【仮面ライダーV3】17話「デビルスプレーは死神の武器」感想・考察〈病原菌の雨が降るジューンブライド〉

ネタバレがあります。
本編を楽しんだ後に閲覧することをオススメします。

あらすじ

深夜、教会で神父がお祈りを捧げているとどこからともなく鉄が軋む音がする。

神父が振り返ると闇から鉄のかぎ爪が現れ神父を切り裂く。

襲撃者の正体はデストロンの怪人「スプレーネズミ」。

奴は殺害した神父に代わりこの教会の支配者となる。

あくる日、一組のカップルが綺麗な花嫁姿の新婦を見て落胆している。

市村明雄いちむらあきお」と「高瀬たかせユリ子」のカップルは結婚を控えているのだが、2人の経済力だと結婚式なんてとてもじゃないけど挙げられない。

そのことを謝る明雄にユリ子は結婚式なんて挙げなくても結婚はできると励ます。

そこへ2人の話しを聞いていた神父が2人の結婚式を準備の上、無料で開いてくれると申し出てきたのだ。

ただ1つ「式の場所も時間も誰にも言わないこと」という条件付き。

願ってもない申し出に心躍らせる2人はこれに了承。

だがそれは死の披露宴へのカウントダウンだった…

資本格差につけ込んだ神の施し

一組のカップルの彼「市村明雄」は別家庭の結婚式の様子を見てうなだれていた。

なぜなら彼女「高瀬ユリ子」に結婚式及び花嫁姿を飾らせてあげられないからだ。

もちろんユリ子もできることなら花嫁衣装を着たいに決まっている。

だけど明雄と結婚するんだと覚悟を決めた時点でそんなことはわかっていたはずだ。

だからユリ子も「式なんかしなくたって結婚できるんですもの」と明雄を励ます。

特撮ユートピア

や~でもこれ言ってくれる女性にはなんとか後々でも幸せにできるように頑張らないと!ぜってえ幸せにしろよな!

残念だが仕方がないと立ち去ろうとする2人を神父が呼び止めこんな提案をしてくる。

2人の悩みを聞いていた神父は是非とも自分の教会で結婚式を挙げないか、もちろん準備はこちらでするし料金も頂かないと提案する。

若干怪しい誘いではあるが、神に仕える神父からの施しかもとも感じられる。

ただし条件として「参列者はなしで式の場所も時間も誰にも言わないこと」と提示。

もちろんそんな贅沢は言わない。ただユリ子は1人だけ招待したいと申し出る。

神父は男性?それとも女性?と少しおかしな尋ね方をする。ユリ子が招待したいのは女性であり、その女性はユリ子の友達ということだ。

少し考えた神父はまあ1人ならとそれを了承。教会の場所と明日午後1時に教会へくるよう2人に伝える。

だが、その神父は教会を襲い、本物の神父と入れ替わった怪人「スプレーネズミ」だった。

奴は2人を「デビルスプレー」の実験台として教会でこっそりと実験するつもりだったようだ。

デビルスプレーとは病原菌であり、浴びると40℃の高熱に2日間うなされ、3日目にはもだえ苦しみ死んでしまう恐ろしい菌だ。

悩みに漬け込んで未来あるカップルを実験台にしようなんて…なぜ教会は…神はデストロンに天罰を下さない?

よっぽど嬉しい新郎新婦

2人は走る。恋愛ドラマのように走る。

待ってー明雄さ~ん!」、「うぇ~い!それぇ~!

特撮ユートピア

浮かれてますね~今一番幸せでしょうね~

好きな人と結婚、しかも諦めかけていた結婚式まで出来るとなれば天にも昇る気持ちだろう。

だけど仮面ライダーシリーズ、カップルをラブ&ピースを許しちゃくれない…

その嬉しさのあまり明雄はよそ見をしながら土手の道路に飛び出す。

だがそこでたまたまバイクで通りかかった志郎と接触事故を起こしそうになってしまう。

幸せの絶頂で本当に絶頂しては世話ないな…

注意する志郎に明雄は嬉しさのあまりと謝罪、ユリ子は嬉しさのあまり結婚すること告げてしまう。

志郎はどこで挙げるのか尋ねるが2人は神父との約束を思い出したのかそのまま立ち去ってしまう。

注意はしたもののほっこりする場面に出くわし心なしか表情もほころぶ志郎。

だが、ふとバイクのサイドミラーを確認すると、そこにはデストロン戦闘員が映り込んでいたため追跡を開始。

しかし、荒れた工業地帯を境にデストロンが乗った車を見失ってしまう。

招待された参列者の正体

次の日、志郎が本部で藤兵衛に昨日見失ったデストロンのこと話しているとそこにべっぴんさん登場!

そこには花束を持ってやけにおめかしをしていた純子が立っていた。

純子は親友の結婚式に呼ばれているようなのだが、参列者は純子のみだというのだ。

特撮ユートピア

おめかしした純子をシゲルは「さあ道をどうぞお嬢様」とばかりに道を譲る。

その仕草を見て純子は「こいつ!からかってるな!」と帽子を軽くはたくのがなんとも姉弟らしく微笑ましい光景だ。

志郎もキレイな純子を見て珍しくにテンションが高くなっているのがわかる(藤兵衛はもっと高い)。

もちろん本部を留守にする報告もあるだろうが、志郎に一目見せたいという乙女心があったのなら凄くかわいらしく、じゃあねと小さく手を振る時の表情がとてもキュートだ!

それはさておき純子は自分以外の参列者はなしの結婚式にいくようだ…

ちなみに本放送は1973年6月9日に放送されており、まさにジューンブライド!

おや待てよ…そういや志郎が昨日土手であったカップルも参列者なし、だけど女性の友達1人を招待したい…開催場所は「山の上教会」…

ということはその友達は純子のことだったのか!

違うかもしれないが、そんな珍しくて直近の結婚式あれしかない!

だけどそうだとしたら「式の場所も時間も誰にも言わないこと」という条件があるにもかかわらず純子は本部に開催場所は「山の上教会」と喋ってしまっているということになる。

ほんと女性はおしゃべりなんだから!

それにしても仮にユリ子が純子と同学年だとしたら、純子は設定上18歳なのでユリ子はかなりの早婚ということになる。

今の世の中(2024年現在)だとこの発言は色々言われそうですが、若くして結婚の決断、覚悟を持っているのは凄いですね!

志郎は参列者なしという結婚式に違和感を覚えながらも純子を送り出す。

誓いの言葉はモルモット

午後1時、新郎はタキシード、新婦はウェディングドレスに身を包みウェディングロードを歩く。

特撮ユートピア

ユリ子のウェディングドレスを見た純子は「わ~いいな~私も紅いデストロンの花嫁衣装じゃなくてああいう白無垢とか純白の衣装を着たいわ~嫁入り前にデストロンの花嫁衣装に袖を通したなんて最悪!」とか思ってそうだ(笑)

そうだとしたら例えが常人離れで異質すぎる…

詳しくは12話「純子が怪人の花嫁に!?」を参照してください。

そして神父の目の前で2人は永遠の愛を誓う…

「汝、市村明雄はデビルスプレーの人間モルモットとなることを誓いますか?」

誓いま…はあ?神父よ…なんの冗談だ?

特撮ユートピア

早い早い!展開が早くて結構だけど結婚式終盤でネタ晴らしじゃなくて新郎新婦入場初っ端から「モルモットの誓い」は早いって!

神父は続けて「お前たちはデストロンの実験台になることが決まっているんだ!」と言い放つ。

当然、その場には純子がいるためデストロンの言葉に反応し2人に逃げるよう訴える!

特撮ユートピア

それで神父は1人だけ招待したい人物が男か女か聞いたのか…

つまり男性なら武力抵抗される可能性があるが、なるべく戦闘力のない女性ならまあいっかみたいな感じだったということだ。

だけどデストロン…今、世界で一番敵にまわしたらいけない女性「純子さん」を参列させたのは失敗だった…

まあまさか友達が純子だなんて予想できなかっただろうけど。

だが次の瞬間、神父はスプレーネズミへと変貌し、デビルスプレーの発射口を3人に向ける。

もうダメだと思ったその時!新郎新婦に気を遣ってか教会の裏口からちょっと待ったをかける人物が!

そう風見志郎が駆けつけてくれたのだ!

特撮ユートピア

今回ばかりは純子のおしゃべりが功を奏したか…

だけど当然話しを聞いていた志郎は参列者なし=自分は参加してはダメな結婚式であることは承知していたはず。

それでも来たということは何か事情が?

確かに昨日、デストロンの尾行があった。だけどそれが決めてか?

強いて言うなら純子が招待された参列者なしの結婚式が若干怪しいと思うぐらいだろう。

だが予算や身寄りがない新郎新婦からしてみれば「小規模の結婚式なんて怪しくないわ!ほっとけ!」という感じだろうが、純子もいるし念のためねってことか?

だとしたら志郎…君は自分が思うほど純子に甘々だぞ!

ペスト菌を超える病原菌…その名は「デビルスプレー」

教会全体にはまるでアリのように黒いデストロン戦闘員がひしめき合う

純子とユリ子は先に逃げ、志郎と明雄は女性陣の退路を確保するために奮闘する。

だが、スプレーネズミにより純子とユリ子は壁際に追い詰められてしまう。

そこへ明雄が駆けつけるがデビルスプレーの餌食となってしまう。

たちまち明雄の体中には青い斑点が浮かび苦しみ始める。

なんとか志郎も追いつき、女性陣を逃がしてV3に変身。スプレーネズミと相対する。

スプレーネズミは右腕にデビルスプレーの発射口があるが、その発射口はあくまでサブ武器であり、メインは「かぎ爪が付いたパワーアーム」。

パワーアームはマジックハンドのように伸縮自在。

かぎ爪での斬撃、かぎ爪での万力、ロケットパンチのように勢いよく飛び出すアーム、伸ばしきった腕は攻撃範囲の広い鉄のムチと化す。

そしてその長く伸びた腕でV3キックを叩き落とし、V3を地面に押さえつけることもできる。

非常に汎用性の高い武器であるが、ここでV3の能力が開眼する。

V3はパワーアームによるパンチを胸で受けてもびくともしない。

これこそV3の26の秘密の9つ目「特殊強化筋肉」の力だ。

特殊強化筋肉はV3の銀の胸の部分であり、その胸は「特殊合金の強化筋肉」で覆われているため、どんな力も跳ね返すというもの。

特撮ユートピア

う~ん秘密というか、もともと鎧のような部分だし、ある程度は丈夫だろうなとは思っていたから26の秘密というにはインパクトが薄い。

7話「ライダーV3 怒りの特訓」で出てきた「肩の特殊スプリング筋肉」の方が「えっ!防具らしい防具がないのに肩ってそんなに丈夫なの!?」と驚きましたもん。

これに怯んだスプレーネズミは形勢を逆転されV3キックを受け退散する。

ワクチン開発、そしてデストロン第2の刺客

スプレーネズミを撤退させた志郎は知り合いの「佐々木」という医師のもとに明雄を運び込む。

佐々木いわく明雄が感染したのはペスト菌に似ているが全く新しい病原菌だという。

当然ワクチンもなく、今から開発に着手しても明雄の容態が持つかどうか…

だが、無理で納得するはずがない志郎の性格を知る佐々木はやれるだけはやると志郎に誓う。

特撮ユートピア

佐々木「これはあの人(明雄)の血液だが、まあ覗いてみろよ」

私「これは!ミドリムシ!」

志郎「これはペストだ!」

佐々木「いや…よく似ているがペストじゃない…全く新しい種類の病原菌なんだ」

私・志郎「…!」

すると病院に藤兵衛から電話が入る。どうやらセントラルスポーツショップ前をうろつく怪しい男がいるというのだ。

藤兵衛は志郎の帰りを待たずに男に声をかける。その男はデストロンからの脱走者を名乗る人物だ。

彼は右足を負傷していたためとりあえず応接室で保護することに。

志郎もすぐに駆けつけ男に事情を確認。

男は「デストロンは高熱がでる薬を製造して日本を征服しようとしている」と訴える。

ではどうやってデストロンから脱走したのか…それを聞き出そうとすると応接室にユリ子が飛び込んでくる。

どうやら明雄の容態が急変して不安でジッとしていられなくなったようだ…

不幸な場面でこういうのもなんだがさすがは純子の親友…居ても立っても居られない性格は類は友を呼んでいるようだ…

特撮ユートピア

このシーンの画面外で藤兵衛がシゲルに「シゲル!いたずらするな!」とデストロンの脱走者を名乗る男が持っていた松葉杖を取り上げている。

この後の展開的にも意味のあるセリフではなかったように思うこの急に日常感をぶっこんだようなセリフだ。

シゲルはどんないたずらをしていたのか。

私もシゲルぐらいの年齢で松葉杖を持たされたらまずは肩に抱えて「ロケットランチャー!」とかやります!

あと昔話をすると、小学生ぐらいだと骨折した子が持ってくる松葉杖を珍しがって、その子が椅子に座っている間に松葉杖で歩かせてもらうなんてこともしましたね。

とにかくですね、小学生に長物を持たせると奴らは武器にします。

傘を持てばアバンストラッシュ、枝を持てば牙突、何も持ってなくともかめはめ波をする奴らですから子供にものを持たせるとはそういうことだと覚悟してください。

そんなユリ子をみなで励ましていると突然応接室が暗くなる。

そして志郎が見つめる先のガラスに反射してテントウムシの化け物が映り込む…

ソファーに横たわりデストロンからの脱走者のフリをしていた男は怪人「クサリガマテントウ」だったのだ。

志郎は相手に悟らせないよう藤兵衛に目配せしたあと、一気に後ろを振り返りクサリガマテントウを攻撃する。

クサリガマテントウはチェーンハンマーを振り回して応接室で暴れる。

そしてその混乱に乗じてクサリガマテントウはユリ子を誘拐する。

急いで追いかける志郎は逃走先を先ほどスプレーネズミと戦った山の上教会に設定しバイクで急行する。

だがそれはデストロンがこれから行う作戦から志郎の気をそらすための罠であった。

クサリガマテントウが志郎を引き付けることに成功したと確認したドクトル・Gはデビルスプレーで東京を占拠するためスプレーネズミを解き放つ!

東京散布、教会爆発

山の上教会へ行くにはおそらく山道を通るのであろう、待ち構えていたクサリガマテントウ部隊は一斉攻撃を仕掛ける。

クサリガマテントウは器用にも橋の上でチェーンハンマーを振り回してV3と距離を取りつつ、踏み込んで左手の鎌で切り裂くというコンボ攻撃を仕掛ける。

チェーンハンマーの回転に中々タイミングがつかめないV3だったが、なんとかハンマーにタイミングを合わせて弾き、木に巻き付けることでクサリガマテントウの動きを封じることに成功する。

その隙にユリ子を助けに教会に突入するV3。

だが入口は閉ざされ、窓も2重窓が降りて脱出不可能となる。

特撮ユートピア

まあ視聴者目線だと鉄格子が降りてきたわけでもないので脱出不可能かと言われるとそうでもなくは見える演出。

教会に閉じ込められたV3にドクトル・Gが「このメロディーが終わった時は貴様は地獄に送られる時だ」と語りかける。

死のメロディー…チッチッチッチッチッチ…!?この音は!?

秒針が刻むその音は祭壇の上に置かれた聖書の中から発せられている…

V3が聖書を開くとそこには時限爆弾が!

V3は聖書爆弾を前にして祈りを捧げる間もなく、爆弾のカウントはゼロとなり教会は大爆発を起こし砕け散る…

その頃、東京中ではスプレーネズミがデビルスプレーをまき散らして大暴れ!

全国民向けに臨時ニュースが流れるほど被害は確実に広がりつつある。

特撮ユートピア

国民に危機意識を持ってほしかったのかもしれないけど報道で嘘はあかんよ嘘は…

デビルスプレーを受けてもおそらく持病持ち以外の人は2日間は生存できるんだから「デビルスプレーに触れた人が次々と死んでいきます」みたいな報道はあかんよ…

ちなみにこのデビルスプレーあまり伝染力はないようで、明雄を抱えて移動していた純子とユリ子には感染しておらず、病室でもみな感染予防防具もなしで大丈夫なようだ。

これを東京中に散布するには全員直にデビルスプレーを浴びせなければならないのだからスプレーネズミはかなり重労働だ。

だがこのおかげで感染拡大のスピードも緩やかであるため、その間に何か対策を打ち出したいところだ。

そしてスプレーネズミは城東地区(中央区、台東区、墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)にまで範囲を広げて侵攻中。

V3とユリ子の行方、そしてデビルスプレーという恐ろしい病原菌に侵された人々の運命やいかに!

ストーリーの転換点と考察

無料より怖いものはない

明雄とユリ子は神父(スプレーネズミ)に声をかけられた時点で運が悪かったのもあるが、やはり「無料ただより怖いものない」のだ。

いくら教会が非営利とはいえ疑うべきだった。

それに今思うと参列者なしという人払いをしたのも怪しいといえば怪しい。

だけど、このカップルに断られても別のカップルが被害にあっていたかもしれない。

そう考えると新婦の友人に純子がいたのが幸いだ。

あとは明雄の無事を祈るのみ。

おしゃべり女子の拡散力を舐めていた

ユリ子が純子に結婚式の詳細を他の人に明かさないよう念を押したか押してないかはさておき、純子が本部で結婚式の詳細を話したことは事実。

間接的ではあるがユリ子は神父との約束を破ったことになる。

だがそれがあったからこそピンチに志郎が式場(山の上教会)に駆けつけることができた。

つまりデストロンの実験を食い止める形になったということだ。

明雄は被害にあってしまったものの、早めにデビルスプレーのワクチン開発のサンプルを手に入れられたことは大きなアドバンテージだ。

女性だからと戦闘力の低さで純子の招待を許可したスプレーネズミの落ち度である。

おしゃべりおばちゃんの拡散力舐めたらあかんで!

注目の特撮表現

スプレーネズミの登場表現

人間体から怪人体に変身させる時によくモヤ~とぼかした表現を使用する。

今回はそのぼかしかたが変わっていて、なんだろ?もやガラスに電飾を付けたようなものを変身者の前に横切らせることでそれが変身前の黒子?的役割を果たしている。

教会神父の死亡表現

本物の神父はスプレーネズミのパワーアームで切り裂かれて死亡する。

その際の出血は子供番組なので緑色になっている。

だが神父が倒れた下が教会の赤絨毯になっており、それがまるで神父の出血が血だまりになっているかのような隠れ表現となっている。

ちょっと感心した。

デビルスプレー表現

まあいつもと大きく変わらない発射口から白い液体を噴射するというものだが、今回はその射程距離が短くてデビルスプレーを浴びる俳優が「あれ?届いていない?じゃあもう一歩前へ」と自ら当たりにいっている感じになっている。

これは撮り直すか、当たりにいくシーンをカットするなどしてほしかったかも…

V3の26の秘密の9つ目「特殊強化筋肉」の表現

V3の胸の特殊強化筋肉自体は常時銀色に張り出しているので特別表現する必要もない。

だが今回はV3の26の秘密披露ということで「ここだよ!ここが硬いよ!」と分かりやすくするために、胸に胸をかたどった銀紙模型を付けてそこに光を反射?もしくは黄色い紙を付けたり外したりしてここだよ!と表現している。

特撮満足度(★で5段階評価)

特撮満足度

アクション:★★★★☆

猛烈度:★★★☆☆

敵の強さ:★★★★☆

ロケーション:★★★★☆

仕掛け:★★★★☆

第17話の名言・迷言・珍言・失言

神父(スプレーネズミ)「汝、市村明雄はデビルスプレーの人間モルモットとなることを誓いますか?」

モルモットにオシャレに誓わせようというデストロンからしたら粋な計らい?なのだろうがちょっと笑い取りに行ってふざけたな…

このセリフより先に「病める時も(デビルスプレーを浴びた時も)健やかなる時も」のくだりがあったらちょっとえぐかった…

ドクトル・G「お任せください…私には不可能の字はありません」

不可能な字がない、それすなわち可能の字もないこと!

不可能があって可能がある!

何度も仮面ライダーに出し抜かれているお前がほざくな~!と言いたい(全首領直属の部下に告ぐ)。

ロケ地(執筆者の調べ)

・「戸山教会」

次回予告より(第18話「悪魔の裏切り あやうしV3!」)

次回のデストロンからの刺客は引き続き怪人「スプレーネズミ」と怪人「クサリガマテントウ」。

現在スプレーネズミはデビルスプレーで東京を大混乱の渦に巻き込んでいる。

ワクチン開発のめどは立たず、V3はクサリガマテントウとの戦闘注力している今、デビルスプレー感染拡大は止まらない。

だがそんな中、次回はクサリガマテントウがデストロンを裏切り、ライダー少年隊に協力するというのだ。

怪我人のフリをしてライダー少年隊を騙したクサリガマテントウを信用できるわけがない!

それならまだ【仮面ライダー(初代)】79話「地獄大使!! 恐怖の正体!」で「地獄大使」がショッカーを裏切った(ように見せていた)時のように「首領が自分も知らない怪人を開発し、あげく自分を裏切り者扱いした!」みたいな動機の方がまだ納得がいく。

しかもタイトルで言ってるじゃないですか「悪魔の裏切りでV3は危うくなる」って…

これは展開見えたな…

だがそれよりも一時的ではあるもののクサリガマテントウが志郎を信用させた動機が気になるところだ。

感想・まとめ

ジューンブライドで幸せな結婚式を挙げる新郎新婦もいれば、不幸に見舞われる新郎新婦もいるという本来あってならない状況を展開する仮面ライダー。

ラストで東京中にデビルスプレーを散布した中で婚約中のカップルもいたかもしれない。

結婚記念日の夫婦もいたかもしれない。

だがある意味でここを乗り越えることで夫婦の絆がより一層深まるかもしれない。

お互いに励まし合い、峠を越えた先にはワクチンが完成し笑い合い、お互いの大切さを再確認できる瞬間が訪れると信じて…

現実世界のパンデミックでもこうあってほしかった(現実ではマスクやワクチンするしないで人類がぶつかり合っていたからそう感じた)。

みんなに素敵な結婚を届けるため、なんとかここを乗り切りたいぞV3!

今回判明したこと

・純子には「高瀬ユリ子」という親友がおり現在婚約中で今回の被害者

・V3の26の秘密の9つ目は「胸の筋肉が特殊強化筋肉」であり、特殊合金の入ったその強化筋肉はどんな力も跳ね返すというもの

・志郎の知り合い「佐々木」いわく志郎は「無理と言って承知する男ではない」

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