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第25話「キノコモルグを倒せ!」感想・考察
やはり洗脳しておくべきだったか…
キノコモルグとなった死刑囚13号。
彼は生来の極悪体質であるため洗脳せずとも喜んで悪事を働いてくれるだろうと考えたショッカー首領。
そのもくろみ通り率先して悪事を働いてくれる。
しかし、キノコモルグとなった13号には「予定にない余計な悪事を働く」という弱点があった。
そのため「命令した悪事に忠実」であれば倒せた仮面ライダーも「余計な悪事を楽しむ」ことで作戦が失敗している。
やはり極悪人は極悪人のまま使わず「命令に忠実な極悪人」をつくるために洗脳するべきだった。
バーリアは力技で通れる
ショッカーアジトを脱出する仮面ライダーと滝の前に立ちはだかるは透明の壁「バーリア」。
13話「トカゲロンと怪人大軍団」の「東洋原子力研究所」でも電磁波のバーリアがショッカーの脅威となり「バーリア破壊ボール」で破壊しようと試みていた。
ショッカーはバーリアを破壊するために「バーリア破壊ボール」を用意。
そのボールは20メートルの距離から投げ込まないと威力を発揮しない。
そしてそのボールは5キロありそれを蹴り込むために強力なキック力を持つ怪人「トカゲロン」を生み出してやっと破壊できるバーリアだった。
それを仮面ライダーはヘッドスライディングで滝ごとバーリアを通過してしまう。
ショッカー製のバーリアは東洋原子力研究所製ほど強力なものではないということか?
滝は潜入した時にショッカーのトラックに張り付いて入った。
それをヒントにして仮面ライダーはヘッドスライディングをした模様。
私は最初トラックにID的なものがあって、そのIDが付与された物体はバーリアを通り抜けられる。そのためトラックに張り付いていた滝も通り抜けることができた。そう解釈していた。
しかし、仮面ライダーはヘッドスライディングで突破した。ということは滝のトラックのヒントを「トラックで通り抜けられたのはトラックの突進力だ!なら仮面ライダーのパワーでトラック並の突進力で突っ込んだら出られるやろ!」という解釈をしたということだ。そんな馬鹿な…
テニス大好きすぎっ子
「小泉キミ子」、「松本宏」は24時間後に発症する毒を塗られた状態で一文字たちに救出された。
ショッカーに狙われた2人だが、救出されて24時間以内に早速テニスを再開する。
ショッカーの脅威が消えない今、家で安静にしていたほうが良いのにすぐにテニスをはじめるんだからテニス大好きすぎだよな~。
まあ案の定発症して、近くにいた4人娘、運ばれた病院では医師、患者、逃げ出した患者がきかっけで全国に感染が広がる。
大量生産成功
ショッカーアジトから毒胞子の感染を直すヒントになるであろう液体を拝借した滝。
その液体をもとに毒胞子のワクチンを大量生産し感染者を救おうというわけだ。
滝が拝借してきた液体は「葉緑素」の類いのものらしい。緑色なのがその証拠だろう。
葉緑素を持つ植物は光合成を行うことができる。しかし、キノコには葉緑素がなく、枯葉や落ち葉、木に寄生することで栄養を受けている。
その代わり木には水分などを集めて届けることで共生をしている。
仕組みはわからないが今回のワクチンはその葉緑素を持たないキノコの胞子に何らかの物質と葉緑素をぶつけることで打ち消していると思われる。
その証拠にワクチンの瓶をキノコモルグにぶつけて目潰しとして使用しておりキノコにとって苦手な物質のようだ。
バナナはごちそう
4人娘の全快パーティーでみんなはバナナをむしゃむしゃ!
なんか全快パーティーでほとんどが女性となるとバナナではなくこう…お菓子?とかおしゃれなフラペチーノとか?そういうものだと思ったそこのあなた!私もですが…
バナナはごちそうなんです!
これは祖父とか祖母に聞いた話しなのですが、今でこそ手軽な値段で食べられて栄養価が高い果物として人気のバナナですが、昔は運動会や誕生日、お正月などなにかの記念日でなくては食べられないほどのごちそうだったそうです。
それに加えてケーキも用意されている全快パーティーなんて昔としては破格の豪華さだと思います。
しかも一文字から全快祝いの花束まで届く。
もちろんメッセージカードは皮肉がこもった「今度こそはショッカーの恐ろしさがよくわかったと思う。おてんばは辞めて花嫁修業でもなさってはいかがですか?」とつづられている。
現代であれば結婚=幸せなんて古いわよ!キー!となりそうではありますが、少なくともショッカー事件に首を突っ込むほうがよっぽど危険ではある。
しかし、ここまで関わって今さら知らぬ存ぜぬはできない意外と正義感が強い4人娘。
ひろみまで「ショッカーなんてやっつけるの簡単よ!」と逆に煽られて俄然やる気が出てくる4人娘はまたまた鼻を明かしてやろうとショッカーアジトに乗り込む。
中途半端に強いと危険なだけ?
4人娘はそれぞれ護身術があり、ある程度ショッカーを牽制するぐらいの力を持っている。
だが決定打にかけるものばかりで仕留めきれずショッカーをよけい怒らせてしまう始末。
中途半端に強いだけではさらなる危険に巻き込まれるだけ。
今回も滝が救援のさい「おてんばども!ちっとは懲りたか!」と言われるがユリは「全然!」と全く懲りてない様子。
今回は滝さんと同意見「馬鹿野郎!」だよ!
しかし、ユリは戦闘での活躍といい、脱出用にベルトにナイフを仕込んでいて縄から脱出したりと4人娘の中では特に用意周到な活躍をみせた回だった。
仮面ライダーの正体は知られていない!?
最後事件が解決した時4人娘は仮面ライダーにお礼を言いたかったのに行っちゃったと残念がる。
そんなのレーシングクラブに一文字がきた時言えばよくない?と思ったのだが、そもそも私の認識が間違っていたのか?
私はてっきり14話「魔人サボテグロンの襲来」で少なくともマリとミチには正体がばれていると思っていた。
そういえば藤兵衛は別に正体がばれているのに一文字を仮面ライダーと言い直すシーンが多々あった。
あれは正体をばらしていないから隠すために言い直していたのか!
勘違いしてた~!
ストーリーの転換点と考察
前回の褒め言葉を返せ!
前回油断せず仮面ライダーをすぐ倒す準備してえらいねって褒めたばっかなのに!
あとちょっとで仮面ライダーを倒すことができたのに殺し方にこだわってしまったため色んなことで逆転を許す。
まずキノコモルグの希望で毒胞子で仮死状態の一文字をワクチンで起こしてジワジワと切断して苦しむ姿を楽しもうという提案。
これのせいでコバンザメ尾行で潜入して変装している滝に拘束具を外され、回転式ノコギリを停止され、動けるようになった一文字を取り逃がす騒動になってしまった。
ワクチンさえ使用していなければ拘束具を外されても一文字は動けないのでそのまま回転式ノコギリで倒してしまうことができた。
そしてワクチンの存在を知った滝にワクチンを持ち出されてしまうことで毒胞子感染拡大作戦がおじゃんになってしまったこと。
一文字を動けるようにしただけではなく、ワクチンを持ちだされ大量生産されることで感染拡大作戦は失敗に終わる。
判断力の早さと実現力の勝利
上記でも書いた滝が毒胞子に対抗できるものとわかるやいなやアジトから持ち出す判断力。
そしてそれをすぐにワクチンとして大量生産できる「小池」の実現力。
この2つの出来事が今回の事件を解決する大きな鍵となった。
今回の特撮表現の面白さ
ワクチン表現
今回のワクチンは葉緑素を含む液体のため「緑色の液体」で表現していた。
アジト爆発表現
最後にショッカーアジトを盛大に全壊させるほどの爆発を起こしています。
もちろんロケ地を本当に爆発しているわけではありません。
模型を爆発させています。
もし本当にロケ地を爆発していれば今頃「吉見百穴」や「中島飛行機地下軍需工場跡地」は仮面ライダーの撮影の影響で現存していなかったことでしょう。
「吉見百穴」は古墳時代の「横穴墓群」で非常に特徴的な219個の穴があります。
キノコモルグの「モルグ(死体安置所)」はこの「横穴墓群」からきているのかもしれませんね。
そこで太平洋戦争下に地下軍需工場建設を行ったのですからバチが当たりそうですね。
吉見百穴ならではのアクション
「吉見百穴」は山の盛り上がりに数百もの穴があいているため斜面も急ででっぱりも多い。
その中での戦闘アクションは非常に危険かつ気のつかうアクションを行っていることがうかがえる。
斜面を転がり落ちないように気を使い、かつ戦闘の激しさは損なわないようにアクションをする。
なかなか骨が折れそうですね…
そして数百もの穴があるからこそのアクションを実現。
穴の中に入り、別の穴から出てきて移動、かく乱を行うアクション。
実際に穴同士は繋がっていないのでカメラを切り替えたり、編集してあたかも穴から別の穴へ移動したと思わせる撮り方をしていた。
特撮満足度(★で5段階評価)
アクション:★★★★☆
高所:★★★★☆
火力:★★★☆☆
水場:☆☆☆☆☆
仕掛け:★★★★☆
ロケ地(執筆者の調べ)
・「吉見百穴」
・「中島飛行機地下軍需工場跡地」
次回予告より(第26話「恐怖のあり地獄」)
次回のショッカーからの刺客は「怪人地獄サンダー」。
アリジゴクの特性を持つ怪人だろう。
「アリジゴク」は「ウスバカゲロウ」というトンボに似た昆虫の幼虫でくぼんだ砂に獲物を落としてそれを捕らえることで有名だ。
アリジゴクの全部の種類がこの手法で獲物を捕らえるわけではないようだが、有名な捕らえ方としてこの特性が付与されるのではないだろうか。
ショッカーは交通麻痺を起こし日本征服を計画する。
交通麻痺ということはアリジゴクの特性で「車ジゴク」状態を作り出して混乱を起こすのだろうか?
次回は怪人幹部の幹部「ゾル大佐」というキャラクターも登場するようだ。
ゾル大佐は滝に変装するがこれが瓜二つ。
ついに天敵立花レーシングクラブ内部から分断をするのが仮面ライダー抹殺には手っ取り早いと理解し始めたショッカー。
本物の滝と仲間の絆はどうなってしまうのだろうか!?
まとめ
・一文字は滝に借りを1つつくる
・仮面ライダーの突進力でバーリアを通過できる
・ひろみは「ショッカーなんてやっつけるの簡単」と思っている
・幹部ならびに戦闘員は人間以外に変装・擬態することができる(今回の場合はキノコに擬態)
・4人娘はショッカーに散々な目にあっても全然懲りない
・ユリは捕まった時の脱出用なのか、ベルトにナイフを仕込んでいる
・藤兵衛と滝以外の立花レーシングクラブメンバーは一文字が仮面ライダーと知らない