【仮面ライダーV3】30話「ドクトル・ゲー! 悪魔の正体は?」感想・考察〈悪魔の正体が天使の場合ある?〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

前回、V3がデストロンから取り戻した暗号書類が今、インターポールの田所の手によって解読されようとしていた。

暗号書類に記されていたのは「デストロンの改造人間工場の位置」だ。

5号はすぐに他のデストロンハンター1号、2号、3号を集め改造人間工場の破壊工作に取りかかる。

デストロンハンターは各自「ガス弾」、「ガスマスク」、「時限装置」、「プラスチック爆弾」、「拳銃」を装備。

工場の破壊は彼らプロに任せて志郎はインターポールアジトで待機する。

デストロンハンターの4人は暗号書類に記された地点へ出動。

彼らは工場入口を爆破、アジトの戦闘員が慌てる中、ガス弾を投げ込み一気に無力化、アジトのコアとなる場所に時限爆弾をセットし退避。

実に手際のよい立ち回りでものの数分で工場を破壊することに成功する。

だが任務を終え安堵の表情で帰路につく彼らの前に怪しい霧が出現し彼らを包み込む。

霧の向こうからは怒りに震えたドクトル・Gが現れ彼らに襲いかかる…

明かされる暗号の謎、そして破壊と別れ…

暗号書類の解読に成功しデストロンの「改造人間工場」の存在を突き止めたインターポールデストロンハンターはすぐに残りのメンバー1号、2号、3号、5号の4人で工場の破壊工作を実行する。

特撮ユートピア

結局最後まで用途が明かされることがなかった「改造人間工場」とはどのような工場だったのだろうか?

幹部怪人などはその怪人専用の支部などで生まれるパターンがほとんどだ。

ということは幹部怪人を生み出す工場ではない。

名前から想像するに「怪人」ではなく「改造人間」と銘打っているので「構成員を生産する工場」だと思われる。

確かに怪人を大量生産するのは難しいだろうから工場で怪人が作られているとは考えにくい(逆に大量生産できるならとっくにライダーはやられているだろう)。

だとするなら毎回、虫のように無限とも言える沸き方をしてくる「戦闘員」が大量生産されているのではないだろうか?

戦闘員が大量に生産される工場を潰していけば戦力及び労働力は削れ、悪事をするまでに時間がかかることになる。

そうなれば人類側も総攻撃をかけたり、そのための準備がしやすくなる。

そう考えると今回の破壊工作成功は人類側にとってかなりデカい功績ではないだろうか?

彼らは非常に手際よく潜入、制圧、爆弾をセットし工場を破壊する。

その手際の良さにデストロンは破壊工作を止める間もなかった。

そのためドクトル・Gが現場に到着した時にはすでに工場は崩壊。

その腹いせにドクトル・Gはデストロンハンターを襲う。結果1号、2号、3号が次々と犠牲となる。

残る5号(佐久間ケン)にもドクトル・Gの斧が振り下ろされようとしたその時、V3が現れ救出。

ドクトル・Gは斧を振り回し、盾を駆使しV3のペースに持ち込ませないよう立ち回る。

実力は五分だが決定打に欠ける戦いはまるで進展はない。しびれを切らしたドクトル・Gは一度撤退する。

特撮ユートピア

前回から6号までいたデストロンハンターは5号以外全員デストロンに殺されてしまった…

悲しみに暮れる5号…だが私は彼に滝和也の面影を見る。

捜査官は実力も大事だが、なんやかんやで生き残る「運」も重要なんですよね…

FBI捜査官「滝和也」も周りの仲間が次々と犠牲になる中で最後まで生き残ったのは運の要素も多分にあった。

悪魔の儀式、悪魔のささやき、悪魔の作戦

前回からドクトル・Gにあきれ果て、無視を決め込んでいたデストロン首領。

だが首領はドクトル・Gの決死の覚悟を受け取り最後のチャンスを与える。

ドクトル・Gは14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」でも披露したパワーアップの儀式である「悪魔の戦士の生霊の儀式」を執り行い、自身に生霊の力をまとい戦場に繰り出す。

特撮ユートピア

「悪魔の戦士の生霊の儀式」の祭壇でドクトル・Gは呪文を唱え始める。

「ユヤトゥア…ミウチシアノンゴン…ドクトル・G~~~~~(全然聞き取れなかった)V3~~~~~(これも聞き取れず)」

なぜかドクトル・GとV3は古代の言語?ではなく、そのままなので聞き取れた。

この後にドクトル・Gが「我にやどりし悪魔の戦士の生霊よ…このドクトル・G、必ず仮面ラーイダーV3をこの祭壇に生贄として捧げるであろう」と祭壇に誓う場面があるのだが、ドクトル・GとV3の単語が登場するタイミングが上記の呪文と近いので、もしかしたらドクトル・Gは日本語訳して言い直してくれている!?

今回の儀式で使用された呪文は14話「ダブルライダー 秘密のかたみ」で披露されたものと少し違う。

・14話:「古代戦士の生霊よ!さまよえる悪魔の魂よ!集まり来りて我に力を」

・今回:「古代の戦士よ…永遠不滅の悪魔の戦士の生霊よ!ドクトル・Gにその偉大なる力を恵み与えよ!」

言い方は違うが両方ともに共通するのは「我に悪魔の戦士の力を与えよ」という呪文だ。

ただ効果は違うようで14話のものが強力なバフだとすると、今回はカニレーザーのような人間を捨てて怪人の力を宿すための儀式のようだ。

14話では呪文のみ、今回は「我が呪われし血を捧げん…」と自らをナイフで傷つけて血を捧げている。

それだけ今回は本気(マジ)ということだろう。

場面は変わりセントラルスポーツショップに子供用のグローブを希望する男性が来店する。

藤兵衛は接客を行っていると、ふとその男性がデストロンマークの指輪をはめていることに気がつく。

だが気づいた時にはもう遅く、指輪から噴射された煙を吸った藤兵衛はその男が誘導するまま、フラフラと店を出て行ってしまった。

その様子を監視カメラで見たシゲルと純子が追いかけようと本部の外へ出るとそこには戦闘員が待ち伏せており、2人は捕らえられてしまう。

その後3人がさらわれ、もぬけの殻となったセントラルスポーツショップに志郎と佐久間(5号)が戻ってくる。

だが志郎が藤兵衛を呼んでも返事がない。本部にも誰もいない。

すると本部へ無線通信が届く。送り主はドクトル・Gだ。

ドクトル・Gは3人を人質に今日の午後4時「三浦海岸八景村」にこいと志郎に指示する。

一方都内の公園ではライダー少年隊員が会長である藤兵衛の指示で集められていた。

藤兵衛が到着したため会長を囲う隊員たちは何か事件の知らせだと思っているようだ。

だが藤兵衛の目的はそうではなく、隊員たちに「特別なペンダント」を配るために召集をかけたようだ。

ペンダント?すでにライダー少年隊員にはペンダントが配布されている。

何か新しい機能でも追加されたのかな?と期待が高まる隊員に差し出したペンダントは濃い緑のペンダント。

そうだ…ちょうど前作、初代仮面ライダーの時に使用していた隊員のペンダントのようだ。

ペンダントを配り終えた藤兵衛は隊員たちにペンダントを開くと面白いものが出てくると促す。

隊員たちは言われるがままペンダントを開けると、なんとそこから煙が噴出。

煙を吸った隊員たちは次々と倒れ、デストロンの戦闘員に連れ去られていく。

どうやら藤兵衛は地域の隊員たちを人質とするための罠として利用されてしまったようだ。

ことを終えた藤兵衛にドクトル・Gが何やら呪文を呟くと藤兵衛は正気を取り戻す。

そして藤兵衛に罪の意識を植え付けた後、再度気絶させ人質として三浦海岸に連れて去るのだった…

特撮ユートピア

いや~エグイですね…

別に藤兵衛の催眠を解かなくてもいいのに、いやむしろ都合がよいのにあえて催眠を解くドクトル・G。

だがあえて催眠を解いて藤兵衛にこの騒動を明かすことで、望んでやったわけではないが自ら子供たちを危険に追い込んでしまったという罪の意識を藤兵衛に植え付けていたのだろう。

これにより藤兵衛がなんということだ!と葛藤するシーンはないが、この一連の流れをあえて挿入したことで視聴者にデストロンのエグイやり方が十分に伝わるシーンとなっている。

命の火が消えるまで闘え!悪魔の勇者!

午後4時、三浦海岸に次々と運ばれてくる隊員たちを見て、勝利を確信するドクトル・G。

だがそこへ高笑いと共に現れた風見志郎は次々と戦闘員を撃破し隊員を救出していく。

そして今度はドクトル・Gと相対しようとしたその時、ドクトル・Gが示す方向を見るとそこには柱に縛られた藤兵衛、純子、シゲルの姿があった。

すぐに救出に向かう志郎にドクトル・Gはくぎを刺す。

3人の足元には人喰いガニがいてドクトル・Gの指示1つで3人を食い殺す準備がされていた。

救出するためにはドクトル・Gを倒さねばならない。

志郎はドクトル・Gへ立ち向かうため変身しようポーズをとるがドクトル・Gは斧を振り下ろしそれを妨害。

ドクトル・Gが志郎との戦いに集中している隙を突いて佐久間が3人を救出。

これで志郎は戦いに集中できるが、状況はあまり好ましくない。

未変身の志郎とドクトル・Gでは圧倒的に戦闘力に差がある。

なんとかして変身しなくてはと距離を取り、変身ポーズをとるがまたもドクトル・Gの斧が志郎を襲い変身を妨害する。

後ずさりする志郎を海に追い詰めたドクトル・Gは海水に沈めようと執拗に斧で抑えつける。

そこからなんとか逃れようと志郎はもがく。

必死に変身しようと後退に後退を重ねた志郎はついに変身のチャンスを掴む。

V3に変身した志郎はまるで水を得た魚のように飛び回りドクトル・Gに応戦。

V3キックを叩き込む。

このままではやられてしまうとドクトル・Gは最後の手段として真の力を発揮する。

ドクトル・Gが生霊に祈り得た力は怪人の力。

カニ」と「レーザー」の特性を持った怪人「カニレーザー」これがドクトル・Gの真の姿だ。

特撮ユートピア

V3がドクトル・G(カニレーザー)が名乗る前に「ドクトル・Gの正体はカニレーザー?」と言い当てたことにツッコミたい気持ちは置いといて…

カニレーザー…だから人喰いガニを操っていたのか!と納得。

な~に小ガニ操って…サメとかもっと強力な海のギャングがいるだろうにと思っていたがそういうことでしたか!

ところでカニレーザーの顔ってカニというよりデストロンのサソリマークに寄せてません?同じ鋏角類だから?

怪人化したことでパワーアップしたカニレーザーはこれまでと打って変わってV3をパワーで押し返し有利を取らせない。

だがV3も負けじとカニレーザーから斧を奪い応戦。それを盾でガードするカニレーザーと一進一退の攻防が繰り広げられる。

そしてついにV3はカニレーザーの盾も奪うことに成功。

丸腰となったカニレーザーだが、ここで怪人の特性である「レーザー光線」攻撃でV3を狙い撃ち。

加えてカニレーザーは「周囲を暗闇にする能力」を持っているため、レーザーの発射位置、タイミングがまるでわからない。

だがV3は暗闇でも昼間のように見える「C(キャット)アイ」を持っているため、なんとかレーザーを回避する。

特撮ユートピア

レーザー光線だけではなく、周囲を暗くしてレーザー光線を放つという用意周到さを見せたカニレーザーだが、V3に全然レーザーが命中しない理由は最後までよくわからなかった…

もしかしたら周囲を暗くする能力がかえって自身の視界を奪っていたのではないだろうか?

レーザーを打つ時は部屋を明るくして離れて打ってね!

レーザーを連射するカニレーザーに苦戦するV3だが、レーザーの発射が終わる隙をついて新必殺技「V3きりもみ反転キック」を放つ。

攻撃を受けたカニレーザーはダメージにより怪人化が解除。

ドクトル・Gが姿を現す。あまりにも清々しいまでの敗北を喫したドクトル・GはV3に敗北を認める。

だがデストロンの繁栄に疑う余地はなくドクトル・Gは誇りを胸に散る。

最高幹部ドクトル・Gを倒した!だがそんな安堵も束の間、首領の声が周囲に響く。

ドクトル・G率いる部隊はあくまでデストロンの「第一次攻勢」。

これからデストロンの新しい組織による「第二次攻勢」が始まると首領は宣言する。

ドクトル・Gの祭壇はGの敗北をもってその命の火は消えた。

だがその裏で新たな組織、新たな怪人が産声を上げる…

ストーリーの転換点と考察

暗号書類の内容を知りながら改造人間工場へ向かうのが遅かったこと

前回、インターポール側に暗号書類を奪われてしまったデストロン。

暗号は解読されインターポールはデストロンの改造人間工場の位置を突き止める。

ドクトル・Gは現場に急行するが間に合わず工場は破壊されてしまう。

だが、実はいうほどドクトル・Gは急行していない。

なぜなら暗号書類の内容を知っているデストロンはカメラモスキートが撃破され暗号書類を奪われた時点で改造人間工場に向かっていればよかったからだ。

しかしドクトル・Gは田所が暗号を解読している現場を監視カメラで見つめるのみで全く出動しようはしなかった。

普通監視カメラを見て、あいつら暗号解読してる→ということは改造人間工場の位置が知られてしまう→先回りして見張っとこう、となるはずなのだが、そうはならないのがデストロンクオリティー…

確かに暗号書類を奪われてしまったけど、挽回のチャンスがあったのにもったいない…

それだけドクトル・Gは首領の怒りを鎮めるために必死で周りが見えていなかったのかもしれない。

V3(志郎)の到着も遅かったこと

志郎は改造人間工場の破壊はプロであるデストロンハンターたちに任せてインターポールアジトで待機。

この判断はおそらく後ほどV3に変身して現場にいこうと思っていたからだと思われる。

だがその合流時間が遅すぎる。

デストロンハンターが改造人間工場に到着した段階で潜入を助けるためにいる必要があった。

結果は彼らの力のみで見事破壊工作は成功した。

だがV3の到着が遅れたためデストロンハンター1号、2号、3号がドクトル・Gに殺されてしまう結果となった。

もちろんV3の責任ではないのだが、場所も事前にわかっており、ハリケーンで駆けつけてたのにハンターたちが襲われる現場に間に合わなかったのはちょっと遅すぎると感じた。

もしもう少し早ければ1号、2号、3号は助かったかもしれない…そう思いたくなるシーンでした。

ライダー少年隊本部を乗っ取るチャンスを不意にしたこと

藤兵衛がデストロンの構成員により催眠ガスで連れ去られた時、それを監視カメラで目撃したシゲルと純子が本部の外に飛び出す。

そこへ待ち伏せしていた戦闘員が2人を捕らえるのだが、それよりも純子とシゲルが本部から出てきたことでせっかく本部への開かず扉が開いたのだから突入すればライダー少年隊本部を壊滅させることができたのにもったいない…

それだけ戦闘員が命令に忠実ということか…あくまで純子とシゲルを捕らえることがあの場での彼らの使命であり、本部の占拠は命令にはなかったのだろう。

逆にライダー少年隊はその場その場で柔軟に行動、権限を持つ幹部怪人いなくて助かった…

カニレーザーのレーザー光線が全く当たらなかったこと

V3に斧と盾を無力化されたカニレーザーは自身の得意技であるレーザー光線を発射するが、初見にもかかわらず全てV3に回避されてしまう。

演出上、レーザー光線が散らばっているのかもしれないが、カニレーザーはまだ光線をうまく操れていないようで、命中精度がかなり低い。

おそらくドクトル・Gは怪人になりたてなのでカニレーザーの能力を活かしきれていないのだろう。

元々カニレーザーだったなら試運転もバッチリだったろうが、最近怪人になりましたなので性能テストもしないままぶっつけ本番で実戦投入したのが早計だった…

あと、志郎を変身させないように斧を振り回していたが、最後は距離をとられて変身されてしまう。これも事前にカニレーザーに変身しておけば距離が離れていてもレーザー光線で変身を防ぐことができたかもしれないので変身のタイミングもミスっている。

ドクトル・Gは志郎が未変身だからと最初から出し惜しみせず勝負に挑むべきだった…

注目の特撮表現

カニレーザー登場表現

ドクトル・Gが盾で顔を隠す。

その間にドクトル・Gとカニレーザーを入れ替える。

そして盾の上部から大量に泡を吹き出すことでカニの怪人が姿を現したことを表現している。

カニレーザーの「周囲を暗闇にする能力」の表現

カニレーザーは周囲を暗闇にする能力がある。

その能力を表現するために画面上部から透明の暗い色のシートを降ろし暗闇を表現している?

もしくは車の中から撮影し、暗闇にしたいタイミングで車の窓ガラスを降ろす?でも車の窓ガラスは下から上に上がるので、上から下へフィルタがかかる今回のシーンでは無理か…

カニレーザーの「レーザー光線」表現

カニレーザーのレーザー光線発射口は頭部にストロボスコープのような装置がついており、発射の際にはそれがフラッシュすることで光線の発射を表現している。

そして空中を飛び交うレーザー光線の表現は仮面ライダーシリーズでたまに登場する光線表現と同じ手法で表現されていると思われる。

V3の新必殺技「V3きりもみ反転キック」の表現

まずは「V3きりもみキック」を放つ。キックが命中した勢いで反転しもう一度キックを放つ。

V3きりもみキック」と「V3反転キック」の合体技だ。

ドクトル・Gの最期の表現

ドクトル・Gが生霊の儀式で祭壇で燃えていた火。これを首領は命の火と表現した通り、ドクトル・Gの死と共に祭壇の火は小さくなり、やがて消える。

これは祭壇の下から火炎放射器を放ち、徐々に火力を抑えることでドクトル・Gの命の灯が消えていく様を表現している。

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★★☆

猛烈度:★★★★☆

敵の強さ:★★★★☆

ロケーション:★★★☆☆

仕掛け:★★★★☆

第30話の名言・迷言・珍言・失言

ドクトル・G「やがてくる風見志郎…奴の墓場はここだ!」、風見志郎「そうかな?(ひとしきり笑ったあと)ドクトル・G!ここが貴様の墓場かもしれないぜ…」

2人ともこの三浦海岸に最終決戦を感じたのだろう。

いつものようにピンチであれば撤退するドクトル・Gではない…

ここでV3が死ぬか自分が死ぬか…

それ以外の決着はない!という空気感を2人が感じ取っていたからこそ、どちらかの墓場であるとお互いに譲らない姿勢をとったのではないだろうか?

ドクトル・G「V3…潔くこの勝負は俺の負けを認める…」

デストロンの最高幹部ってこういう誇り高い部分があるからこそ散り際がかっこよく見える。

自身が死力を尽くした…だからこの負けも素直に認められる。

後悔のない戦い、決死の覚悟で挑んだからこそ誇り高く散ることができる。

善でも悪でも精一杯行うとどんなことが起こっても覚悟を持てるんですね…

こういうメンタリティはちょっとうらやましくも思う。

私は後悔が残ろうとも周りに迷惑をかけないように自分を抑えちゃうタイプなので…

ロケ地(執筆者の調べ)

・「不明」

次回予告より(第31話「呪いの大幹部 キバ男爵出現!!」)

次回のデストロンからの刺客は怪人「ドクロイノシシ」。

イノシシ?」の特性を持った怪人だ。

V3開始以来これまでの怪人は機械合成怪人だったのでドクロとイノシシとなると少し毛色が違う怪人が登場するようだ。

それもそのはずで今回首領が予告した第二次攻勢の新組織はどうやら呪術と関係がありそうな組織なのだ。

なぜなら新たにデストロンの最高幹部に就任する呪いの大幹部「キバ男爵」の姿はまるで「シャーマン(呪術者)」のようだからだ。

このことからドクロイノシシのドクロも何か呪術的な特性を孕んでいるようにも思えてくる。

デストロンは機械の次は科学とはかけ離れたような魔術の世界にV3を誘い入れる…

次回予告には太鼓や儀式というワードも飛び出し奇想天外摩訶不思議な戦いが繰り広げられそうだ。

感想・まとめ

ドクトル・G決死の覚悟で挑んだ最終決戦はV3の勝利で幕を閉じる。

だがデストロンの幕は上がったままだ。

そう…あくまでこれは第一次攻勢で首領いわく更に恐ろしい第二次攻勢が待ち受けているようなのだ。

最高幹部も交代し次の幹部はシャーマンのような姿をしていることが確認できる。

呪術や精霊といった不思議な力に長けた相手を想像する。

だがよく考えるとドクトル・Gの頃からその兆候はあった。

そう…ドクトル・Gは生霊の力を宿すことでパワーアップできる特技を持っていた。

だから機械のような文明機器と組み合わせながら怪人を作り出していた一方で古代の力にも精通していたのがドクトル・G。

戦闘力も高く、古代の力も使いこなし、現代の科学にも精通しているため機械合成怪人も開発できるドクトル・G。実はもの凄い強敵だったのでは?とドクトル・Gの再評価が止まらない。

そのドクトル・Gを倒したことはライダー少年隊、人類にとって間違いなくプラスであることは間違いない。

だが次の最高幹部「キバ男爵」は科学には精通していなくても、呪術に関してはドクトル・G以上に精通しているいわば一点特化型な幹部かもしれない。

科学であれば風見志郎の頭脳で十分対処は可能だが、科学では解明されていないシャーマンの力は文明社会において逆に未知なる脅威とも言える。

V3の新たなる戦いに期待しよう!

今回判明したこと

・デストロンは催眠ガス?を噴出するデストロンマークの指輪を持っている

・V3の新必殺技「V3きりもみ反転キック」

・ドクトル・Gを倒したことでデストロンの第一次攻勢は終了。新たなる組織による第二次攻勢が始まる。

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