ルリ子は本郷猛と緑川博士の居場所に向かわせた立花藤兵衛も疑っているのだ。

藤兵衛もここで自分も含め猛は無実だと釈明すれば良いのに伝言を頼まれただけと知らぬ存ぜぬ。

そこへ電話が鳴る。

おそらく猛だろうとルリ子が先に出ようとしたので、それを察して藤兵衛が慌てて電話に出る。

藤兵衛は電話の主が猛であるためかルリ子に悟られないよう「番号違いですよ」といい電話を切る。

ルリ子は納得いかなそうに「マスターを信じますわ」と信じてない顔で部屋を後にした。

ルリ子が退出した後藤兵衛は直ぐに電話をかけ直す。

午後はどこにいるかを訪ねている。

猛は城南大学にいるようだ。

ルリ子は藤兵衛が電話をかけ直すと踏んでか聞き耳を立てていた。

女の勘は恐ろしい!

頭脳を持った新種のウィルス

電話の通り猛は自身が所属する城南大学の生化学研究所にいた。

ここで猛はウィルスの感染者から採取した血液を助手の「岸森」と調べていた。

顕微鏡で観察した結果、「感染者の血液中のウィルスには頭脳がある」ことが分かった。

頭脳を持ったウィルスは刺激に反応するようで、このウィルスが人間の脳細胞で、ある一定の音波を受けるとその通りに動く。

つまりウィルスによって支配されてしまうということだ。

音波はおそらく蝙蝠男はコウモリのため超音波を発する。

その超音波で人間を操っていたのだろう。

猛はなんとか血清をつくれないかと岸森に提案するが未知のウィルスのため現状では不可能だということ。

現状いつ感染者が死んでしまうかわからない状況での血清作成は最善策ではないようだ。

さあどうする本郷猛!

後半ストーリー(※ネタバレ有り

 

後半ネタバレがありますのでご注意ください

藤兵衛の電話を聞いていたルリ子は友人のひろみを連れて城南大学に張り込む。

父殺しの証拠を掴むためだ。

ひろみは警察に相談を提案します。

ルリ子は殺人現場は見たけど緑川博士の死体は蜘蛛男の針で溶解してしまったため証拠がありません。

警察に話しを聞いてもらうためになんとかして証拠を掴みたい。

そこで城南大学から出てくる本郷猛を尾行することにします。

女性二人で殺人犯かもしれない男性の尾行なんて無茶しやがる!

猛の行き先はルリ子とひろみのバイト先である藤兵衛のBAR。

やはり藤兵衛が怪しいのか…

そう思ったルリ子たちは現場を抑えようと急いで店内に入りマスターの部屋へ急ぐ。

しかし、そこには藤兵衛しかいない。

藤兵衛は青年が怪しい人物に追われているからと窓から逃がしたようだ。

その青年がルリ子の父殺しの犯人と告げると逃がさなきゃよかったとどこか危機感なくすっとぼける。

ルリ子はすっとぼけんなという目で藤兵衛を睨み、それに藤兵衛は動揺している。

マスターはすっとぼけんのが下手なのか、ルリ子の目力が凄いから怯えているのか。

どちらにせよ藤兵衛が本郷猛の隠れ家を知っていると踏んだルリ子は今後は藤兵衛を尾行する。

藤兵衛が入っていったのはあのショッカーの人体実験場となったマンションだ。

マンションの一室(猛が最初に入った夫婦の部屋?)では休眠状態の蝙蝠男とウィルスの感染者が縄で縛られ一ヶ所に集められている。

猛たちは感染者たちが休眠している間になんとか対策を打とうと城南大学の研究所に運び込む準備をしていた。

猛は「ショッカーの被害者は俺を最後にしたいんだ」、「ルリ子さんに疑われているのは悲しいがそれもいつか…」とショッカーの被害者であり、ルリ子にとっては加害者として見られている現状に悲しみを抱きつつ、これ以上被害者を増やさないために戦う決意をする猛。

マスターの介抱より証拠が先!

車を表に回そうと外に出る猛。その間に見張り役を行う藤兵衛。

ルリ子は部屋に猛1人と認識し、部屋に侵入。

なんと玄関に置いているガラス花瓶を手に男の背後に近づく。

おいおい証拠を掴む前に殺しちまうのか?

それとも気絶させて尋問する気か?

どうやら気絶させる気だったようで男の背後から肩めがけて花瓶を振り下ろす。

男は気絶するが前述した通り部屋で見張りをしていたのは藤兵衛。

ルリ子はマスターを殴打してしまった。

猛は外、藤兵衛は気絶。

危険は去ったと本能が感知したようで蝙蝠男がゆっくり目を覚ます。

ルリ子はマスターを殴打したことに驚きはするものの直ぐに部屋の異様な様子に気付く。

顔色が悪い人々が縄で縛られている…これを全部本郷猛が?と。

蝙蝠男とも知らずに目覚めた男に本郷猛の仕業かと問いかけるルリ子。

蝙蝠男はルリ子の素性を聞くとこれは使えると思ったのか「自分は味方で本郷猛の緑川博士殺しの証拠も持っている」と嘘で誘惑する。

まんまと騙されたルリ子は蝙蝠男の拘束を解いてしまう。

猛が部屋に戻った時、既にルリ子は蝙蝠男にウィルスで感染させられていた。

ここでショッカーは猛、藤兵衛、ルリ子に緑川博士の死の真相をペラペラ語りはじめる。

奇しくもショッカーがルリ子の誤解を解き、猛とのわだかまりを解いてくれる。

冥土の土産というやつだろうか。

ルリ子を人質に取られてしまった。

下手に動けば今度はルリ子の命も危ない。

するとショッカーは猛に交換条件を持ち掛ける。

猛がショッカーの条件を飲めばルリ子に感染から救う血清を打つと。

ここでウィルスの血清の存在が判明する。

牙はウィルス、爪は血清だったんだ

猛が条件は飲むが証拠を見せろと言うと蝙蝠男は眠る男性に自分の羽にある「目覚めの棘」を刺せと命令する。

目覚めの棘を刺した男性の顔からは痣が消え、そして自意識を取り戻した。

蝙蝠男本体に血清があることが分かった猛と藤兵衛は「これや!」と言わんばかりに蝙蝠男と戦闘開始する。

蝙蝠男を倒せばそのまま血清を打って被害者を助けられる。

猛は最初から交換条件など信用していなかったようで、言葉巧みにウィルスの被害者を助ける方法を聞き出したのだ。

外に逃げる蝙蝠男を追いかけ窓からダイブからの変身!

外は昼だったのになんか暗くなっている。

蝙蝠男演出かな?

仮面ライダーに蝙蝠男とその部下(部下も蝙蝠っぽい)が襲い掛かる。

しかし、戦闘力では圧倒的な仮面ライダーに蝙蝠男の部下は為す術もなくバッタバッタと倒される。

今回、画面が暗いためか倒される表現がわかるように倒すと壁に敵の血がビャーとなるのがちょっとグロかった。

やはり昭和ライダーは子供が見るには少し刺激が強いですね。

最後、蝙蝠男は新技「ライダー投げ」で落下し絶命する。

猛は倒した蝙蝠男の腕を切り落とし部屋に戻ってくる。

ルリ子に目覚めの棘を刺すというより引っ搔くと前述した男性と同様に回復する。

それを確認すると他の感染者にも血清を刺し、全員回復を遂げる。

一見落着!

猛はなんとなくルリ子といるのは気まずいのかその場をそそくさと立ち去ろうとする。

藤兵衛はそんな猛を見て疑いは晴れたので逃げることはないと声をかける。

そうだよ!逃げなくても大丈夫!

しかし、猛はルリ子の誤解は解けたけど自分の身体は改造人間のままであることがまだ心のしこりとなっているようだ。

心のどこかで緑川博士がしたことへの許せない気持ちがあるのかもしれない

ルリ子に罪はなくとも緑川博士の娘であることで、どう接してよいのか猛にもまだわからないのだろう。

もしくはルリ子の父親が猛を改造人間にした事実を伝えたらショックを受け、罪の意識を持ってしまうことを避けるための優しさか。

身体が元に戻らない。その悲しみを胸に本郷猛は爆走する。

 

ストーリーの転換点と考察

ルリ子の誤解が解ける

誤解が晴れルリ子は何を思う

まさかまさかのショッカーがルリ子の誤解を解いてくれるとは!

ルリ子の誤解は解けたが、ルリ子はまだ本郷猛が改造人間ということを知らない。

もし猛は普通の人間ではない。その原因が自分の父親だと知ったらそれでも普通に接することができるのか。

今後の2人の関係に注目しよう。

今回の特撮表現の面白さ

暗闇での赤の有効活用

ちょっとグロい表現だが暗闇での戦闘が多い回だったので敵を倒したのかよく分かりにくい。

そこで攻撃後に目立つ赤い塗料でビャーと壁に塗りたくることで撃破したことを表現している。

ちょっとグロいが暗い場面では大変効果的。

仮面ライダーの目が赤く光る表現やマフラーの赤も暗闇でも良く映える。

次回予告より(第3話「怪人さそり男」)

次のショッカーからの刺客は「怪人さそり男」。

次回はさそりということで、これも蝙蝠男同様ウィルスや毒を使って人間を苦しめるつもりらしい。

さそりは装甲も堅そうだから戦闘でも今までの怪人のようにはダメージを与えられないかも!?

そして気になるのは、さそり男は意外な人物が改造されているようだ。

その人物とは一体誰なのだろうか?

まとめ

今回判明したこと

・本郷猛と立花藤兵衛の目標は「ヨーロッパレース」に出場すること

・作中ではじめてショッカー関係者以外の一般人に犠牲者が出る(山野美穂の死)

・「城北大学」は2話目以降「城南大学」になる

・本郷猛は「城南大学生化学研究所」所属

・ショッカーの改造人間はショッカー軍団のレーダーで生体反応がわかる

・興奮すると立花藤兵衛は本郷猛を「たけし」と呼ぶが普段は「ほんごう」呼び

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